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デザイナー観察日記

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#観察日記

#32 デザイン学習者とデザイナーのQ&A①デザインの作業スピードを上げるには?

デザインを独学で学んでいる方や、デザイナーとしてスキルアップしたい方は、デザイナーと話す機会があったらぜひ聞いてみたい質問がたくさんあるかもしれません。今回の観察日記は、デザイナー夫がニューヨークからオンラインで開催している「デザインの出前授業」の中で繰り広げられるQ&Aの中から、「よくある質問」をひとつレポートします。(Zoomによる講座に、「回線・音声チェック係」として毎回こっそり参加している私【デザイナーの妻】による観察結果です。) いちばん盛り上がる、Q&Aタイム「

#31 多少の緊張感は学習の効果を上げる。

この1年オンライン学習の機会が増えましたが、セミナーやオンライン授業に参加する際、カメラをオンにするか迷う方も多いのではないでしょうか?今回はデザイナー夫が開催する、ストリートアカデミーのオンライン講座「デザインの出前授業」で話される、「ちょっと勇気を出してカメラをオンにすると良い理由」をレポートします。 もちろん強制はナシこの「デザインの出前授業」は、現在7名の定員で授業を行なっており、ビデオ会議システムZoomを使用しています。この講座の開始時間は土曜日の朝9時です。少

#22 山あり谷あり・NY美大の秋学期が終了。感動の最終クラスをレポート!

12月の第2週、アメリカのほとんどの大学は秋学期を終えました。デザイナー夫が担当する美大の3クラスも、オンライン授業特有のチャレンジを乗り越え、無事に最終日を迎えました。乗り越えたチャレンジが多かった分、感動の多かった最終週の様子をレポートします。 全員が直面した、オンライン授業特有のチャレンジデザイナー夫が講師を務めるNYの美大には、世界中から学生たちが集まっています。今年の3月に状況が一変した際、海外から来ていた学生たちの多くは自分の国に帰りました。当時は春学期の真っ最

#27 NY美大生だった子に "Oh my god! This is this! 🍡" と感動された三色団子の思い出。

今回は番外編🍡 桜が満開のニューヨークから、三色団子を作った6年前の思い出を短くレポートします。今週は思い出につられて久しぶりに三色団子を作りました。 🍡絵文字と同じ団子🍡にそんなに感動されるとは!2015年、春。毎年恒例になっている、近所の日本人のお友達宅でのお花見に、デザイナー夫と一緒に参加しました。友人たちは、毎年【デザイナーの妻】が作るみたらし団子を楽しみにしてくれます。その年は、初めて三色団子に兆戦しました。あんこを乗せる前の写真がこちらです。 デザイナー夫は、

#26 デザインの学習:フィードバックを受ける機会は、大変だけど絶対に成長につながるんだ。と思った話。

「ブラボー!!👏」デザイナー夫が教える美大生のプレゼンと講評会が、どんどん楽しそうな雰囲気になっています。NY美大の春学期も後半戦、これまで教師やクラスメイトからフィードバックを受け、自らもクラスメイトを講評して刺激を与え合ってきた学生たちについて【デザイナーの妻】の感想をレポートします。 自宅で行われている、美大のオンライン授業。【デザイナーの妻】は、毎回その学期の後半になるとジワジワ出てくる「クラスの温度上昇」感が大好きです。デザイナー夫の授業をすべて聞いているわけでは

#25 デザイナーとしての自覚を持つことは、学習段階から始まるようだ👀

[We as designers, ...] =「デザイナーとして私たちは〜」という表現を、デザイナー夫がオンライン授業で教える美大クラスの会話で、たびたび耳にします。デザ夫さんはデザイナー。でも学生たちも [We as designers, ...] と言っています。美大の学生さんも、すでにデザイナーなの?という【デザイナーの妻】の素朴な疑問をデザ夫さんに尋ねてみました。 [We as designers, ...] が使われている場面 2020年3月から、自宅で行なわ

#21 「デザインの学習では、たくさん褒めてくれる人からフィードバックを受けよう」というお話。

先日、デザイナー夫がオンラインで出前授業をする講座で「独学で学ぶ場合も、フィードバックを受ける環境を作ることは大切です」という話をしていました。その中で述べられていた興味深い点についてレポートします。 大事なのは、たくさん褒めてくれる人に見てもらうこと。「フィードバックを受ける」と聞くと、改善点を指摘してもらうことを思い浮かべる方は少なくないと思います。私も、誰かに自分の仕事を見てもらう際は改善点を知る機会になると思っています。でも、デザイナー夫は「たくさん褒めてくれる人に

