見出し画像

吉田秀和「LP300選」(「名曲三〇〇選」)セレクト曲の鑑賞(No.81〜100)

一連の「『LP300選』関連記事」を、マガジン(書棚的なもの)にまとめました。以下にリンクを貼っておきます。
トップに固定した記事に、全体的な前置き、凡例的なことを書いていますので、できれば、そちら[を先に/も後で]ご覧ください。

81 バッハ 〜 100 モーツァルト

(お断り)

今回もだいぶ簡略な感じで作っています。

一種の「工事中」ということでお願いします。

書いた順からはこれが「300選」の最後の部分。パスもありますが、これで最低限の枠組みだけは作れた感じかと。

※「201〜220」の回にも書きましたが、古典派〜ロマン派ぐらいの曲については、パッと見つかった動画をそのまま貼るくらいの感じでいこうかと思っています。
(ただ、個人的好みからピリオド楽器による演奏があれば、そっちを優先したいというのはあります。)



※今回「登場」のハイドンについては、巻末リストにもコメントがあることから、主にいつもの Brilliant Classics に頼って、先に交響曲全曲分の動画を貼っておきます。

交響曲第1番〜90番(プレイリスト)

交響曲第91番

交響曲第92番

交響曲第93番〜104番(概要欄にトラックリスト)





81 バッハ クリスマス・オラトリオ

(以下の動画は埋め込み不可のため、URLの形で貼っておきます。なお、この先で同様の形で貼っている動画についても、同じ理由です。)

(Part 1)
https://www.youtube.com/watch?v=zpaNo4mWRBE

(Part 2)
https://www.youtube.com/watch?v=1NafQeEWNks

日本語訳つきだと以下のような動画がありますが、これは第一部〜三部と第六部の演奏のようです(動画名は2からスタート)。





82 バッハ 荘厳ミサ ロ短調
(ミサ曲ロ短調 BWV232)

もう一つ。


83 バッハ マタイ福音書による受難曲

もう一つ。

MMで本曲を扱っていることを申し添えます。
音楽史 : グレゴリオ聖歌からバッハまで  ……  p271。


(参考)
巻末リストのこの箇所で、本文でも言及のある《バッハ一家の音楽 Music of Bach Family》について触れられます。
そこでのコメントを以下に書き写します。

米国盤 Boston Record BUA (14枚)(廃)。
このレコードは大ゼバスティアンを別にしたバッハ一族の音楽をガイリンガーの編集注釈した名著 Music of Bach Family に出てくる曲を全部録音したもので、バッハに特に関心のある方々の一聴をおすすめしたい。演奏はボストン so. のメンバーが中心になっている。
《バッハ一族の教会音楽》と題するレコードがあって、これも悪くない。リリング指揮 CS-00AC 785〜9。


84 ヘンデル 合奏協奏曲 op.6の12曲(HWV 319-330)

【次の動画は、冒頭にサプリメントか何か(?)の広告画像を差し挟んでいたり、コメント欄で寄付を求めていたり、いろいろ「お行儀が悪い」です。気になる方は視聴しない方が良いでしょう。】

(1/3)
https://www.youtube.com/watch?v=_T4OT9jJDls
(2/3)
https://www.youtube.com/watch?v=o9W-f2jBp7I
(3/3)
https://www.youtube.com/watch?v=1OrclRbXJ1Y

Raymond Leppard 指揮、English Chamber Orchestra による1967年の録音。

なお、MMで、(op.6 ではない HWV 318の)合奏協奏曲を扱っています(p223)。参考までに。


85 ヘンデル オルガン協奏曲

ここの本文には、
《独奏協奏曲では、三組のそれぞれ六曲の『オルガン協奏曲』がある。ここでは、一七三九年ごろにかかれた、グローヴの音楽辞典でセット第二番といわれている六曲F・A・d・G・D・gをとっておく》
……とあるのですが。これが結構、厄介なところがありまして(^_^;)。

まず、結論から言えば、この6曲というのは、HWV の番号で言うと「HWV 295, 296a, 297, 298, 299, 300」。これらはまた、「オルガン協奏曲第13番〜18番」などとも呼ばれるようです。

ただ、このうちの、特に後半の曲(HWV 297〜300)はいわゆる「編曲モノ」(ヘンデルの他ジャンルの曲をオルガン協奏曲に編曲したもの)のようで、そのためか、どうも録音が見つかりません。

そもそも、推薦盤を調べても、この6曲全部を納めてはいないようで──吉田先生は、どういういきさつで「この6曲を選ぼう」と考えるに至ったのだろうかと、少し不思議な気もします(コンサートで気に入ったとかでしょうか?)。

ともあれ。さしあたりは Brilliant Classics の次の動画でお茶を濁すことにします。

Handel: Organ Concertos Complete

この動画もそこまで「complete」ではなく。上記の曲集については、HWV 295と 296a だけが入っています。

(コメント欄のトップにトラックリストがあり、そこから各曲の頭に直接飛べます。
なお、余談ですが、なにか場違いなようにも見える「ハープ協奏曲」を選んだら「あぁ、これかぁ」という曲でした。)

