与える女に、わたしはなりたい


タイトルの通りである。

与えられるより、与えられる立場になりたい。与えられる人生を送りたい。


「GIVE&TAKER 与えられる人こそ成功する時代」という書籍の通り、成功している人・お金に好かれているお金持ちの人はGIVERであると言われているけど、今日、ほんとにその通りだなと思うことがあった。

いとこもちょうど仕事を退職していて、二人で理想の未来像とか仕事観について話していると、

「ぶっ飛んだ知り合いがいる」と、いとこが言い出した。

「どんな人?」と聞くと、圧倒的にお金持ちで圧倒的にGIVERな人の話だった。

その知り合いの女性は中国人の方で現在40歳。20歳の頃に日本に来て、日本の魅力にはまって以来こっちに移住し、国籍も日本に変えている。

まず、日本に来た理由からぶっ飛んでた。

当時付き合っていた彼氏と喧嘩して苛々しているとき、友達が「日本に留学する。その資金を貸してほしい」と言ってきた。そこで彼女が友達に言った言葉が「いいよ。でもその代わりわたしの分の留学の手続きもして。」それまで日本に一切興味もなく、日本語も離せない状態でその行動をとり、結局日本に住み着くことになってる・・・。

そんな彼女はいとこを頻繁にご飯に誘ってくれるらしい。いつもお高いところに連れて行ってくれるから「もうしわけないよ!」といういとこに対して「いいの!今日は暑いから、こんなに暑いのに頑張ってて偉いの会にしよう!」とか、何かにつけてテーマを作り、申し訳ないという考えや感情じゃなく、その会を楽しめるようにしてくれると。

会社を辞めて後ろ向きな気持ちのいとこに対しても「心身ともに元気ならそれで大丈夫!まずは、次のクリスマス会にどんなご飯を食べるかを考えて!楽しいパーティにしよう!」とメッセージをくれたり、前の前の会社の対応がとってもいい加減でその会社の退職したときも、いとこの話しを聞いて「寝て起きてもう一度考えても怒りが治らない!もうその店、わたしは行かない!!」と、いとこ以上に怒ってくれたり、いとこがひまわりをプレゼントしたら毎日花の写真を送ってくれて「今日はこんな風になってる!とってもかわいい!!!ありがとう」とメッセージを送ってくれる。自分の思った気持ちや感情を素直にぶつけてくれるから、こっちも嬉しくてお返しをしたいと思うっていとこは言ってた。

いとこが職探しに難航しているときは「わたしの子どものベビーシッターをしてほしいな、子どもも懐いてるから安心」と、職を一時的に提供してくれたり、「その香水すっごくいい香りだね」といとこが言えば「ならそれあげるよ!うちにはまだたくさんあるから、気に入ったらなら使って」と高級な香水をぽんっとプレゼントしてくれたり。でも決してお金持ち自慢やブランド自慢はなくて、人を見下すわけでもなく誰に対しても気さくでフレンドリー。

「やっぱり真のお金持ちって、そうなんだねえ」と二人でしみじみ。

そんな彼女がメルカリを始めた話。

ベッドを売ったら送料な何やらで結局プラマイ0になってしまったけど、「代わりに誰かが使ってくれて、喜んでくれるならそれでおっけー!わたしも嬉しい!」と全く気にも留めない。しかも本当に嬉しそうにするそう。

服が売れたら、プレゼントですか?ってくらい丁寧に梱包をするらしく、まずクリーニングに持っていき、丁寧に畳み、ラッピング用の袋に入れて発送。

メルカリで売れたら、わたしは「売れた〜ラッキー!収入収入〜」なんてお金が入ることにウキウキするけど、彼女はその服が誰かの元に渡ることが何より嬉しいのだそう。「そんなに丁寧にしなくてもいいんだよ」といとこが言えば「いいの。これを買ってくれるひとが喜んでくれることが嬉しいから」と。


誰かになにかをすることを喜びだと、幸せだと、心の底から思ってたらそりゃお金にも人にも好かれるよな〜。これって簡単なようですっごく難しいと思う。

常にポジティブで、一緒にいると幸せな気持ちになれて、前向きな気持ちになれる。自分の持っているものを他者に惜しみなく与えてくれる。そこには純粋に、喜んでもらいたいという気持ちだけ。


わたしはまだまだ程遠いなあ。


毛虫を初めて見て「あおむしが毛皮を着てるよ!すてき!!!」という彼女に、わたしもぜひ会ってみたい。話を聞くだけでも彼女のことを好きになったし、きっと実際に会えばもっと好きになるんだろうな。


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