たぶん、休職する

タイトルの通り、たぶん、休職する。
休職するのは2年半ぶり2回目で、弱い自分に参っているし、嫌気がさしている。

今の私は何が辛いのか、どうしたいのか整理できていないけれど、少しずつ整理していきたいし、振り返れるくらいに回復した時に読み返せるように書いておこうと思う。

今の私の仕事は新卒採用だ。
人事部に所属しているが、給与計算も研修も労務管理もしない。ただ人を採るために尽力する。

ひたすらに人と接し、人と話すことが仕事。

元々、採用がやりたかったわけではない。
今の会社はメーカーなので、「エンジニアを採用するための人事にエンジニア経験が活かせる」と転職エージェントに勧められ、勧められるがままに選考に応募した。

そんな感じでぬるりと始めてしまったけれど、初めは何もかも新鮮で、楽しかった。
会社の顔として働くことに誇りを持っていた。

違和感を感じ始めたのは一年くらい働いてから。
いわゆる“求める人物像”とやらに私は当てはまっていない。人と話すのは苦手だし、好奇心もない。コミュニケーション能力も低いし、情熱も明るさもない。暗い人間だ。

そんな人間が、学生の履歴書とエントリーシート、ちょっとしたコミュニケーションの結果でふるいにかけていく。

ちょっと書類を見て人を査定して、粗探しをして、バツをつける。
必死に書いてくれたであろう志望動機を流し見して、せっせと数を捌いていく。

「人の人生に関わる仕事なのに、流れ作業になってしまっていることが嫌だ。心が痛む。」と上司に相談したら「俺はもう人の心がないなぁ。」と笑って返された。

仕事ができる人にはなりたいけど、人の心を失うのは嫌だ、そんな小さな違和感が、どんどん雪だるま式に大きくなっていった。

不合格の通知が届いた学生から、名指しで電話がかかってきてクレームを言われることもあった。一度や二度ではない。
就活の状況を確認したら、オワハラだと電話先で罵倒されたこともある。

ちょっとでも自分にとって不服な対応をされたら、すぐにネットに書かれてしまう時代だ。いわゆる就活掲示板に有る事無い事書かれる。
そう思うと、私は仕事をするのが怖くなってしまった。

採用業務が向いていない、辛いということは、一年前から部長と課長それぞれに伝えていた。その時は話を聞いてくれ、きちんと考えていると言われたので、それを信じていた。

ただ後から分かったのは、何も動いてもないし考えてすらしてくれていなかったということ。

騙し騙しで働いてきたが、限界が来たのは1週間前。
上司と打ち合わせがあり、その時に「最近どう?」と言われたので「メンタル的にだめです。おやすみするかも」と伝えたら、「またまたぁ」と全く取り合ってくれなかったのだ。

その時に、心がぽきっと折れた。

そのまま3連休に入り、最終日“連休明け行きたくないなぁ”という気持ちで眠りにつき、朝起きたら帯状疱疹ができていた。

腕痛いしかゆいし休むかぁ…ごろんと横になったら、そのまま起き上がれなくなった。
「あ、これやばいな」と思い、あれよあれよと病んでいった。

昨日は鞭を打って会社に行き、異動したいと伝えた。上司はめんどくさそうな顔をしていた。
そして、今まで訴えていた不調を全く深刻視していなかったこと、異動に向けては今のところ何も動いていなかったことを謝られた。

謝られても遅い。
部下のメンタル不調も上司の仕事だろ、と思いやるせない思いになり私は椅子を蹴った。(これについては爆裂反省している)

私は、働いてる自分のことが好きだった。
だけどもう戻れることはないと思う。一度壊れた気持ちや人格は戻らないし、自信や尊厳なんて絶対元のレベルまで取り戻せない。

メンタルがやられた人、というレッテルを貼られて生きていかなければならないのだ。

今日の午後、診断書をもらった。
これを会社に提出するかはまだ決めてない。
ほぼ決まったようなもんだが、まだ出してない。

お先は真っ暗だが、心配してくれた同僚がいたことには救われた。
もう辞めるわと冗談混じりに行ったら、「起業するか」と軽口を叩いてくれた。

それくらいで、今はいい。
深刻そうに心配されたり、頑張っていたの知ってるなんて上っ面の言葉はいらない。

さてこれからどうしよう。
まずは唐揚げ食う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?