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あなたもいびきをしてるかも?

ぐぅわあぁぁああ、、、ぐぅおぉぉおお、、、。

健康ランドの仮眠室に鳴り響くいびき。周囲の冷ややかな視線。

これは健康ランドのあるあるな光景だと思う。

周囲の人はどんどん離れ場所を変える。そして本人はその事を知らない。

自分の眠っている姿は、自分では分からないものだ。

だから人からいびきを指摘されるまで知らなかった、という人は多いと思います。

”中年のおじさん"
のイメージがありますが、実は、子供・女性・細身の人もいびきをしている事って案外多いのです!

今日は誰にでも起こりうる「いびき」についてお話をします。

いびきとは

睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる気道壁の振動音。

シンプルに言うと
空気の通り道が狭くなった状態で起こる摩擦音のことです。

いびきのメカニズム

空気の通り道が狭いとは

①気道自体が狭くなる =(狭い道路)
 ⇒
気道狭窄という

②舌が落ちて通り道が塞がる =(障害物がある道路)
 ⇒
舌根沈下(ぜっこんちんか)という

この2つの原理で、人は小から大音量の様々ないびきをかくわけです。


いびきをしやすい人の特徴

①骨格・体形によりスペースが確保できない人

・肥満、妊娠
 
・・・首回りの脂肪増加で気道を圧迫

小さい顎、太く短い首、舌が大きい
 
・・・舌を収納する口の中が狭い


小さい顎は現代人に多く、歯列矯正の為の抜歯の影響でなることもある
糖尿病の母から生まれる赤ちゃんは体重が重い・舌が大きいことがある

②口呼吸になりやすい人

・口呼吸は鼻呼吸に比べて気道を出入りする空気の量が多くなり、いびきにつながります。

・鼻炎・花粉症
 ・・・
鼻の粘膜が厚くなる→鼻詰まり→口呼吸

・飲酒

 ・・・血行促進→鼻の血管膨張→鼻詰まり→口呼吸

・喫煙 
 ・・・体内のニコチン濃度が上昇→鼻詰まり→口呼吸 

・甲状腺機能低下症
 ・・・
喉や舌もむくむ→口呼吸が多くなる

・ストレスや疲労
 ・・・自律神経が乱れる→呼吸が浅くなる→
   空気を多く取り込もうとする→口呼吸が多くなる

③舌が喉に落ちやすい人

仰向け寝
 ・・・頭が枕に沈んで顎が前に出る→舌根沈下
・睡眠薬
 ・・・喉の周りの筋肉が緩む→舌根沈下
・飲酒
 ・・・舌を支える神経が麻痺→舌根沈下

舌の周りにも7つの筋肉があり、舌の筋力が衰えることで舌根沈下につながります。

④生理的変化や耳鼻科系疾患がある人

・加齢  
 ・・・喉の筋肉の張りが衰えると、舌が気道に落ち込みやすい

・女性ホルモンの低下(閉経後の女性)  
 ・・・女性ホルモンは気道を広げ気道を狭くなりにくくなる作用がある

・アデノイド肥大
(喉の奥にあるリンパ組織が大きくなる)
・鼻中隔彎曲症
(鼻の真ん中を仕切っている鼻中隔が曲がっている)
・口蓋扁桃肥大
(扁桃腺が腫れている)
  ・・・鼻から喉への通り道が狭い・塞がる

※アデノイド・・・生まれつき大きい子供もいる。2歳頃から大きくなり、6歳頃に最大化、10歳頃までに自然に小さくなることが多い。

意識するところから始めよう

たかがいびき。されどいびき。
・いびきで悩んでいる人
・家族のいびきから解放されたい人
・私は関係ないと思っていて原因が2つ以上当てはまる人
まずは、メカニズムを理解し、一度自分の習慣を見直してみてはいかがでしょうか。


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