お金が全てとは言わないけど

わたしの家があまり裕福な方ではないからそう思うのかもしれないけれど、お金があるかないかは幸福度に大きく関係していると思います。

第一、お金がない人で心に余裕がある人はすごく少ないと思います。なぜなら、この円安で何もかもが高い中、常にお金のことを考え続けないと生活できないからです。お金のことを考えないでいい時間がもう少し長くなったらいいのにな、といつも思います。わたしの頭の中はお金に支配されていて、そろそろ頭がおかしくなりそう

いや、もうおかしくなっているのかもしれない

お金があるからといって必ずしも心に余裕があるわけではないというのはわかっています。
クラスに自称開業医（めっちゃ勤務医）（の息子）の男の子がいますが、毎日毎日、大きな声で他人をバカにしたり、自分の家がお金持ちであることを自慢したりしていて、確かに彼は心が貧しいのだろうなと思います。
でもわたしはもっと心が貧しいから、彼の内面がそうだと知っていても、実家が太いのがすごく羨ましいです。

たとえば私立医って学費めちゃくちゃ高いじゃないですか、それに一人暮らしのお金もかかると思うとわたしは到底通えません。彼はきっと通えます。私立医も今はすごく難しいのも知っているけれど、やっぱり国立医よりは入りやすいから、彼もきっと私立の医学部に行って医者になるのだと思います。

絶対にわたしの方がいい医者になれるから、悔しいです。

わたしは彼より頑張るからいいんですけど、仮に医者になりたいと思ったとして、彼と同じ努力ではいけない、その自分では埋められない差が悔しいです。

というか、進路に関してお金で悩みたくないんです、できることなら借金したくないです。
給付型の奨学金を貰えるほど家にお金がないわけではないんです。
父親がとにかく家にお金を入れてくれないし、弟もいるから私立の大学なんて絶対に行けないし、国公立の大学に行ったとしても一人暮らしができません。家から通える大学はあまりレベルが高いわけではないし、そこの大学を出たら、一生この土地で暮らすことがほぼ確定します。わたしは絶対にそんなの嫌です。グローバル化だのなんだの言われてるこの時代に、同じ土地で一生過ごすなんて絶対に嫌です。でも、大学でかかるお金とか、親の介護とか考えたらそれが理にかなってるのかもしれません。

大学で一人暮らしできるなら、わたしも女だから、ある程度治安のいいところとか、セキュリティがちゃんとしてる家に住まないと怖いけど、そういうところは家賃が高いんです。ご飯も全部無味の豆腐にして、洋服もフランス人くらいの量にしてやっと暮らしていけるか、ってくらいになるような気がします。それで暮らしてはいけるかもしれないけど、周りと比べてどうしても劣等感を感じますよね、それを想像するのが今から辛いですね。

お金がないせいで周りと同じ努力で周りと同じ幸せにありつけないことが既にわかっているのが悔しいです。

どこに行っても何をしてもお金のことばかり考えて、将来について考えてもお金の心配ばかり出てくるのがすごく惨めな気持ちになります。

周りと同じ努力で同じ幸せにはありつけないけど、周りより苦しめば周りより少し下の幸せにならありつける可能性はわたしにもあります。

でもわたしは学生時代は学ぶことに集中したいです。学生時代をバイトに明け暮れたくはないし、投資の勉強ばっかりするのも嫌です。青春とやらだってしてみたかった。どうしても大学に行きたいのならば、確かに家から通える地元の国立大を出れば、一人暮らしの費用はかからないし、国公立の学費で済むし、大学受験の予備校代もかからないし、この辺りで就職もすることになるから親の介護もできて理にかなっている。身の丈をわきまえた人生。

お金がある人は自由に将来を選択できる。でもわたしは、抗わないと、苦しまないと、自由な選択ができない。

その事実が何より悔しい。

でもどうしようもない。

彼らは言う、自業自得だって。

わたしがどんな罪を犯したって言うんだよ。

彼らは悩まなくていいことをわたしはどうして悩まなくちゃいけないの。

お金がないから。