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傲慢と善良読了。
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辻村深月さんの傲慢と善良を読みました。
特に印象に残ったラストシーンについて少し考えたいと思います。ネタバレありになります。
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ラストシーンの、マミとカケルのここのセリフと心情がとても面白かった。
マミは、この結婚式のシーンに辿り着くまで長い長い旅を経験して、最終的にカケルと結婚することを決めたのだけど、この結婚式をあげている最中にもこれで良かったのかなあ、何も不安でないと言ったら嘘になる、ということを考えてる。結婚式をあげてる最中でも、結局その人と結婚して、これで良かったのかなあと考えてるところが凄くリアルだなと個人的には思いました。
なんというか結婚って、キラキラとしたラッピング用紙でパッケージされているから、夢心地になれる期待をしてる人も多いのでは無いかと思うけど、現実的にはこんなもんなんだろうなと思った。安堵と不安、どちらか一方ってことはないんだろうなと。特に婚活の傲慢さが丁寧に書かれていた本作を読むと、結婚していく人達の気持ちって、良い意味で、こんなもんなんだろうな、と何となく感じました。
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人間は、各々考え方が違うからこそ、ぶつかるし傷つけ合ってしまう、でもそれを理解したうえでの人間の営みは温かいよね、というふうに、私はベースにネガティブなニュアンスがある感想を書きましたが、このラストシーンは、各々考え方が違うからこそ、相手の考え方に助けられて、自分の不安なきもちが昇華されるという、考え方が違うという点をポジティブに捉えたニュアンスで書かれていて、素敵だなと思いました。
読書は、様々な視点で物事を見ることが出来たり、今まで気づけなかった自分の気もちを知れたりするのでおもしろいです。読むスピードは遅いですが、また読書感想文noteを書けたらいいなと思います。
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