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#25 デザイナーとしての自覚を持つことは、学習段階から始まるようだ👀

[We as designers, ...] =「デザイナーとして私たちは〜」という表現を、デザイナー夫がオンライン授業で教える美大クラスの会話で、たびたび耳にします。デザ夫さんはデザイナー。でも学生たちも [We as designers, ...] と言っています。美大の学生さんも、すでにデザイナーなの?という【デザイナーの妻】の素朴な疑問をデザ夫さんに尋ねてみました。

 [We as designers, ...] が使われている場面

2020年3月から、自宅で行なわれている美大のオンライン授業。デザイナー夫のレクチャーや、学生たちの課題発表プレゼン、そして学生同士の講評会の様子が聞こえてきます。どんな場面で [We as designers, ...]を聞いたかというと・・・

たとえばデザイナー夫が  [We as designers, how can we 〜 ?] =「デザイナーとして私たちは、どうすれば〇〇できるだろうか?」という質問を投げかけたり、学生が自分の制作した課題をプレゼンする時に、 [As a designer, I focused on 〜 ]=「私はデザイナーとして、〇〇に重点を置いてこれこれを制作しました。」と説明するような場面です。

もちろん、比率で言ったら、学生よりもデザイナー夫が [We as designers, ...] と使う回数の方が多いのですが、学生たちも個人のプレゼンやお互いへの講評の中で何度も口にしています。初めは、「今日は他のデザイナーの方がゲストとして授業に参加しているのかな?」と思いましたが、そうではなく学生たち自身もそう言っているのです。

デザインをする人はデザイナー。

英語 "Designer" :「デザインをする人のことをデザイナーと言う」という説明は、その通りです。が、【デザイナーの妻】の中で、この言葉がすでにプロとしてその仕事についている人をイメージしてしまったため、 [We as designers, ...] が、学生を含めた会話であることに、ちょっと違和感を感じてしまいました。

ということで、デザイナー夫に質問してみました。「学生さんも、デザイナーなの?それとも、将来のデザイナーとして早くから自覚を持たせるためにそう言っているの?」デザイナー夫から聞いた説明は、なるほど👀でした。

1.デザインをする人はデザイナー。そういう意味では学生も立派なデザイナーです。(プロとして仕事をしているかどうかは別として。)デザインの手法よりも、リサーチの仕方や「分析・統合」という基本的な型について学び、必死に課題を制作し、自分のデザインしたものを一生懸命にプレゼンする姿は、まさにデザイナーそのものです。

2.自覚を持たせる・・・デザイナーには「モノをつくる人」としての責任があり、その責任を自覚するのは早い方が良いという意味で、学生たちもデザイナーとしての自覚を持っているのは良い、とのこと。これはデザイナー夫が普段、日本のストアカ「デザインの出前授業」でも説明している点ですが、デザイナーの持つ責任については、学生たちにも早い段階から教えたいことのようです。

学生たちに教える、デザイナーとしての責任と自覚

「モノをつくる人」としてデザイナーが持つ責任とは?これまでデザイナー夫の美大の授業やストアカ「デザインの出前授業」を聞き続けて【デザイナーの妻】が理解していることは、こうです。

ある情報を伝える場合、どんなフォントを使って、どれくらいの大きさでどんな風に表示するかによって、メッセージが与える印象はだいぶ違ってきます。同じメッセージでも印象が180度変わることもあります。だから、文字を使って表現するグラフィックデザイナーには、正しくメッセージを伝える倫理的な責任があります。

もう一つは、何かデザインする時の自分の動機は何だろうか?という点です。「そうすれば会社が儲かるから」なのか、「自分の良いと思うデザインを追求できるか」、そして「自分のデザインの動機は、相手の本当の必要を満たすことを念頭に置いている利他的なものか」。デザイナーとして仕事をする時に向き合わなければいけない、こうした点を学生たちに教えたいのだと思います。

金の卵のような学生たち

デザイナー夫曰く、学生の中には本当にずば抜けた才能を持つ子がいて、そういう子の作品を見ると、びっくりして目が覚めるような思いになるそうです。「何年かしたら、きっと大きな活躍をしているだろう」と思う子が何人もいるようです。

デザイナー夫は、金の卵👀発掘隊だね!ずば抜けた才能を持つ子も、そうでない子も、一生懸命がんばっている学生たちは皆、デザイナー夫にとって大事なデザイナーです。かわいい学生たちを「ヒヨコちゃん」と呼んだり「金の卵たち」と呼んだりしながら、今日も学生に大量の課題(愛の課題😅)を与えているデザイナー夫です。【デザイナーの妻】は学生たちに、陰ながらエールを送っています!

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(本当に応援しています!)

デザイナー観察日記#25読んでくださってありがとうございました。

「モノをつくる人」としてデザイナーが心がけたいことをデザイナー夫が紹介しているのは、ストアカ「デザイン出前授業」のうち「デザインの仕組・後編」です。よかったら案内をご覧ください。


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