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社交不安があったからこそ、今の自分

私は、社交不安障害と診断されて5年になります、もうすぐ6年目です。
すでにその記事は書きましたので、もしご興味があれば読んでくださると嬉しいです。
さて、今日は社交不安って損なことばかりじゃ‥?と思われることの中から社交不安があったからこそ、今までやってきて効果あったかなと思うことをまとめてみました。


過剰に心配、失敗を恐れるため先回りで行動する

今まで仕事をしてきて思うことは、周りからの反応を気にするあまりに失敗を恐れてしまい、どうしようと思っていました。しかし、これは反対に失敗しないようにする行動として対策を取るようになっていきました。

・何度もチェックする

・一度教えていただいたことは、何度も聞かない、ミスしないように自分なりにメモやノートにまとめる。(電話対応においては、初めて聞いた企業名、団体名をメモし、注意することや年度で更新されたことなどをすぐに見れるようにポケットメモにして入れています)

・配属先にもよりますが、優先順位、今日やるべきタスク、できなかったタスク、臨時で優先度が高い仕事があった場合など臨機応変に対応するようにとりあえずはアプリでやるべきタスクや締日等は毎日つけています。

人前で話す、発表をする、プレゼンなどは、薬の力は借りつつも自分らしく

とある企業の面接でグループ面接でど緊張していました。そのころは、まだ社交不安ともわかっていませんでした。
ですが、面接官の方が「緊張しても構いません、普段と違うのですから。みなさん自分らしく面接で答えてください。」との言葉で少しだけ落ち着いたのを今でも覚えています。

・緊張していい。
声も足も手も震えましたがグループ面接ではいつも早く終えるために自分の思いの半分以下で話終えるようにしていました。しかし、あのお言葉をいただいて、自分らしく話すことは重要なんだと理解し、そこで5分以上は本当に思っていることを正直に話しました。
結果は、合格しました。やはり企業とのマッチングもありますし、相手あっての話なので難しいとは思いますが、でも緊張しても成功はするのだという体験のひとつです。どんな自分であっても自分を表現することを諦めてほしくないと思っています。

人との雑談(人数多め)は、全員のことを気にかけるのをやめる

若い頃、ずっと大勢との会食も雑談も苦手でした。人数は3人以上になるともうほぼアウトでした。聞き役というより、どんどん時間の経過ととも蚊帳の外になっていく感じでしょうか。辛かったです。
しかし、職場の送別会、歓迎会、忘年会、研修会。ママ友のお茶会、PTA、懇談会等は本当に嫌で嫌で逃げたかったです。
たくさん失敗してきた私が最近していることは

・全員の話を真剣に聞かない。(特に大勢の時)
「へぇ〜」「そうなんだ〜」「すごいですね〜」ぐらいにしか絡まず。
だんだんと時間の経過とともにグループが細分化されて、隣同士が話始めたりするので、その間に話しやすそうな人と会話をしていければラッキー。どっちサイドにも会話できない、むしろ他の人は自分抜きで話に夢中であればコーヒーでもおかわりに行けばいいかなぐらいです。

・そこに居合わせた人は、友達ではなくて同じ会社、PTA、学校、地域という枠の人なので気の合う人がそもそもいるわけがないと割り切る。
気が合う人がいたらラッキーなんだと思わせてくれたのが、ある方の言葉をブログで見かけたのですが、この中の言葉。

「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。」
これを聞いて、腑に落ちました。そうするとぼっちになってもそんなに気にしないというか、「今のうちにトイレいこう」「コーヒーおかわりしてこよう」とか「子どもの展示物ゆっくり見てこようとか」「みんな楽しそうだけど、あの人とあの人が普段仲がいいんだなぁ」とか別の視点で楽しめるようになってきました。

電話対応は、RPGゲームと思おう

電話対応って、みんな嫌なんですよ。本当に毎日、電話対応されている方お疲れ様です。そしてこの春から新人で電話対応されている方も多いと思います。部署が変わってから大変になったとかもあると思います。
私は社交不安で最難関と思われるものが電話対応じゃないかと思っています。今でも四苦八苦していますが、毎日電話対応に追われています。

・電話対応はRPGゲーム(レベル上げ必須)の感覚
やればやるほど、上手くなるという業務だと言われています。
たしかにそうだと思います。以前と比べるとだいぶマシになってきた私です。(微々たる成長は遂げているはず!)
メモやマニュアルを作る下準備。実際の対応の失敗から学ぶことが多いので落ち込むことを多々ありますが‥これぞレベル上げのゲーム感覚だなと昭和世代の私は思いました。RPGゲームで地道に自分のパーティ(仲間)とぐるぐる街のまわりを散策して敵に遭い、攻撃、防御を繰り返してレベルをちまちま上げていく。
街にもどって宿屋で休み、お金をためて「ひのきのぼう」とか「皮の盾」やらを少しずつ装備して強くなっていく様が似ているなぁと。

・わからないのに、早押しクイズ並みの速さ
「電話は3コール以内でとりましょう」というのはどこから始まったのでしょうか。ものすごく短いですし、もっと鳴らしてもいいのではないでしょうかと感じてしまいますが、上司はそうはいきません。
企業全体内容も人の名前すらほぼ把握できてない初期の段階に、全くわからない状況で3コール以内で出る電話。それは、もはや早押しクイズのよう。
答えはわからないのに、電話を誰よりも早く取るという状況。
意味がわかりませんが、少し笑えてきます。
ですが、早く出るということに意欲だけは伝えられるので頑張って薬との兼ね合いをみながらやっています。

・無理ならヘルプを出す
取った電話がいきなりラスボス(クレーム)みたいなこともありますので、その時はベテランや上司に交代してもらうことは必要です。ひのきのぼうや皮の盾では敵いません。上司はそれなりに戦歴(クレーム)経験があるはずです、そこは無理なく躊躇せずに交代することがかけてきた人のためにもなると割り切るようにしました。

以上、社交不安があったからこそ、今までやってきて効果あったかなと思うことをまとめてみました。この年齢にして、やっと本当の自分に行き着いたと思うことです。すぐに思えたわけではありませんが、歳を取ったこともあるかもしれません。
昔はもっと傷ついたり、恥ずかしいと思って寝れなくなったりしていました。人に迷惑をかけてしまうことを悪だと考えずに、自分にできることは精一杯頑張っているから、苦手な部分は(頑張っているけどできないことも)人に変わってやってもらってもいいと思います。
だけど自分らしさは、どんな障害があっても忘れずに卑屈にならずに生きていければなと思っています。

今日も1日頑張っていきましょう。
読んでくださり、ありがとうございました。


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