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ブレイブウィッチーズの聖地巡礼ガイド(ペテルブルク編)

【Путеводитель по Санкт-Петербургу для аниме-туризма «Храбрых ведьм» 】


前置き

以下の文章は、2018年9月に某「悪所」に匿名で書いたものです。
そのうちネットから完全に消えそうだけど、それもちょっと惜しいかなと思い、ここに再掲しようと思いたちました。

2018年の夏に、私は退職記念を兼ねて、東欧・北欧の長期旅行に出かけました。
ブレイブウィッチーズの聖地巡礼はその旅行全体から見た場合としてさほど優先度高い扱いではなかったのですが、結果的にはなかなか充実した巡礼ができて嬉しかったです。

なお、先に書いておきますと、以下のサイト  "Russia in Anime"(後になって見つけました。ロシア語)は、実際の場所との整合などをしっかり確認していて、さすがに現地の人だなと思わせるものがあります。もし本当に現地に行こうという方がいたらこちらもぜひご参考に。
(ページ丸ごとの機械翻訳が大抵のブラウザでできるはずなので、ロシア語が読めない方も一度ぜひ試してみてください。)

【2021年11月注記】
(このWebページは見られなくなっていますが、Wayback MachineにURL [ http://russia-in-anime.ru/index.php/site/article/783 ] を入れることでまだ読めるようです。)

同じく後で気づきましたが、「ロケハンレポート」も公開されていました。有料記事で私は読んでいませんが、これも参考までに。

本稿の情報は基本的に2018年夏時点のものです。
若干の改稿をしています。

近場のストリートビューのリンクなども貼りましたが、これから行こうという人にとっては激しい「ネタバレ」でもあると思うので、見るかどうかはよく考えてからにしてください。

しまい込んであった写真をようやく引っ張り出しましたが、今から本文に組み込むのは難しいので、最後にまとめて掲載しました。また、公式配信されているノンテロップOPなどからちょっとだけキャプチャも入れてみました。(2020/10/31補記)

前置きが長くなりましたが、以下に再掲します。

はじめに

先日、ペテルブルクを訪問して、聖地巡礼的なこともしてきました。
blogなどで巡礼の記事もある程度出ているようですが、勘違いもあるようなので、こちらに自分の見た範囲の情報を書くことにします。

「聖ニコライ聖堂」とサーシャさんの祖母の家

「聖ニコライ聖堂」はブレイブウィッチーズ6話でニパさんが守った教会。一番巡礼のしがいがありそうな場所だと思います。

素敵な教会なのですが、日本のガイド本でここの解説が載っているものはないかもしれません。地図とかには載っているかも。

Webの観光案内ではこんなのが。
https://www.expedia.co.jp/St-Nicholas-Naval-Cathedral-Admiralteyskiy.d6066691.Place-To-Visit

英語版Wikipediaの記事も参考までに。

行き方ですが、地下鉄駅がそばにないので、若干不便。でも、バレエで有名な「マリインスキー劇場」(どんなガイド本にも絶対載っている)がすぐ北にあるので、まずそこを目指し、あとは運河沿いに南下すればすぐに見つかるはずです。

聖堂から見て運河の対岸に、サーシャさんの祖母の家(のモデル)があります。住所をロシア語で書くと
Набережная крюкова канала 19
これをマップとかで検索すれば、すぐに場所なども表示されるのではないかと思います。
一応ストリートビューのリンクとGoogle Map 検索用の座標値を掲げておきます。(以下同様)

座標59.9215355,30.297884

私が見たblogでは隣の建物だとしていましたが、地下室の採光用の窓が地表レベルにあるのを判断材料として、こちらの建物の方が正解だと思います。
もちろん中は普通の人が住んでいるので、立ち入ることはできない……のですが、建物の南側の端(半地下)が土産物屋になっているようなので入ってみるのもいいかもしれません。

ちなみにですが。この建物から聖堂の入り口や鐘楼に行くには随分回り道をさせられます。結構時間をとられますのでそのつもりで……。

もう一つ補足。聖ニコライ聖堂は観光客が立ち入れるエリアが狭いので、観光ガイドに書いてある見どころを、実際にはあまり見られません。
(それでも、やはり中を見ることはお勧めしたいですが。)

スオムス駅

ブレイブウィッチーズ11話でエイラーニャのコンビがひかりを出迎えた駅。これは注意が必要。

結論から書くと、この駅の(見た目的な)モデルはペテルブルクの「モスクワ駅」です。駅前にオベリスクがあるのが決定的ですが、建物もそのまま。
なぜ注意が必要かというと、ペテルブルクには「フィンランド駅」という駅も実際にあって、普通に考えればそちらが「スオムス駅」のモデルになっていそうだからです。が、外観は全く異なります。

