見出し画像

吉田秀和「LP300選」(「名曲三〇〇選」)セレクト曲の鑑賞(No.141〜160)

一連の「『LP300選』関連記事」を、マガジン(書棚的なもの)にまとめました。以下にリンクを貼っておきます。
トップに固定した記事に、全体的な前置き、凡例的なことを書いていますので、できれば、そちら[を先に/も後で]ご覧ください。

141 ベートーヴェン 〜 160 シューベルト

(お断り)

今回もだいぶ簡略な感じで作っています。

一種の「工事中」ということでお願いします。

※「201〜220」の回にも書きましたが、古典派〜ロマン派ぐらいの曲については、パッと見つかった動画をそのまま貼るくらいの感じでいこうかと思っています。
(ただ、個人的好みからピリオド楽器による演奏があれば、そっちを優先したいというのはあります。)




※今回はベートーヴェンのピアノ・ソナタが多いラインナップです。実のところ、EuroArts の YouTubeチャンネルにダニエル・バレンボイムの演奏で全曲入っています。次の URL で一覧が見られるので、そちらからみた方が便利で手っ取り早いかもしれません。
https://goo.gl/Z589Zz

なぜか5番だけ一覧から漏れているようなので補足。
https://www.youtube.com/watch?v=jpkRaSf0o4U


※以下のベートーヴェンのピアノ・ソナタで、URL をそのまま載せているのは、全てバレンボイムの演奏です(EuroArts の動画は埋め込み不可の設定になっているため)。




141 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ イ長調 op.101


142 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」 op.106

https://www.youtube.com/watch?v=J4hjpgtTe7M


143 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ホ長調 op.109

https://www.youtube.com/watch?v=RibUw_Ln4Jk


144 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 変イ長調 op.110

https://www.youtube.com/watch?v=Xv-uEXy1UDM


145 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ハ短調 op.111

https://www.youtube.com/watch?v=bYe27pJ2RBI


146 ベートーヴェン ディアベリの主題による変奏曲 op.120



147 ベートーヴェン 交響曲第9番

第九の動画は当然のようにと言うべきか、山ほどあります。
そこから、えいやでいくつか。

まず、ピリオド楽器オーケストラによる動画を二つ。



次にモダン楽器のオーケストラによる動画を3つ。
1つ目は本「企画」で頻出のフランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)。ここはピリオドオーケストラにだいぶ寄せていますが。2つ目はムーティ指揮、シカゴ交響楽団。3つ目はバレンボイム指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団による演奏。




最後に「歴史的演奏」から。フルトヴェングラー指揮の、いわゆる「バイロイトの第九」。「第九の名演」といったら、必ず名前が挙がるような演奏です。なお、この動画は終楽章に日独の対訳をつけてくれています。


(個人的には、第2楽章トリオの速度が、演奏によってあまりに大きな差があるのが、何より気になるのですが、これはいろいろ難しい問題があるようです。)


148 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 op.127


149 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 op.130(大フーガ op.133 も付属と考える)

(大フーガ op.133)


次の動画は大フーガ入りで演奏したものと思います。


150 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 op.131


151 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132


152 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 op.135


153 ベートーヴェン ミサ・ソレムニス op.123

もう一つ。


154 ベートーヴェン 大公トリオ変ロ長調 op.97

(このあとの話の流れから考えて、ここでは上の演奏を念頭においている可能性が高いのではと。)


(脱線あれこれ)

ベートーヴェンの本文の最後の方で名前が出る2作品の動画。

ピアノ三重奏曲ハ短調 op.1-3

これは1958年の録音のようです。


弦楽三重奏のためのセレナード op.8

(文中で言及されている演奏。1934年の録音)

(脱線の続き)

ベートーヴェンの本文の最後で名前のあがる「バガテル」は選から落とされていますが(大公トリオの名が出る少し前のところ)、とりあえず次の動画を貼っておきます。「バガテル」全曲を含むピアノ作品集の動画。

ただ、トラックリストを見ると、バガテル全曲と言っても、作品番号なしの("WoO"で整理される)バガテルは含んでいないようです(有名な「エリーゼのために」も、そのうちの一つ)。ただ、それらも含む「全曲」の動画は見つけられませんでした
不足を感じる方は、個別の動画などを探して補っていただければと。


(さらに脱線)

ごく個人的な観点からもう1曲ここに貼っておきます。
「三重協奏曲 op. 56」

この曲は大抵の評論でとても評価が悪く、「LP300選」でも、「ベートーヴェンについては(中略)いわゆる屑が極度に少ない。手短な例でいえば、『戦争交響曲』とか『三重協奏曲』などは、まれな愚作の例だろう。」(p.158[198])などと書いています(^_^;)。

私にはどうもその悪評の理由がさっぱり分からず──専門的な見地からは、いろいろ不満があるのかもしれないけど、普通に聴く分には「いかにもベートーヴェンらしい響きに満ちた佳品」と思えるんだけどなぁ、と。

ともあれ下に。



155 ケルビーニ 歌劇「メデア」


156 ロッシーニ 歌劇「セヴィーリャの理髪師」

もう一つ。


157 パガニーニ カプリッチョ op.1 全24曲

もう一つ。


158 ヴェーバー 歌劇「魔弾の射手」


もう一つ。「読み替え演出」のよう。


159 シューベルト 美しき水車小屋の乙女


160 シューベルト 冬の旅

これは、プレイリストの形になっています。
歌唱は往年の名歌手、ゲルハルト・ヒュッシュによるもの。

* * * * *

ところで、この「冬の旅」の録音については、戦前の旧制高校・大学生が愛聴していたという話をよく目にします。

旧制高校は、大まかには今日の高3〜大学2年生あたりの年齢の人が学ぶところ。ここではドイツ語とかを徹底的に叩き込まれたらしいです。また、古き良き(?)教養主義の場でもあったとか──これは、ひょっとしたら、理想的に美化されているのかもしれませんが。

ともあれ、この録音には、そうした一種の「歴史資料」ないし懐古趣味の香りもあります。それは、ヒュッシュや、ましてやシューベルトの預かり知らぬことではあるとしても(^_^;)。


「161〜180」へ

「121〜140」に戻る