* * * * *

ヘンデルのオルガン協奏曲「セット第二番」については、以下のページが参考になります(いずれも英語)。

また、この項の推薦盤は以下のようになっています。

エファ・ヘルダーリーン(オルガン),ラインハルト指揮 米国盤 Vox PL 7802(廃)。
ミューラー(オルガン),ヴェンツィン
ガー指揮バーゼル・スコラ・カントールム合奏団 P-MA 5015〜9 or Archiv 198410, 198486, 198393


86 ヘンデル ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ

「13番 ニ長調 HWV371」

グリュミオーの1966年の録音とのこと。


「15番 ホ長調 HWV373」
(この曲も今日ではヘンデル作か疑わしいとされているようです。)


87 ヘンデル メサイア

さすがに動画の数が多く、また、雰囲気もそれぞれ異なるので選びにくかったです。
結局、日本語訳あり、古典的録音、編成が小→大の順に3つの、計5つ並べることとしました。






(参考)
巻末リストで言及のある「アリオダンテ」



88 テーレマン 「食卓の音楽」Tafelmusik

(動画の概要欄にトラックリストがあり、そこから個々の曲の頭に直接飛べます。)

(参考)
巻末リストで以下のようなコメントあり。
《『オーボエ協奏曲』『ヴィオラ協奏曲』『ヴァイオリン協奏曲』『弦楽器のための四声のソナタ』等,ヤニグロ指揮ザグレブ室内合奏団 K-SVY 1001(廃)。ただし、米国盤 Bach Gild 5028 はある。
これはたいへん美しいレコードである。ことに『ヴィオラ協奏曲』と『四声のソナタ』がおもしろい。演奏も名人揃いのうえにちょっと変わっている。異色あるレコードといえよう。》

さしあたり Brilliant Classics の次の動画を貼っておきます(コメント欄トップにトラックリストあり)。

Telemann: The Concerto Collection



また、本文と巻末リストで言及のある「ピンピノーネ」


89 ペルゴレージ 歌劇「奥様女中」

https://www.youtube.com/watch?v=-FaHrId3Mk8


90 ペルゴレージ 「聖母哀傷」Stabat Mater


90a ペルゴレージ フリュート,弦楽およびチェンバロのための小協奏曲ト長調

※伝ペルゴレージ フルート協奏曲ト長調 P.33 か。

→この曲は、今日ではペルゴレージの作ではない可能性が極めて高い("Extremely doubtful")とされているようです。


91 チマローザ オーボエと弦の協奏曲

※オーボエ協奏曲ハ短調か。

→実際にはこの曲は1893年生まれの作曲家アーサー・ベンジャミンが、チマローザの複数のチェンバロソナタから4曲を選んでオーボエ協奏曲に編曲したもの。
なお、動画などを探すとこの曲はなぜか「ハ長調」「ハ短調」両方の表記で(同じ曲が)出てきます。理由は私には分かりません。


歌劇「秘密結婚」について「一項目作るべきだった」とのコメントがあるので、そちらも。

https://www.youtube.com/watch?v=WrFa7mTK0KE


92 グルック 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」

https://www.youtube.com/watch?v=RP8LOV-zay4

もう一つ。

https://www.youtube.com/watch?v=6RUqqzznL0E

※ところで、グルックのこの作品は、どうやら日本で初めて上演されたオペラらしいです。また次の(国会図書館デジタルコレクションの)資料は、その関連パンフか何かのような気がします。
……というような話を、以前、別の記事に書きました。

『歌劇オルフォイス』(グルック著、東文館)
https://dl.ndl.go.jp/pid/854818/


93 ハイドン 交響曲104番「ロンドン」

もう一つ。


94 ハイドン 弦楽四重奏曲ヘ長調 op.3 No.5
(Hob.III:17)

この曲は今日ではハイドンの作品ではないということになっているようです(ホフシュテッター作)。

上はイタリア四重奏団による1965年の録音とのこと。


95 ハイドン 弦楽四重奏曲ニ短調「五度」 op.76 No.2


本文で95aが二つ出てきます。

95a ハイドン 弦楽四重奏曲ト長調 op.76 No.1

95a ハイドン 弦楽四重奏曲ニ長調 op.76 No.5

https://www.youtube.com/watch?v=AJ_-hP1LTm0
(はじめの4分弱はコメンタリー)


96 ハイドン ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:52


97 ハイドン チェロ協奏曲ニ長調


98 ボッケリーニ チェロ協奏曲変ロ長調
(G.482 ?)

この曲もいろいろ「原典」の問題を抱えているようです。さらによく分からないのは、ボッケリーニの「G.482」で調べても、この曲が出たり、別の曲が出たりすること。
ただ、ノミネート曲としては、次の曲で良いのだろうと思います。

これは1961年の録音とのこと。


99 ハイドン オラトリオ「天地創造」


100 モーツァルト フィガロの結婚 K492

(Part 1)

(Part 2)

(Part 3)

ほかに2つ(どちらも、掲載期間が決まっていて、いずれ見られなくなるタイプの動画かも。)


https://www.youtube.com/watch?v=qkMPFee9DnM



「101〜120」へ

「61〜80」に戻る