場所はどんなガイド本にも載っているので省略。地下鉄駅「プローシャチ・ヴォススターニヤ(蜂起広場)」他。
広場名をロシア語で書くと
Площадь восстания

座標59.9307518,30.3620529

参考までにフィンランド駅のストリートビューも以下に掲げておきます。見た目はモスクワ駅とはだいぶ異なります。なおフィンランド駅の旧駅舎の写真もWikipediaで見られますが、やはりモスクワ駅とは似ていません。
(フィンランド駅が、なぜか見た目的にはモスクワ駅になっている世界、なのかもしれません?)

座標59.9551659,30.3561764

青銅の騎士像

画像18

ブレイブウィッチーズ6話のマーカーネウロイが劇中で化けた像(気に入ったんでしょうか)。
この像はロシア史、ロシア文学史とかで重要なのですが、詳細は省きます。
「本物」のある場所は元老院広場(旧称:デカブリスト広場)。地下鉄「アドミラルチェーイスカヤ」駅から徒歩10分ほど。どんなガイド本にも載っているはずです。

Медный всадник

座標59.9360313,30.3015709

ロストラの燈台柱(ストリェールカ/証券取引所広場外周の遊歩道)

こちらはストライクウィッチーズ「Operation Victory Arrow」のOPで、エイラがサーニャの後を追っているシーンの場所。
上の「青銅の騎士像」から徒歩15分くらい(橋を渡った先)。
「ロストラの燈台柱」も有名な観光スポットなので基本的な場所などはガイド本を参照してもらえればと思いますが、若干分かりにくいかもしれない点を解説します。

燈台柱はそっくりな柱が二本あり、その二本の中間に、川の方に張り出した半円形の広場があります(証券取引所広場)。その広場の外周には川の方になだらかに降りていく遊歩道があり、そこがエイラーニャの歩いている場所です。
広場の全体像は次のサイトの1枚目の写真がわかりやすいかな。

OPで後ろにちらっと見える塔のようなものは(これも割と有名な観光スポットである)クンストカメラの屋根です。これも場所探しのヒントになるかも。

Биржевая площадь спб

座標59.9438133,30.3075962あたり

502基地

画像16

次のイベントレポートによると502基地は「ヘルシンキの大聖堂とスオミリンナ、ペテルブルグのペトロパヴロフスク要塞を組み合わせ」て出来上がっているようです。(※1)

ヘルシンキはフィンランドなのでこの巡礼記事の範囲外となります(なお「スオミリンナ」は正しくは「スオメンリンナ」かと)。(※2)
以下はペトロパヴロフスク要塞について。

とりあえずペトロパヴロフスク要塞(Петропавловская крепость)に行けば、劇中何度も出てきた、川向こうにスカイラインの揃った街並みが広がる特徴的なペテルブルクの光景を満喫できるでしょう。

要塞自体はどんなガイド本にも載っていますが、劇中に出たような光景を見る上でおすすめは(「地球の歩き方」の要塞見取り図参照)。

 地下鉄「ゴーリコフスカヤ」駅下車→要塞内に入る(敷地に入るだけなら無料)→ネヴァ門(水上バス乗り場)から城壁の外に出る→城壁外を散歩

さらに気力があれば「ネヴァ川パノラマ遊歩道」を歩いたり、要塞内の聖堂・博物館を見たりするといいでしょう。

座標59.9490547,30.3188248

(※1)……別の方の記事(文末でご紹介)によると502基地の北面はイサク聖堂(Исаакиевский собор)がモデルになっているそうです。さしあたり場所関連のデータのみ載せておきます。

イサク聖堂

座標59.9347,30.3056793


(※2)……当初はこう書いていたのですが、こちらもデータだけ載せておきます。

ヘルシンキ大聖堂

座標60.1690483,24.9525909

スオメンリンナの要塞……は、ここぞという場所があんまり分かりませんが、適当にこんなあたりでしょうか。

座標60.1383095,24.9902039とか

あと、スオメンリンナ公式サイトの「スカイビュー」がいい感じです。


ブレイブウィッチーズ第4話でひかりが登った柱(?)

