2021年1月7日の頭の中

演劇には、「マチネ」「ソワレ」と、1日の中に2種類の公演があります。
もちろん最近では早朝に演劇をやる団体が出来たり、1日に3回4回と公演をするスタイルもあるので、一概には言えなくなっておりますが、ベーシックなのがマチネとソワレ。マチネが昼公演、ソワレが夜公演を指します。

どちらも演劇だし、公演を行っているこちら側にとってどちらも大切な1公演に変わりないのですが、わたしは観に行く場合は圧倒的にソワレが好きです。
舞台に立っている時もそうかもしれない。
その理由はとっても単純で、わたしは演劇やライヴを

夜のお楽しみ

と思っているからだ。

昼公演が好きな人や、いろいろな事情で昼しか出歩けない方々がいることも、そのために昼公演もとても大事だということもわかっているのでそこを踏まえて読んでいただきたいのだが。(こんなエクスキューズをいちいち入れないと、と思ってしまうようになっている自分の思考もまあまあストレスだわな。)

昼はそれぞれの人が別々の時間を過ごしている、というのがわたしの印象。
朝起きて、身支度をして、仕事へ行き、もしくは家事をしたり。食事も取るが、なんだが作業工程の間に挟まっている摂取するための食事、というようなことをいつからか思うようになった。食べることが好きなので、もちろん昼食も楽しみの1つだが、外食をしたとしてもどうにも早さを求めてしまう。手軽さ重視の昼食である。

そして、日が暮れてゆっくりと夕方が訪れ、夜へのワクワクが始まる。

わたしは夜、19時以降が大好きだ。
劇場に行く道のりが、楽屋で支度をしている時が、大好きだ。

演劇の夜公演が好きなのも、昼間にいろいろなところでバラバラにそれぞれの生活をしていた人たちが同じ楽しみのために1つの場所に集まるのが好きだからだ。

わたしはある部分だけとても子供のまんま大人になってしまった感覚がある。楽しみがないとあまり頑張れず、出来ないけど、目的や楽しみが明確になると頑張れる。これは自分で自分の好きなところでもありますし、治そうとも思っておらず、嫌でも大人になってなんのために何を頑張っているのかを見失いがちな現代で、自分のこの感覚をわたしは大切にしていたりするし、この感覚を信頼しているわけです。

夜、劇場へ芝居を、ライヴを観に行く楽しみのために今まで頑張れた1日が何回あったことだろう。

夜の街を歩いて、劇場へ行って、ワクワクして客席に座って、手が痛くなるほど拍手したくなったり、「なんだよこれー!」みたいな作品に出会って、友達と帰りにご飯を食べながら楽しい文句を言ったり。

夜のワクワクをお届けしたくてわたしは演劇をやっていたんだなぁと昨年大変実感しました。大人の夜を作りたいのでしょう。きっと。
毎日あるものではなく、スペシャルな夜をね。
劇場へ行くって、やっぱり特別なことじゃないですか。昼とは違う洋服を着たりする人もいるし、格好は同じでも心の中が全く違ったり。
生のものに触れるってやっぱり緊張感があるし。

20時は夜が始まってまだ1時間しか経ってない場所。
夜のワクワクがまたしばらく奪われてしまうこと、大変悲しいですね。

でも、悲しいと気を落としていても仕方がありませんし、それほどまでに緊張感を持たないといけない今、なのも十分わかっております。基本的に状況下での最善を見つけていくことを楽しみつつ、そこにはガッツを注げるタイプではあるので、引き続き気を引き締めていきたいという気持ちはもうこんな決意表明いらんってくらい言ってますけど、なんだか今日は改めて。

自分は夜が好きなんだなってことを実感しました。
夜の楽しみがなくなりませんように。

好き、には必ず理由があって、わたしは好きも嫌いもなんでなのかを自分の中の理由を把握しておきたいので、文字にすることで自分の頭を整理してみました。

きっとわたしはこの先もたくさんのスペシャルな夜に救われるでしょうし、
また、自分もたくさんの方々のスペシャルな夜を作れたらと思っています。

自炊し過ぎて太ったよ!!


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