此先さなか

このさきさなか○日記や詩、たまに小説と短歌を書きます。無知。読んでくれてありがとう。

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三月のこと

 三月に書いた短い文章をまとめました。文字が詰め込まれて、見せる気がないような画像になってしまった。  画像化は、Wordに書き起こしたものをスクショしているだけなのだけれど、多分このやりかたより簡単で素敵なツールがどこかにはあるんだろうなと思っている。一編ごとに切り分けたものも、毎回投稿するたびに作ってはいて、それはあるようでないようなTwitterにもあげてみている。忘れてないときは。  こうして月ごとに日付をつけてまとめたのを読み返すと、いたかもしれない人たちの、あ

    • ひとの存在を感じたままで、ひとりになりたいの。

      • 厄!

        部屋の中で、さまざまなものがそこかしこに転がっていて、何から片付けたらいいかわからない。片付けが苦手だ。全くものを増やさないか、ものを、まだ置かれていない場所に置くかのどちらかしかできない。 頭の中でやらないといけないこともそうで、この先々でやらないといけないことを予測しただけでもう全てを投げ出して眠りたくなってしまうんだ私は。実際にやってみたら、瞬きする暇もなくらい瞬時に完了することもあるが。 「やらないといけないこと」と「やりたいこと」は全然違っていて、やらないといけな

        • 2021/12/10

          かわいいもの、いつもかわいくて大切なもの。いつも部屋にいて、落ち込んだ時に褒めてくれる。励ましてくれる。何か言っている訳ではなく、だまって佇んでいるだけなのだ。勝手にそう思っているだけ。ただ、私が君を好きなだけ。 気持ちはスクリーンに映し出されてる、IMAXで、私だけが見てる。劇場に座っている。足元から、左右から、上空から、頭の後ろから、好きとか嫌いとか美味しいとかあったかいとか聞こえていますか。それでも手紙に書きたいことってなんだったの。「なんか微妙だったね」上映後のエスカ

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        三月のこと

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          ●さんのナイフという詩、めちゃすきだ〜〜あ〜😭(コメントの仕方がわからなかったのでここで呟きました)

          ●さんのナイフという詩、めちゃすきだ〜〜あ〜😭(コメントの仕方がわからなかったのでここで呟きました)

          キャンドル

          燻る煙を見つめ続けるような時間を過ごしたいです。1人になってもいい、置いていかれてもいい。じりりと燃える火。初めて与えられた光は、どんなに眩しく、かつてのわたしたちの瞳に映っていたのでしょう。触りたくなる気持ちもわかります。遠赤外線が身体を赤くしていく、熱くしていく、火とは、やはり私たち人にとって、危険でうつくしい。どんなに息を切らして走っても、ああも輝けない私たち。それと同時に、息を吹きかけたくらいでは揺らがない私たち。

          キャンドル

          クラス

          終点があるからどこにも連れてってもらえないんだ、わたし。親に見透かされているみたいで最悪。後1時間くらい、そう思っていたけど今は何時?寂しくて電話をしていました。寂しいくせに知らない人とは話したくないの、あの子だったらいいなってなんとなく思ってる。彼氏の話とか本当はどうでもいいのに、楽しそうに笑うんだもん。 「教室は狭いね」 教育実習にきた大学生がいやらしい顔で呟いていた。大人ぶっててすごくうざい。ここでしか息ができなかったくせに。今のあなたにはもう見えない世界なんだよ。

          愛情

          橙色で待っていて。 真冬だろうが、海の中だろうが、いつでも呼ばれたいし呼んであげたい。身体に触れても分からないことがある。きつく手を握っても、爪を立てても、あなたの流す血液はあなたのものでしかない。船に乗って、波で上がったり下がったりしながら、あなたが不意に顔を出さないか期待しているけれど、もう少し長く居れば風邪をひきそうなので帰りました。それだけ、私は薄情なのかもしれません。自分の行動に悲しくなってしまう。今は手の甲で溶けていった雪すら愛おしいというのに。