これはあまり自信がありませんが。柱の台座と下部の色合いは「アレクサンドルの円柱」、形状は「モスクワ駅」前のオベリスクがもとになっている(ミックスしている)……のかも。もし間違っていたらごめんなさい。

オベリスクの場所などについては既述ということで。
「アレクサンドルの円柱」はペテルブルク観光の一番の名所「宮殿広場」(Дворцовая площадь)のド真ん中にあります。地下鉄「アドミラルチェーイスカヤ」駅から徒歩10分足らず。

Александровская колонна

座標59.9381943,30.3169956

ここまでご紹介したうち「ロストラの燈台柱」「アレクサンドルの円柱」「青銅の騎士像」「イサク聖堂」は、ある程度近くにあって、歩こうと思えばまずまず歩けるくらいの距離。
「ペトロパヴロフスク要塞」は近くに見えても、歩くと結構距離があります。「聖ニコライ聖堂」「モスクワ駅」はさらに離れた場所にあるので、健脚の人でないと徒歩ではキツいかなと思います。

現地での行動などに関するTips

現地に行くならロシア文字の読み方だけはぜひとも覚えておきたいところ。
(でないと地下鉄にも乗れません。)
しょせん33文字しかないのですから、なんとかそこは頑張ってください。

ガイド本は現実的には「地球の歩き方 ロシア」一択だと思いますが、それをじっくり読んだ上で、自分の書き込みと合わせてもらえれば、ちゃんと行き着けるように書いたつもりです。

ペテルブルクの地下鉄は全駅均一料金。乗り方は地球の歩き方に解説あり。
カードを買ってももちろんいいのですが、短期滞在ならジェトン(切符代わりのプラ製コイン。入構時に改札の機械に投入する)を適当枚数、窓口で買うほうが却って楽かもしれません。
バスも慣れると便利だけど、最初のうちは使いづらいかも(市内のバスは均一料金。車内に車掌がいるので、その人に運賃を払い切符をもらう)。

上に挙げた「聖地」で郊外というほどの場所はありませんが(ある意味全部都心)、街自体がだだっ広いので移動は結構手間。
まぁ、行ってみればなんとかなるでしょう。

聖地巡礼の関係では……
関係しそうなシーンのキャプチャや動画をあらかじめスマホに入れておく。
あと、BGM集やソング集をスマホに入れておくことをオススメ。郊外をバス移動している時に「ストライカーの飛翔」とか聴くとすごく気分が出ました(おぉ、この空の下を彼女たちは飛んだんだね、的な)。

その他、持ち物などに関する一般的なTips

予め用意しておくとよさそうなものについてはごく普通の海外旅行のコツと変わらないと思いますし、期間とかにもよるので一概には言えませんが。

スマホは必携として、充電器と、変換プラグを忘れないこと。
ロシアのコンセントはCタイプ。変換プラグは電気店で300円くらい。
今のスマホの充電器はロシアの電圧(220V)でも壊れないはずだけど、確認は必ずしておきましょう。
(その他、持ち込むつもりの電気製品があったら220V対応か必ず確認する。)

ビデオとかたくさん撮りそうなら、大容量のSDカードも忘れず差しておく。

ホテル、レストランとかには大抵wifiがあるから、simフリーでなくてもまぁ大丈夫。パスワードのことはロシア語で「パロリ」。「ワイファイ、パロリ?」とカタカナ発音してもそこそこ分かってもらえます。
ヘッドホンも持って行くと便利(100円ショップので充分)。

通信が出来ないところに移動する場合、必要な情報(Webページなど)はあらかじめスクリーンショットとして全部キャプチャしておく。

Yandex map (Яндекс.Карты)という地図アプリがあって、これはオフラインの地図データもダウンロードしておけるので、あらかじめスマホに入れておくと何かの時に役立つかも(操作は英語で可能です)。ダウンロードの仕方がちょっと分かりづらいかもしれませんが。
オフライン地図だとmaps.meという定番アプリもあるので、そっちの方が使いやすければそれを。

メモリカードのような電子機器類は基本的に日本から必要なだけ持って行くべき。
日用品はスーパーで何でも買えるけど「これでないと嫌」的なものは持って行く。
外貨はドルかユーロで持って行く。
クレジットカードもまぁ必携。
パスポートは常時携帯が義務だから、首から下げる貴重品入れ(旅行用品店で売っている)に入れた方がいいかも。
双眼鏡(ケンコーの3000円くらいので十分)は意外と役に立つかな。バレエとか民族舞踊とか見る機会がありそうなら特に。
英語があまり通じないので旅行会話集(簡易辞書も兼ねたようなの)も持って行きたいところ。「地球の歩き方」から出てた会話集が一番良かったけど絶版みたい。

追記(電子ビザなど)

ロシアでもペテルブルクだけを訪問するという場合、無料の電子ビザの対象となりました! が……。
それもつかの間、防疫上の理由で電子ビザの取り扱いは停止中です。
復活を期待したいところです。

