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4/19 Cafein Friday Lounge at Coffee & DJ Bar Cafein

前回の「SAVANNA」が終わってすぐにCafeinのオーナーからこの日(4/19)のオファーをいただいた。その際に「SAVANNA」とも「Sweet Thing」とも違う感じ、ということに加えてマッシヴ・アタックみたいなのがいいね、とオーダーが言い伝えられた。難しいオーダーだなと感じた。でもDJをやるからには、時にはオーガナイザーのオーダーにも応えられないといけない。チャレンジだと思って準備に臨んだ。

しかし前回の「SAVANNA」から間もそれほど空いていない中での準備はなかなか大変だった。私の持っているマッシヴ・アタックの作品は全てCDだからリッピングをする必要がある。古臭いMacBookを起動させ、CD-ROMドライブにCDを入れる。iTunesを使ってWAV形式でHDDにコピーしてそこからUSBメモリに移動させる。マッシヴ・アタックと同時代だったり似たような雰囲気のあるアーティストのCDもリッピングをする。合間にアナログレコードも入れ替えて、とやっているとあっという間に朝方になってしまう。当日前夜までそんな日が続いた。

この日のDJは私に加えて2名の計3名となった。他の2名にはオーナーから明確なオーダーはなかったようだ。そうは言っても2人とも百戦錬磨のDJであるから、この日の方向性はしっかりと掴んでいた。静かで美しい音楽でパーティーはスタートした。

時間が経つにつれてお店の雰囲気が暖まってきた。私に交代する際にプレイされた曲は地味ではあるがしっかりとしたビートを持った美しいハウスだった。そういうレコードは、バッグに念のため数枚入れておいた。当初は別の曲をプレイするために持ってきていた12インチからスタート。徐々にジャジーなハウスに切り替えていき、途中でジャズを挟んで最後はレフトフィールド「Chant Of A Poor Man」で1本目のセットを終了させた。

2本目もハウスでスタートした。今度は少しエクスペリメンタルな雰囲気のあるトラック。どこかでマッシヴ・アタックを挟みたいなと考えていて、何かを切っ掛けにして大ヒット曲だった「Tear Drop」をプレイした。しかし正直なところ、お酒をよく飲んだものだから細かいところはあまり覚えていない。もう一つ、アニマル・コレクティヴ「Bluish」をプレイしたらたまたまこの曲が大好きだというお客さんがフロアにいて喜んでくれた。それは私にとっても嬉しいことだった。

自分のDJ全体を振り返ると覚えていないところは多いものの、結局普段とあまり変わらない内容になってしまったような気もする。普段とは違うことをするためには、普段の自分はどういうことをやっているのかを知らなくてはいけないことに改めて気が付いた夜だった。

Cafein Friday Lounge at Cafein, 2024.4.19

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