1月16日の夜、雪明かり
上半身の激痛と背中を伝う冷たい雪の感触で
「あぁ、助かったんだ。」
と思う自分を、雪の白さが照らしていた事だけ覚えてる。いつの間にか痛い痛いと泣き喚いていたっけ。
馬鹿な話。
ぼくは自宅2階から飛び降りたらしい。突拍子もなく。俗に言う自殺未遂。
ここ数日、まるで醒めない夢の中にいるようだった
「なんでだよ、自分でやったことだろ」という父の言葉が耳にこびり付いて離れない。
激痛に咽び泣き一夜を明かした後、病院に連れていかれ骨折が判明、そのまま入院、手術となり今に至る。
馬鹿な話。
なぜ飛び降りたのかは自分でも正直全く分からない。合格した春から通う大学の特待生試験や、高校の試験を直ぐに控えていたのに。
全てから逃げ出してしまった。
最低だ、こんな自分はやはり大嫌いだ。
運良く後遺症もほとんどないみたいだが、1歩間違えたら二度と自分で動けない、絵も描けない体になっていたかもしれない
ぼくは助かった
絵も文章も難なく書けるし、起き上がり歩けるようにもなった。
あれほど母は心療内科や精神科の類を反対し通院を許さなかったのに、いつの間にか回診に精神科の先生が来るようになり、薬箱には安定剤と睡眠薬が加えられた。
合わない薬もあり大変だったが相性のいい薬が見つかって今は少し元気だ。
Twitterで心配して下さったフォロワーさん、有難うございました。
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