以下は、以前と同様の条件で電子ビザが復活したらという前提で、一応のTipsを書いておくものです。

オンラインで電子ビザをとり、Booking.comか何かで宿の予約をすれば、あとは普通にヨーロッパ旅行の感覚で現地を訪問できる。それは確かです。
ただ、電子ビザにはいろいろ注意点がありますので、事前に利用条件をよく確認することをおすすめします。

一例として、電子ビザで入国した人は州をまたぐ移動を認められていません
なので、例えば日本から一旦モスクワに到着し、そこで入国手続きをしたあと飛行機を乗り換えてペテルブルクに向かう、というような旅程は組めないのです。そういう意味ではペテルブルク直行便を使うのが安心ですね(先に北欧の街、例えばヘルシンキに行き、そこでペテルブルク行きの便に乗り換え、みたいな旅程ももちろん可)。

ヨーロッパ側(フィンランドまたはエストニア)から陸路で向かう場合は電子ビザ対応の国境検問所を利用する必要があります。
が、これも要注意で、以下の一覧によると、なんと鉄道での入出国には対応していないようです(鉄道の場合、車両内での手続きとなることが却って仇になっているのではないかと想像。バス利用なら良さげですが、事前によく確認してください)。もちろん州またぎにも要注意。
https://electronic-visa.kdmid.ru/spb_checkpoint_en.html

また、以下のような注意も出ていました。

電子ビザ申請画面に,姓と名を逆にする,生年月日を誤記入した場合などでも,何らのチェックもなく査証が発給されますが,ロシア入国審査時にパスポートの氏名と照合され,誤記入が判明した場合は容赦なく入国を拒否されますので,申請画面記入にあたっては十分にご確認ください。

(↑ この注意喚起文は内容的に少々古くなっていますが、上に引用した部分は変わらないと思います。)

その他、電子ビザは制度的に新しく、いろいろ流動的なところもあるので、渡航にあたっては必ず最新の情報をチェックするようにしてください


《追記・その2》
画像を入れるテストで、とりあえずトップに画像を入れてみました。公式サイトにあった画像で、たぶんこれぐらいはお許しいただけるかなと。

《追記・その3》
次のブログはきっちり事前準備していて、私が見落としたものも見つけられているようなのでおすすめな感じ。ただ「ペトロザヴォーツクの銅像」は、実際にペトロザヴォーツクにあるピョートル大帝像のはずです(ポーズが似ているだけだと思う)。

また、同じ方がやられているTwitterにスオメンリンナなどの有用そうな情報があるので、併せてご紹介しておきます。
(勝手に紹介して申し訳ありませんが……。)https://twitter.com/search?q=from%3Ahukugouzaihibi%20since%3A2019-5-25%20until%3A2019-5-26&src=typed_query
(↑Twitterに日付指定をかけたURLです)。

《追記・その3.5》
ペトロザヴォーツクのピョートル大帝像についてもいきがかり上、補足しておきます(5話で一瞬映るだけのものですけどね^_^;)。

Памятник Петру I в городе Петрозаводске

座標61.7904472,34.3893929あたり

そう大きな像でもありませんが、出来の良さと歴史的価値から文化遺産として指定されています。

この銅像は湖畔のほど近くに立っています。で、そういう銅像というと湖の方を向いているイメージが(個人的には)あるのですが、この像は反対に湖に背を向けています。それはピョートル大帝が「ここに街を作れ」と命じた、というのが像のテーマだから。
……といっても、この像は当初からここにあったわけではなく、また、再移設を求める声もあるようです。
ロシア語版Wikipediaには項目も立っており、この像の辿った数奇な歴史なども綴られているので、もし興味が湧いたら機械翻訳なども使って読んでみるとよいかもです。

正直、これだけを目当てにわざわざペトロザヴォーツクまで足を運ぶほどの価値がある像ではないと思います(州またぎになるから、上述のように電子ビザでは行けませんし)。
ただ、この街は世界遺産の「キジ島」の木造教会を見にいく足がかりになるので、そのついでということなら大いにありかと。

さらに余談。
こういう「銅像」というものの位置づけって、そもそも日本人にはピンと来にくい部分かもしれません。
ヨーロッパ的感覚だと、モニュメンタルな銅像(と、それの置かれた広場)が往々にして「街のシンボル」だったり「都市構造の核」だったりするので、当然に「真っ先に見ておくべき観光の起点」という位置づけにもなるのですが。
そういう感覚を持たない日本人は「なんで現地のガイドさんはこんな変哲もない銅像の解説に長々と時間を費やすのか」なんて感想を抱きがちかもしれないです。

