見出し画像

出せない手紙。ゆき姉さんへ

ゆき姉さんへ

知り合ったのはいつだったのか、きっかけはなんだったのか、覚えていません。
私は当時某アニメの二次創作サイトを運営していました。
拙い自作の小説を書いてアップしていました。
当時パソコンとネット、同人活動に夢中でその頃のことはあまりよく覚えていません。
同人誌即売会に参加をしたりもしていました。

当時自分のサイトに来てくれて読んで感想をくれたあなたに、いつどうやって出会ったのか・・本当に記憶になく不思議です。

少なくても自分の作品を読んでくれたり、購入してくれたりする人が居る中で、実際にオフでも会う人は本当にわずかでした。

ユキさん、あなたはその僅かな人の内の1人です。


一緒に出掛けた記憶はちゃんとあります。
私が好きな鎌倉。
北鎌倉で降りてすぐ近くのお店で稲荷ずしを買いましたね。
明月院近くの葉祥明館にも行きました。

中華街でおススメの御粥のお店に連れて行ってくれたのに、私は当時御粥が苦手で半分も食べられず申し訳なかったです。
実は今では御粥の美味しさに目覚めているんです。
中華がゆはまた食べる機会は訪れていませんが、もしまた中華街に行ったらチャレンジしてみたいなぁと思ってます。連れて行ってくれたお店の場所は忘れてしまったのですが。


本名を知っていた気もするのですが、当時のスケジュール帳はもちろんガラケーの中のデータも残っていません。
あなたがどんな仕事をしていたのかも分かりません。
軍事系のことに詳しかったので、そちらの方なのかな?とは思っていました。
基地での写真、出張の際のお土産。
昔からある白い毛の生き物のぬいぐるみマスコットは可愛くて嬉しかった。

あなたは色んな物を私にくれました。
真珠のブレスレット。
今も時々身に着けています。

何の石だったのかな?ガーネット?原石はとても美しかった。
近所の子供に見られて泣いてねだられてしまい、譲ってしまったのです。
ごめんなさい。

一緒に居てとても楽しかったのに、私は当時怖かったんです。
あなたはその作品、カップリングの小説を書く私を好きなんだろうな、と思っていたから。
あなただけに対してではなく、「ファンです!!」って言ってくれるのは、その作品のそのカップリングを書く人のファンなんであって、私自身ではないんだよね・・ととても捻くれた気持ちがありました。

ファンだって言ってくれる人に対してとても失礼だなという後ろめたい気持ちが私にはいつもありました。


あなたと距離が出来たのは、私から置いたのか、あなたからなのか・・
今も覚えていません。
私があなたを傷つけたのではないといいな、とムシがいいことを考えています。

今でも時々、あなたはどうしてるんだろう?元気にしていてくれるかな?と思い出すことがあります。

「楽しい時間をたくさんありがとう!
私の為にあれこれ考えてくれた時間、嬉しかったです。
また一緒にお茶が出来たら嬉しい。もっとたくさん冒険してみたいです」


ユキより



今回、noteにこんな内容を書こうと思ったきっかけでもありますね。

なぜだろう?

とても楽しく一緒に過ごしたのに、それきりな人、本名すら知らない覚えていない人っていうのが、これまでの人生で数人居ます。
もう会わなくなって、どうしてるのかな?げんきにしてるかな?会って話がしたいなぁなんて、叶うわけがないのですが・・それでも、この先の人生の中で奇跡があるんじゃないかと夢見る自分がまだ居ます(笑)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?