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吉田秀和「LP300選」(「名曲三〇〇選」)セレクト曲の鑑賞(No.201〜220)

一連の「『LP300選』関連記事」を、マガジン(書棚的なもの)にまとめました。以下にリンクを貼っておきます。
トップに固定した記事に、全体的な前置き、凡例的なことを書いていますので、できれば、そちら[を先に/も後で]ご覧ください。

201 ブラームス 〜 220 チャイコフスキー


(お断り)

今回もだいぶ簡略な感じで作っています。

一種の「工事中」ということでお願いします。




201 ブラームス 愛の歌のワルツ集(ソプラノ、アルト、テナー、バスの四人の歌手と二台のピアノのための)


202 ヴォルフ メーリケ歌曲集

1957年の録音とのこと。全曲ではないかも。

メーリケ歌曲集とは違いますが、興味深い動画があったから、ここに貼っておきます。


203 ブルックナー 交響曲7番


204 マーラー 大地の歌


もう一つ。


※巻末リストでブルックナーとマーラーの交響曲についての補足があります。
「LP300選」の当時、ブルックナーやマーラーは今に比べると全然聴かれていませんでした(少なくとも日本では)。

今では、この2人の交響曲「こそ」クラシック音楽の王道ど真ん中、という感じすらあるのとは大違いです。

ともあれ、下に交響曲のまとめ動画を貼っておきます。どちらも概要欄にトラックリストあり。

余談ながら、マーラーの「大地の歌」は、日本では交響曲として扱われますが、欧米とかでは通常、歌曲集に分類されます。
(まさかとお思いでしたら、試みに同曲の Wikipedia記事の日本語版と英語版、それぞれの冒頭だけでも目を通されると良いでしょう。)

ヨッフム指揮のブルックナー交響曲全集

(この中で一番最後に録音されたのは交響曲第3番で1967年。)

バーンスタイン指揮のマーラー交響曲全集(旧全集)

(この中で一番最後に録音されたのは交響曲第6番で1967年。)


書いている順番的に(80番まで扱ったあとは、300番から遡って書いているので)、古典派・ロマン派が後回しになっています。
正直、そのあたりのノミネート曲はYouTube 動画だけでも溢れかえっていそうです。あと、それらの曲は「どの演奏が最高」みたいな思い入れの強い人も多そう。
私自身は、逆にそのあたりではパッと見つけた動画をパッと貼るくらいでいいかと思っています。ある演奏を思い入れ込めて語れるような方なら、別にここの動画を参考にする必要もないでしょう、と(苦笑)。
(この断りは、別途どこかに貼っておくべきかな)


205 リヒャルト・シュトラウス 歌劇「サロメ」


205a リヒャルト・シュトラウス 歌劇「エレクトラ」


206 リヒャルト・シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」

もう一つ。

(下の動画は埋め込み不可でしたので、URLの形で貼っておきます。)https://www.youtube.com/watch?v=7vB7h82tqiQ


207 リヒャルト・シュトラウス ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら


自作自演の録音もあります。


また、こんな動画がありましたので、参考までに。


(参考曲)
「ドン・キホーテ」


巻末リストのこの箇所で次のようなコメントあり。
「シュトラウスでは歌曲も非常に重要である。シュトラウス歌曲集というものを1枚加えたいが、理想的なものはまだない。次善の策として、シュヴァルツコプフ独唱 セル指揮 ベルリン放送 so. による『4つの最後の歌』 T-EAC 85021 をつけ加えておこう。」



208 ヨハン・シュトラウス 美しく青きドナウ

(下の動画は埋め込み不可でしたので、URLの形で貼っておきます。)https://www.youtube.com/watch?v=fHzhDKwYP2s

初演時は男声合唱だったそうで、次の動画のような感じ? 正直、ベストな演奏とは言えない感じですが。


オマケで(?)「NHK 名曲アルバム」


209 ヨハン・シュトラウス オペレッタ「こうもり」

1955年の録音をCMRP(=このチャンネル)の主導でリマスターした、というような説明。

(日本語、編成は簡素化)


(巻末リストの参考曲)
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番


210 スメタナ 歌劇「売られた花嫁」(チェコ語)

(上の動画はYouTube の「ライブ動画」という扱いのようで、ほかの動画のような「埋め込み」の形になりません。といっても、もう何年も前のもの。オペラの開始は19分あたりから。)


《オペラの動画は見つかりましたが、以下の「雑談」はあえて残しておきます。》

※半ば雑談になりますが──。

巻末のリストには、わざわざ「チェコ語」と書いてあります。ドイツ語や英語での上演では作品の真価は伝わらないという、積極的な主張が込められている、のかもしれません(?)。

それはさておき、推薦盤に「チェコ・スロヴァキア国立オペラ 米国盤 Epic SC 6020」と(だけ)あります(もう一つはケンペ指揮のドイツ盤)。これは、どうも誤りを含んだ表記のようだというのが、調べていくうちに分かりました(^_^;)。

ネットで過去のLP──英語では vinyl なんて呼ぶようですが──を型番などで検索すると、ジャケット画像ぐらいは見つかることが多いです。演奏者や録音年のデータなどを加えると、さらに成功確率が上がります。運が良ければ、著作権切れで、演奏コミで丸々アップロードされていたりします。誠に便利な時代です。

さて、ここでの推薦盤、SC 6020 を検索して出てきた画像がこれ。

Dimitri Gebré 指揮、Orchestra of the Slovenian National Opera と。これはスロヴェニア(スロヴァキアではなく)のリュブリャーナにある劇場のようです。当時の国名で言うならチェコスロヴァキアではなく、ユーゴスラヴィア。