《追記・その4》
現地SIMを求める場合の携帯会社は「メガフォン」(МегаФон)の評判が良いようだとか、バスに乗るなら「2GIS」というナビゲーションアプリが使いやすくて便利だとか、タクシーを呼ぶにも便利なアプリがあるとか、その後に知った知識もあるんですが、キリがなくなるので割愛します。次の記事におすすめアプリがいろいろ載っているので参考までに。

【2021年11月注記】
(このWebページは見られなくなっていますが、Wayback MachineにURL [ https://www.enamin.com/entry/russia6 ] を入れることでまだ読めるようです。)

《追記・その5》
参考までに本作のロシア語でのタイトルを書いておきますと
「ストライクウィッチーズ」は «Штурмовые ведьмы»
「ブレイブウィッチーズ」は «Храбрые ведьмы» です。
(本稿のタイトル表記とちょっと違うと思われた方は注意深い方です。が、それには面倒な文法的な理由があるので、あまり気にしないでください。)
なお、アニメはアニメ(аниме)で、通じる人には通じます。もっと一般的な мультфильм という単語もありますが。

《補遺》

その他、各種情報に基づく未整理分です。

主に、最初にご紹介した"Russia in Anime"による特定分より。

6話ラスト近くで上空からのビューがちらっと映る教会は(運河沿いにあるというロケーションは実際と異なるけど)ウラジーミル聖堂がモデルか?
(たまねぎ屋根の色が最近、黒から金色に変わったらしく、現在のストリートビューでは見る場所によって屋根の色が変わるというヘンなことになっています。)

座標59.9280586,30.3469791

Wikipedia記事(住所からして間違っているので、できたら英語版などで見てください。)

* * *

6話Bパート(「バレバレよ!」のシーン)で出る、青銅の騎士像とは別のピョートル大帝像はペテルブルク近郊、クロンシュタットのものと思われる(場所的な整合性には欠けるけど)。
足元に何か(かんじき??)を踏んづけているのが分かりやすい特徴。

座標59.9869347,29.768734あたり

像のあるペトロフスキー公園のロシア語版Wikipedia記事。

* * *

6話Aパートでちらっと映る街並み(サーシャさんが記憶を思い出しかけるあたり)について、"Russia in Anime" は「ピャーチ・ウグロフ」(「五叉路」を意味するペテルブルクの地名)と見ています。確かに脇の建物のスカイラインや交差点の角度などはそれっぽいのですが……

座標59.925766,30.341349

奥の建物の感じは、別の人の巡礼写真にあったこちらのほうがそれっぽいかもしれません。

座標59.9255295,30.3139324

* * *

6話Aパート冒頭で破壊される「北東部監視所」はヴィボルク城がモデルになっているのではないかと思います(場所的な整合性はありませんが)。

座標60.7159805,28.7328911

英語版Wikipedia記事

ヴィボルクはロシア・フィンランド国境に近い街です。
ペテルブルクからの日帰りはエレクトリーチカ(電車)を使えば十分可能でしょう。
急行のエレクトリーチカ(日本で言えば中央特快みたいなもの)で既述のフィンランド駅からヴィボルク駅まで片道1時間15分程度、遅い列車で2時間15分程度のようです。
(「本日」の時刻表を下記で検索できます。)
(往き)
https://t.rasp.yandex.ru/suburban/sankt-peterburg-finlyandskiy--vyborg/today
(帰り)
https://t.rasp.yandex.ru/suburban/vyborg--sankt-peterburg-finlyandskiy/today

この車窓風景はひかりがエイラーニャとフィンランドに向かったときに見たものと基本的に同じだと思われますから、その意味でも行く価値はあるかも。

フィンランドから陸路でロシアに行く方なら行きか帰りにヴィボルクに立ち寄るという手もあります。但し先に述べたように、電子ビザ利用の場合、鉄道での国境越えはできないことにご注意くだだい。

《写真集》

以下はすべて私の撮影した旅行写真です。

サーシャさんの祖母の家のモデル
(クリュコフ運河河岸通り19)

画像1

同上

画像2

聖ニコライ聖堂

画像3

モスクワ駅

画像4

同上・駅前

画像5

元老院広場(青銅の騎士像)

画像6

証券取引所広場外周の遊歩道

画像7

同上

画像8

ペトロパヴロフスク要塞(ネヴァ門外)

画像9

同上

画像10

ノンテロップOPより(参考)

画像17

イサク聖堂

画像11

同上

画像12

宮殿広場(アレクサンドルの円柱)

画像13

ペトロザヴォーツクのピョートル大帝像

画像14

ウラジーミル聖堂

画像15