#20 「デザインの現場」ー2020年にアップグレードして良かった機器・機材ベスト3。

12月に入り、今年1年を振り返る月になりました。デザイナー夫は2020年に自分の仕事環境つまり「デザインの現場」を、オーディオ環境・ライティング(照明)・ビデオ環境(映像)それぞれ少しずつアップグレードしてきました。今回はデザイナー夫に聞いた[2020年アップグレードしてよかったものベスト3!]をレポートしたいと思います。 機器・機材のアップグレード計画の始まり「デザインの現場」は現在100%、自宅のリビングにある「デザイナー夫セクション」です。2020年3月に世界の状況が

#19 デザイナー夫が開催する「デザイン教室」が第30回を迎えました。参加して下さった皆様に感謝を込めて。

2020年5月に始まったストアカの「デザイン教室・ニューヨークからオンライン出前授業」は、11月21日(土)に第30回を迎えることができました。これまで参加してくださった受講者の皆さまに感謝を申し上げます。授業内容を改良しながら、試行錯誤を繰り返してきた出前授業の7ヶ月を振り返ります。 NYからのオンライン出前授業で目指すもの 講義のタイトル「デザインの仕組」にあるように、デザイナー夫が目指すのは、デザインの基礎的な型を論理的に解説し、その仕組みを考えることです。 (講師

#18 デザイナーの本棚その3:「デザイン独学」の視点で選ぶ本

これまで「デザイナーの本棚」というテーマで過去2回ほど、デザイナー夫が今現在読んでいる本を紹介しましたが、今回は書庫の中から「デザインを独学で学んでいる方にすすめたい本」というテーマで数冊ご紹介します。 「デザイン独学」と「本」今回このテーマを思いついたのは、デザイナー夫が毎週オンラインで開催しているデザイン講義の中で、参加者の方から「デザインを独学で学ぶのに役立つおすすめの本」について質問されることがよくあるからです。 そこで今回も、デザイナー夫へのインタビューも交えな

#17 デザイン独学と「模写」についてデザイナー夫が教えていること

デザインを勉強する時、「誰かのデザインを真似する」のは良くないことでしょうか?この質問を聞いた時、私【デザイナーの妻】は「人の真似はあまり良くないのでは?というか意味があるのかな?」と思いました。しかし、デザイナー夫のデザイン講義を聞いて、そうではないことを学びました。 誰かの真似をするのは、学習過程で大切なことまず結論から言うと、デザインを学ぶ過程において良いデザインを真似することはとても良いことです。ポイントは、真似をすべきは「良いデザイン」であるという点です。 スト

#16 デザイナー夫がビジネスセミナーで講義をした日:ドキドキの本番編

NY時間の夜中12時半。デザイナー夫の長い1日が終わりました!今回は、日本のとあるビジネスセミナーで講義をしたデザイナー夫のレポート後編です。前編は、緊張でほぼ1日中ソワソワしているデザ夫さんの記録でした。緊張が伝わって【デザイナーの妻】も疲れ果てた1日でしたが、無事に本番が終わったので、観察記録をレポートします。 緊張のソワソワ記録(前編)はこちらです。 「文化系美術部員が、いきなり野球部の部室に入ってしまった」級の緊張およよよ👀緊張でデザ夫さんの顔が、ちびまる子ちゃん

#15 デザイナー夫がビジネスセミナーで講義をした日:ソワソワ準備編

先日、デザイナー夫はオンラインで開かれている、とあるビジネスセミナーで講義をしました。講義は日本時間の午前中、つまりNY時間は夜。ということで1日かけてゆっくり最終準備!かと思いきや・・緊張でほぼ1日中ソワソワしているデザ夫さん。今回は、ソワソワ夫の観察レポートです。 講義のための勉強今回もデザイナー夫は、勉強のために数ヶ月前からたくさんの本を読んでいました。日本のアマゾンから本が届いたのは、9月のまだ暑い頃でした。たくさん届いた本の中から、今回の講義のため、特に今週まで勉

#14 美大の学生に中間成績を付けているデザイナー夫。デザ夫さんはどんな美大生だったの?

デザイナー夫が教える美大は、先週から "Mid-term grading"(中間成績)の時期です。学生一人ひとりとオンラインセッションを持ち、成績と今後について話し合っています。その中で、一人の学生から進路相談をされたデザイナー夫は、自分が美大を卒業した当時のことを話し始めました。同じ「NYの美大生」といっても、20年(25年?👀)も経てば事情はだいぶ変わってしまったのだろうけど、学生は一生懸命に聞いています。今回はまず先週・今週の "Mid-term grading" を振