まぁこんなことをくだくだ書きましたのも……

チェコ語 Prodaná Nevěsta
ドイツ語 Die Verkaufte Braut
英語 The Bartered Bride 

いずれのタイトルで検索しても、ここで紹介できそうな動画が見つからなかったことによります。

そんな次第で、さしあたりパスなのです。

それと、本文では「モルダウ(ヴルタヴァ)」はパスされていますが、やはり有名曲だから、参考用に「わが祖国」を貼っておきます。



211 ドボルジャーク チェロ協奏曲


(参考曲)
巻末リストの「追記」で褒められている交響曲第7番と8番、そして本文でひどくけなされている第9番「新世界より」を、以下に貼っておきます。

第9番については──確かに「LP300選」は名著ですが、だからといってその評価を全部無批判に受け入れるのも、それはそれで大問題、というような、自戒的思惑もこめて(苦笑)。

交響曲第7番


交響曲第8番


交響曲第9番





212 ヤナーチェク 歌劇「エヌファ」[イェヌーファ]

(以下の動画は埋め込み不可でしたので、URLの形で貼っておきます。)

(Part 1)
https://www.youtube.com/watch?v=tHvtD_jfOWU

(Part 2)
https://www.youtube.com/watch?v=XFyPYsC74eQ

(Part 3)
https://www.youtube.com/watch?v=y0rBisBP9EE


ヤナーチェク作品にはたいそう惚れ込んだ感じがあって、巻末リストにはたくさんの参考盤と、さらに追記もついています。ここは全部貼ってみます。

シンフォニエッタ


コンチェルティーノ(ピアノ,ヴァイオリン(2),ヴィオラ,クラリネット,ホルン,バスーンのための)


弦楽四重奏曲第1番


弦楽四重奏曲第2番


「利口な女狐」(下は英語による上演)


「消えた男の日記」


HMSで本曲を扱っていることを申し添えます。
耳による音楽史 第7-10 …… p734。


213 シベリウス 交響曲第2番


(脱線)
Brilliant Classics が、シベリウスとニールセンの全交響曲(!)という動画を上げているので、ここに貼っておきます(概要欄にトラックリストあり)。「フィンランディア」もオマケ的に(?)入ってます。



214 グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミーラ」

上はコンドラシン指揮、ボリショイ劇場の1952年の録音とのこと。

HMSで本曲を扱っています。
耳による音楽史 第7-10 …… p638。


(参考)
ここの本文でダルゴムイシスキーの歌劇「石の客」への言及があるので。

(上は旧ソ連時代の古いTV放送のアーカイブを公開しているチャンネルのもの。)

歌劇映画「石の客」(モスフィルム公式動画)


215 ボロディン 歌劇「イーゴリ公」

(以下の動画は埋め込み不可でしたので、URLの形で貼っておきます。)

(Part 1)
https://www.youtube.com/watch?v=un1rtMjtYzM

(Part 2)
https://www.youtube.com/watch?v=ys_4mIyktW0


216 ムソルグスキー 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」

(冒頭9分ほどは解説)

歌劇映画「ボリス・ゴドゥノフ」(モスフィルム公式動画)

ここの本文中で「馬鹿」と言っているのは、劇中に登場する「ユロージヴイ」=佯狂者/聖愚者のこと。

HMSで本曲を扱っています。
耳による音楽史 第7-10 …… p645。



217 ムソルグスキー 展覧会の絵

(この項の動画のうち2つは埋め込み不可でしたので、URLの形で貼っておきます。)

ピアノ原曲

https://www.youtube.com/watch?v=rH_Rsl7fjok

本文・巻末リストで触れられているのは以下の録音か(?)。(ホロヴィッツ編)


この曲はラヴェル編曲によるオーケストラ版も極めて有名なので、併せて参考用に。

https://www.youtube.com/watch?v=7IH75meszz8

※以下は全くの余談です。

手塚治虫の実験アニメに「展覧会の絵」という作品があります。
これは元になった絵画作品などとは全く関係ない、あくまで「手塚治虫がムソルグスキーの曲から受けたインスピレーション」を元にした作品です。が、これはこれで一つの魅力的な芸術作品となっていると思うので、ここでご紹介してみることにします。

(興味深い解説もあります。古き良き個人サイトの時代の雰囲気を残す次のページから。入室→1966年の「展覧会の絵」→「展覧会の絵」タイトル(?)をクリック。)

http://mcsammy.fc2web.com/


218 ムソルグスキー

歌曲集「死の歌と踊り」

もう一つ。


歌曲集「子供部屋の歌」


219 チャイコフスキー 交響曲第6番

上と下は、それぞれ定評/人気のある演奏。
2つ目は今日の一般的なコンサート動画。
お好みでどうぞ(笑)。






(脱線)
チャイコフスキーの交響曲は、個人的に全曲ほしいので、私の一存でまとめ動画を置いておきます(^_^;)。いつもの Brilliant Classics。概要欄にトラックリストあり。
4番〜6番がなんといっても人気ですが、個人的には3番の終楽章だけ聴くというのをよくやります(邪道でしょうけど)。



220 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

(下の動画はYouTube の「ライブ動画」という扱いのようで、ほかの動画のような「埋め込み」の形になりません。といっても、もう何年か前のコンサートです。
複数の曲が含まれていますが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は59分あたりから。その後に、同じチャイコフスキーの交響曲第5番も。)


もう一つ。

上の動画については(記事を実際に書いた順番の都合で)「224a ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番」のところで説明しています。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は2分あたりから。動画の後半はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。


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