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働く女性の価値観の変化と会社の求めるもののGAP

女性活躍推進とか。
女性管理職登用率目標30%とか。
最近会社も真面目に向き合おうとし始めたようです。


近年、女性社員の働き方が変化してきた

今の会社は正社員比率としては男性が多い会社です(雇用形態別に見るとまた違うのですが)。

一般職のようないわゆる事務専門職種というものはなく、働く女性は年齢問わず私が新人時代はほぼ独身でした。

残業もバリバリする営業職の女性。

バックヤード部門にいた私自身も、毎月のように深夜タクシー帰宅が発生していました。

独身だからできる働き方、でしょう。
(今は仮に独身だとしてもやりたくないですが)

マネージャー職についている女性は2人しかいませんでしたし、結婚はしていても子供はいませんでした。
いわゆるバリキャリと呼ばれる人種です。

人づてに、仕事と天秤にかけて、子供は諦めたと言っていたと聞きました。

仕事が主となる働き方。
高度経済成長期から続く、家庭(プライベート)を犠牲にした働き方。

それができる人が昇格していく。

そういう風に時間を使える人しか上には上がれない。

働く女性のロールモデルが1つしかない。



……そんな時代から15年。



若手女性社員が産休育休をとり、時短勤務社員として復帰してくる光景が当たり前になりました。

全社的に残業規制が出され、全体的に働き方が見直される中で、子育てをしながら働く女性社員は時短勤務で働く、ということが、会社の中に浸透してきました。


それにともない、子育て支援としての時間休暇や子供の看護休暇、子育てを理由とした在宅勤務といった、制度面についても段階的に整備されていきました。


これらの大きな変化はここ7~8年で急速に進みました。


キャリアをどう考えるのか


制度面が整ってくると、女性社員はこの先どうしたいのか、この会社でどう働いていくのがいいのか、ということをリアルに考えるようになります。

ここでは働き続けられない。
諦めてすぐ転職!

となっていたところが、

制度を使えばやりくりできるのでは!?

と今の会社での実現可能な働き方を模索するようになり、離職防止のひとつとなっているのだと思います。

今は仕事だけでなく家庭にも軸を置いて、両立したいと考える女性社員が増えてきました。

仕事も男性社員と同じようにチャレンジしたい、諦めたくないと考える女性社員がいます。


一方で、仕事は生活のため。
チャレンジは特にしたくない。
(これ以上忙しくしたくない)

安定して働けることに重きを置いて、会社での現状維持を望む女性社員もいます。

このタイプは昇格意欲はそれほど高くありません。

現時点で求められる役割については果たそうと思うけれども、それ以上の上の役割をこの先担っていくことには消極的です。


これは仕事に対する価値観が様々になってきている現代、皆が同じ方向性をもって働いているわけではないことを考えるとあたりまえのことです。



会社は女性社員にこの先どうなってほしいのか


冒頭にあげた、女性活躍推進や女性管理職登用率の向上は、労働人口減少の日本の社会問題を解決するための課題のひとつであり、それはそのまま会社の労働力不足問題、人材不足による将来の発展の阻害を阻止する、会社の生き残り戦略のひとつです。


女性がどのように働いているのか、活躍できているのかというのは、新卒の会社を選ぶ基準の中でもこれからもっと重要視されてくるところでしょう。


そのため、会社としては今以上に、女性社員に活躍してほしい、女性社員の中から管理職が出てきてほしい、と思っています。


しかし、先に述べたようにそれを望む女性社員ばかりではありません。

また会社が考える女性活躍と、女性社員達が考える活躍が一致していない可能性も高いです。

会社愛のような会社への帰属意識も昔と違って薄れています。


両者が何を求めているのかを深掘りして、Win-Winの関係になれるようにすることが理想なのだと思います。


今いる女性社員(これは結婚有無や子供の有無を問わず)に対して、どんなアプローチをすればいいのか、そこについて会社側の立場となって考えてみるプロジェクトに、参画することになりました。


これからいろいろ思考していきたいと思います。




最後まで読んでいただきありがとうございます!