ホテル療養最後の夜:1/15

前日の夜と今朝、三谷さんとMessengerでやり取りをしていたら、彼女が色々なことを教えてくれた(本当に助かります。ありがとう)。ホテル療養前に知っておけばかなり助かることばかりだと思う。簡単に目を通すだけでもよく出来た資料だとわかる。せっかくなのでもっと周知に知恵と力を入れたらいいのにと思わずにいられない。以下にリンクします。ただし東京都の場合ですので、東京以外にお住まいの方は、ご自身がお住いの自治体のサイトを確認するようにしてください。なおリンクの大元は東京都福祉保健局の「感染症対策」サイトです。

新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について

新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について(聴覚に障害のある方等、電話での相談が難しい方向け)

新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養について

新型コロナウイルス感染症のPCR検査を受けられる皆さまへ

★★★

いつもと同じ時間に起きると、部屋の様子がこれまでと違った。いつもより暗い。カーテンを開けると曇り空だった。晴れていないとこの部屋は随分と暗くなる。体温もSpO2も普段と大きくは変わらない。LAVITAに記録し、冷蔵庫に保管してあった野菜ジュースを飲む。味がしないことも変わらない。

体調に問題が出なければ1/16にホテルをチェックアウトすることになる。仕事については前日の時点で私の復帰についてはまだ未定の部分が多かった。たぶん今日のうちに決まるだろうと思っていた。

朝食の時間となりロビーに降りる。この生活に慣れてきたのか、ロビーを見渡すと今更気がつくことが多い。退所時に部屋のリネン類をロビーに返却(と言うか破棄)しなくてはいけないこと、その日の弁当のメニューが張り出されていることを知った。今日は何故か普段より人が少ないような気がして、ただでさえ寂しいロビーがより一層寂しく見える。

ペッパーは...今日も元気に我々を励ましていてくれた。今更気がついたが、彼のメッセージは朝昼夜の時間を意識したものとなっていた。ペッパーに近づくと「どこかでお会いしたことがありますね」と言われた。そんなペッパーを私は愛おしく思った。なお、朝食は「焼き鮭定食」と名付けた。

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朝食後にちょっとしたやり取りがあった。詳細を書くことは出来ないが、感染したことを責められているように思えてしまうし、大したことはないですよね、と言われているように思うし、彼らは自分は感染しないと考えているのだと思ってしまう。こういう言い方はしたくないけれども、感染した人と感染していない(あるいは「しない」と考えている)人との溝はこうやって深くなっていくのだろう。感情のボタンの掛け違いと言うか、お互いにやって欲しい事のズレが修正されないまま物事が進んでいく感じだ。そこには心の問題とより現実的な問題の両方が含まれている。コロナが社会とそれを構成する人々の色々な問題をあぶり出していることはよく知られている。今、私はあぶり出されたそれを目の当たりにしているようだ。

そのやり取りが終わると昼食の時間になった。さっき朝食を済ませたばかりのようだが、午前中はあっという間に終わってしまう。食べる時に、私が今食べているものはどれも最高の食材を使った料理で、このホテルに泊まることがなければ決して口にできないような素晴らしいものなのだと思うようにした。卵、鶏肉にがんもに米、漬物に至るまで最高のものなのだ、と。

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昼食後に一眠りしているとホテルにいる事務局員の方から電話があった。翌日の退所についての簡単な説明で、10時くらいに事務局から連絡があるので、そのタイミングでチェックアウトをすること、リネン類の回収を忘れずに、ということ。更に出所後四週間は体調管理をしっかりとしてほしいと言うことだった。まだまだ先は長い。でもきちんとやっていこう。

夕食はハンバーグ。この日はレア・アイテムと化しているカップ焼きそばが手に入った。最後の一個だったので思わず持ってきてしまった。食べたい人がいたら申し訳ないと思うが、私のお土産にすることにした。

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Twitterでテレビ番組「news zero」が仕掛けたハッシュタグ「#感染したから伝えたい」と言うものがあると教えてもらう。せっかくなので自分の思っていることを少しだけツイートした。少しでも誰かの励みになれば良いと思う。



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