キャッシュレス振り返り

2019年令和元年はPay和元年と言っても過言ではないほどキャッシュレス決済が拡散された年でした。

流行語大賞top10に○○Payが入賞し、コード決済の認知度・使用率共に急上昇しました。

この記事にもある通り、札束の殴り合いとも思えるパイの奪い合いや、7Payの不正利用、ユニクロとPayPayでの混乱等記憶に新しいです。

ここでユニクロとPayPayの混乱について少し考えてみたいと思います。

1、なぜ混乱が起きてしまったのか

最も混乱が起こったのは10/5の土曜日で、ニュースとして取り上げられていた記憶がある人も多いと思います。
なぜこの日に混乱が起きてしまったのか考えることでキャッシュレスの普及に務めていきたいと思います。

理由は3点あり、主に利用者の集中が原因だと考えられます。

1つ目はPayPayの一日限りの20%キャンペーンと重なっていたこと

2つ目は増税後でキャッシュレス還元キャンペーンにみんなが関心を持っているタイミングだったこと

3つ目は圧倒的にお得なキャンペーンであったこと

4つ目は休日だったこと

10/5の土曜日にPayPayは一日限りで20%還元のキャンペーンを行っており、ユニクロとの共同キャンペーン10/4~10/26と完全に重なっていました。
通常990円のヒートテックを実質390円で購入できるという破格のキャンペーンとなっていた為、利用者が集中してしまったと考えられます。

また、元々PayPayを利用していた層のみが集中するだけであればPayPayも対応ができており、サーバーの対策等ができていた上に、客がユニクロの店員に使い方を聞き、お互いに混乱するという事態には陥らなかったと思われます。

しかし、このキャンペーンの時期は増税直後で国民全員がキャッシュレスに関心を持っていたタイミングでした。つまり、この時初めてPayPayを利用するという客もかなりいたと思われます。

慣れない操作に、よくわからないキャッシュレス関連のキャンペーンが重なり、混乱が起きてしまったのは言うまでもありません。

また、店員側への教育が不十分であったという指摘もありますが、PayPayの利用方法等をお伝えするにはお客様のスマートフォンを触らなければいけない為、店側としては危険回避として、わかっていてもなかなか解決しにくい問題だったと思われます。

よって、PayPayに慣れていない客が多く生まれる時期に、一つのお店に集まるキャンペーンを行ってしまった為、混乱が起こってしまったと思います。

2、キャンペーンはどうするべきだったのか

まず、タイミングはずらすべきだったと思います。
キャンペーンは2つ重なってしまうとお得過ぎて人が集中します。
ITの危険性の1つに処理能力を超えてしまうと、決済機能が機能しない点があります。
人が客が多すぎる客を裁くことができないのと同じです。

2つ目はユニクロにPayPayの人を派遣し、操作方法をレクチャーする場所を作るべきだった。
店員側への教育、お客様カウンターの設営等方法は色々考えられますが、全店にPayPayについてのレクチャーを事前にきちんと行うべきだったというのが所感です。

3、今後キャンペーンとどう付き合うか

ユーザーを一気に増やすことのできるキャンペーンは施策としてかなり有効だと思います。
広告費としてCMに使うのではなく直接利用者に還元する新しい広め方で面白いと思います。

ここでキャッシュレス事業者ではなく小売店の立場としてキャンペーンとどう付き合うかを考えてみます。

小売店の店員は基本的に客のスマートフォンに触って動かすことは禁止されてます。

その上でPayPayなどのアプリの使い方等を聞かれることに対してかなり恐怖を覚えます。

・キャンペーン期間中にはキャッシュレス決済の使い方がわかる人が中心にレジに入る。
・質問を受けた際に客のスマートフォンを触る同意を得る
・人員を増やす
・キャッシュレス事業者側が起きうるイレギュラーに対するマニュアルを設計する

私が考えられるものはこのくらいです。
もし、何か意見があればこれを読んだ人からコメント頂けると非常に喜びます

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