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眠る前に読む小話
2017年1月27日 22:13
うさぎと亀の物語を知っているか。 「2匹でかけっこをして、走るのが早いうさぎが圧倒的優位だったが、昼寝をしている間に、地道に努力した亀が勝った」という童話だ。 示唆は、「油断大敵である。地道な努力は良いものである」というものだ。 言いたいことはわかる。しかし、あれは、「たまたま昼寝をしすぎたうさぎ」だったから、亀が勝ったのであって、たまたま奇跡的に勝ったラグビーの南ア撃破のような1勝負
2017年1月22日 00:02
※前回の続きです「美容院ナビ」の登場は洗髪ブームを起こしただけにとどまらなかった。ユーザは洗髪以外にも多くのものを望んでいたのだ。それを明らかにした。その1つが「喋りかけない美容院」である。美容院には、「客にしゃべりかけること」が、美容師のアイデンティティーかのように、やおら、話しかけてくる。やれ「今日はどこか行くんですか」「このあたりにお住まいなんですか」「それどこで買ったんですか」
2017年1月13日 21:53
2017年、あるWebサービスが業界を賑わした。それは「美容院ナビ」というサービスで、各種の美容院のレビューサイトだった。いわば、食べログの美容院版と考えてもらえばいい。従来のHotpepper ビューティと異なるのは、徹底したレビュー機能にあった。そのサイトでは、美容院のみならず、スタイリストの評価まで投稿された。また多面的な評価が行われ、「清潔さ」「立地」「待ち時間」「スペースの幅」な
2017年1月11日 01:04
いつもの土曜日と同じく、10時に準備を始める。ランニング用のスニーカーを履き、Nikeのキャップを被る。たまにサングラスを忘れてしまうが、今日は忘れない。部屋にいても日差しの強さがわかるからだ。楽天で買った2000円のサングラスをかける。そして、iPhoneから繋いだイヤホンからMIKAの軽快なメロディが流れ出す。マンションのエントランスからエイヤと飛び出る。まだまだ日差しは強い。ゆっくり走っ
2017年1月7日 19:25
世の中の嘘には2つの種類がある。「優しくない嘘」と「優しい嘘」だ。世の中の多くの嘘が優しくない嘘だ。これは「自分の過失を偽るための保身」や「政治家の詭弁による抗弁」、「相手を騙すための欺瞞」があたる。要は、相手を陥れたり、あるいは、自分の保身のためだけにつく嘘だ。もう1つの優しい嘘とは、相手のためにつく嘘である。典型的な例がこれだ。- いやー、美味しかったね- 美味しかった〜-
2017年1月2日 00:01
告白は男性からするもの、なんて古い。そんなの昭和の話だ!、と思うのだけれど、なかなかそうは言っても女性から男性にアプローチするのはなかなか抵抗がある。だから、ミサキがタカ君に積極的になれないのもわかる。でも、アタックすればきっとうまくいくというのがわかっているから、見ていてもどかしい。カラオケで女性の曲ばかり歌う男の歌声を聞いているみたい。「あー、男性の曲を歌えばきれいに聞こえるのに、どうして