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【子どもとスマホ】

結婚し、いよいよ子どもを産むことが身近になってきた。
この職についていると、「子どもを産むということ」をよく考える。




出産経験もなければ、赤ちゃんと一緒に暮らしたこともなく、子育ては保育と違い、未知の世界、と分かっている上で、感じていることを書かせていただきますね。


ショッピングモールやスーパーでは、ベビーカーに乗りながら背中を丸めてスマホに夢中な子や、ベンチやソファでもタブレットやスマホの世界にのめり込む子。あれくらいの子なら、歩くことが楽しい時期だろうになぁ、とか、ベビーカーから見える世界、お母さんの背中から見える世界の方が、断然子どもにとっては良い景色だろうに、と、どうしても思ってしまう。


便利になった世の中。さまざまなアイテムに頼ることが悪い事とは思っていないけれど、子どもがベビーカーで背中を丸めてスマホを凝視する姿というのはどうしてーも受け入れられない。…というのも、園であれだけ遊びを生み出し遊び込める子ども達の姿を知っているからこそ感じることなのかもしれないけれど。自分がもし、この園の保育士になっていなかったら、違和感も感じていない可能性もある。(…や、私は多分感じてるか。笑)


そして、現にスマホを眺める時間というのを、無駄に感じてしまう自分。これも、違和感を感じる理由かなと思う。正直、ダラダラと癖のようにインスタで他人の生活をみて何が面白いのか。いや、でもね、悔しいけど、見てしまうのだけれど。それくらい、本来無駄な情報も溢れているのかなと思う。中毒性の高い、そんなスマホ。



…そんなことを思いながらも、子育ては本当に未知の世界。もはや想像もつかない。きっと、子どもにスマホを見せている人も、自分がイライラして子どもに当たってしまうくらいなら、とやむを得ずに使っているのかも知れない。生活を回すためのに使っているのかも知れない。でも、これは子どものためじゃなくて、きっと親のためのツールなのだろうと思う。だって、子どもはそんな物なくても、0から1を生み出す天才なのだから。


見てしまったらもうその刺激に夢中になってしまうのだろうけど、スマホがなくたって、子どもは本来一ミリも困らない。…しかし、親にとっては時間繋ぎや機嫌取りの良いツール。自分を助けてくれるツール。難しいなと思う。もっと面白い景色はたくさんあるはず。と思ってしまう。画面を見つめている目が勿体無いと思ってしまう。


私自身、親はスマホなんてない時代。でも、ここまで楽しいことはたくさんあった。…今の時代にあるもの、でも本来もっと楽しい「本物の景色」があるものは、自分が親になったら使わないで過ごしたいと、思ったりしている。画面の代わりになるものなんて工夫すればきっとある。環境次第だろうなぁ。


そうそう、2歳児クラスの男の子が、「お母さん、トイレに携帯持っていくんだよー」と、言っていました。






ベビーカーでスマホを眺めて育った人と、お母さんの背中から見える景色を見て育った人と、具体的に何が違うかなんてわからないけれど、背を丸め、あの小さい画面の中を旅する子どもの姿には、直感的に恐怖しか感じない。







しかし、自分も親になったら、色々と価値観も変わるのだろうか。



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