清水駅近くの居酒屋のあん肝、初めてのあん肝。

マイペースのM君は、高校を卒業してから一浪して大学に入った。

その間、私は地味に地味な生活をしていて
IT系の会社に入っていた。

なので、私は仕事帰りに最終の新幹線でM君の下宿するアパート最寄りまで行き
よく月曜日そのまま出社ということを何度か重ねていた。

幸いにもM君は浮気という事に興味がなかったようで
私にすごく満足してくれているようだった。

そう言ってくれていた。


一度、疑惑の真ん中に立ち会った事があったけど
なんの蟠りもなくかわしてくれて、
本当に満足なくらい私だけを見ていてくれた。

唯一言うなら、それはご両親。

その途中、4年の大学生活の間に私が寂しいと思った時があって

遠く私達の地元、神奈川から離れた場所に
彼は下宿していて、時々私が行っていたのだけれど、

彼はご両親に呼ばれるとなんの迷いもなく行ってしまう。

でも、今思えば 彼の無垢な白いキャンバスの上では私だけだったんだろうと思う。

色々あったけど、本当に感謝しかない。

私たちは、その間色々あったのだけど、
M君が卒業するときには
私達はまた一緒になっていた。

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