          冬は詩人になりたいね

          冬は詩人になりたいね

          新年

          街、 働くために起きてきた人たち、 人間のふりをして歩いている。 子どもはまだ布団の匂いをまとい、 爪の間には墨汁の汚れがが残っている。 アーケード、ラーメン屋からもくもくと湯気が伸びてきて、皆の輪郭を曖昧にさせていく。 「黄色の靴紐の編み上げがかわいいんだよね、あれ欲しいなあ」 大学生たちが、息を弾ませて店へ吸いこまれていく。 今年はじめて聴いた歌を教えてください。描いた絵を見せてください。見た映画は、入力した言葉は、出会った友達は。連続的な時間の中で、ぴかぴかになれる

          幼い

          瘡蓋がほしい、誰でもいいの、穴を塞いでくれれば、絆創膏もフレークシールも同じです。あなたでも。 「かわいいほうがいいよ。」 あなたは半透明の絆創膏をポケットにしまいながら、サンリオのシールをわたしの腕に貼った。マイメロディの顔に血がじんわり滲んでぷかぷかしている。 「かわいいね」 2人で傷口を見つめた。ピンクのチェック柄、白いふちどり、マイメロディ、血液、産毛、皮膚、わたし...... 「治ったら、剥がしてあげるね」 ゆるい弧を描いた唇が、メンソレータムのリップクリームで鈍

          同級生

          貰い物のポストカードに書かれたどこぞの国の風景に、好きな人の影を探して遊んだ。啓示みたいな空の光と筆触分割。年々折り重なっていつかあなたに届けばいいよ。私の居場所ももはや分からなくなったのに、インスタグラムにはいいねもつけないくせに、私のことわかった気でいるんだね。それってすごく滑稽。鼻先を冷たくする早朝の空気、期限切れの卵がずるんと割り出てきて我が物顔で皿に寝そべっている。間もなく、ぐちゃくちゃにかき混ぜられて焼かれるんですよ。

          2020/11/12

          わたしたち出会っていました、どことなく宇宙でした。ココナッツの香り、湯気、銀河、こぼれた牛乳。ここはね、わたしとあなたをつないでいる波止場です。船がとまるのは恋をしているからです。まだわたしはあなたの手に触れたことがありません。声を聞いただけです。力強い眼差しに射抜かれ、あの時海面がいやに眩しいなと思ったから、多分朝9時くらいだった気がする。ウミネコが食事をしていた。潮風でいたんだわたしの髪の毛を1束すくいとったと思ったら、手を広げて、風にほどけていくのを見ていましたね。その

          断続的な快楽を求めてタイムラインをさまようしかばね

          断続的な快楽を求めてタイムラインをさまようしかばね

          テスト期間

          君は嘘つき。嘘つきということでわたしはわたしの正しさを確かめている。どうでもいいこと言ってへらへら笑うのがむかつく。君は子供よりかわいい笑い方ができる。振り回されてる自分に気付いてむかつく。チョークを握ったあとの粉っぽい手で触らないでよ、そう言ったら少し残念そうに手の甲をかりり、と掻いたね。いじらしかった。ばかだから、解けもしない方程式にうんうん唸っていた。気づいたら校庭のずっと向こうでは、髪の毛が焦げそうなくらいに夕日は激しく燃えていた。 「お腹が空いた。」 君は雑誌を眺

          テスト期間

          雑文

          急に、また何か書きたい気持ちになって、これまた珍しくパソコンからこの記事を書いています。四六時中スマホで何かして、今までの記事のほとんどもスマホから書いてきた私だけど、今日はスマホで書くのはなんとなく気が乗らなかった。なぜだ。 スマートフォンほど便利なアイテムはない。インターネットもできるし、絵も描けるし、文章も書けるし、音楽も作れるし、本当になんでもできる。なんでもできるがゆえに、特別にはなりにくい。パソコンだってそれは同じなはずだった。"弘法筆を選ばず”という言葉がある