ちょっとした思い出ばなし・・・
珈琲のおともに・・・
ちょっと昔話にお付き合いください。
幼い頃・・・と言っても小学生の頃のお話し
小学生の頃、私には二つ欲しい物があった。
一つは自転車もう一つは・・・
憧れの自転車
当時流行っていたマリちゃん自転車がどうしても欲しかった。
マリちゃん自転車とは
当時人気アイドルだった天地真理さんの写真がついてた白とピンクの自転車
母に一生懸命頼んだ。
誕生日にクリスマス・・・
しかし叶うことはなかった。
ここだけ聞くとひどい母親に聞こえるが
これには理由がある。
その頃の私はおてんばだった。
今のようにアスファルトだらけではなく
近所は遊ぶ場所を選ばなっかた。
自転車で少し走れば田畑があり
堤防も車が走ることがなく自由に遊べた。
おてんば少女は横着な遊び方をする
結果何台も自転車を壊していたのだ。
だからマリちゃん自転車どころか新品の自転車も買って貰えてなかった。
そんなおてんばにマリちゃん自転車なんて・・・
私が母の立場でもだめ!と言ってただろう。
おてんば娘も大きくなるにつれて大人しくなった。
初めて新品の自転車を買ってもらう頃には
マリちゃん自転車熱も冷めていた。
二つ目の欲しいもの・・・
これも小学生の頃だ。
友人の家に遊びに行くと必ずお出迎えしてくれる子がいる。
黒、茶色、ブチ
三匹の猫たちだ🐈⬛
生き物を飼ったことがなかった私は新鮮だった。
家に帰ると両親に猫たちのことを熱弁していたのを今でも覚えている。
毎日のように友達の家に遊びに行っていた。
ある日友達に言われた。
『〇〇ちゃんも猫飼えば良いのに』
あっそうか!その手があった!
『帰ったらお母さんに頼んでみる!』
きっと許してくれるだろう。
ウチにも猫がくる。
そう確信しながら家へ帰った。
その当時母は働いていて私は鍵っ子だった。
鍵っ子とは
両親が働きに出ていて家にいない為鍵を持たされている子供
今では珍しくないが、私の子供の頃は共働きは珍しかった。
家に着き母の帰宅を待っている間
なんて話そう。どうやったら飼ってくれるか・・・
頭を駆け巡っていた。
『ただいま』
『おかえりなさい』
『あのね、今日も〇〇ちゃんの家に遊びに行ってきたの。
『そう〜楽しかった?』
『うん。それでね私も猫が欲しい』
そう言った途端母の顔が歪んだのがわかった。
しっまた!と子供ながらに思った。
母は生き物が苦手だったのだ。
『うちは生き物は飼えないよ』
それきり母と猫の話はしなくなった。
でも諦めたわけではなかった。
ある日学校の宿題で作文を書くことがあった。
題材は夢だったと記憶している
小学生の純粋な夢
猫が欲しい。
その事を一生懸命書いた。
その後その作文は担任が見ることとなり
夏休み前の二者面談で母の耳に入った。
母と先生がどう話したかは知らない。
だが、数日後近所で生まれた子猫が我が家へやってきた。
これが初めてのネコとの出会いだ。
『ネコ』と名付けた猫はオスだった。
性格は気が強く愛嬌がり、よく食べる子
ただし、生まれ持っての病弱さんだったためネコが来た時に母から説明があった。
案の定よく病院にもかかっていた。
初めは嫌だと言っていた母が1番ネコの事を可愛がっていた
そしてネコも母のことが1番好きだったと思う。
母の足音がすれば何処からともなくでき来てお出迎えをしていた。
あれから40年程経つが未だに鮮明に覚えている。
当時飼ってたネコを初めて見た時の喜び
そんなネコも2年という短い命でこの世を去ってしまったが
それでも沢山の思い出を残してくれた。
生き物を飼う大変さと大切さを教えてくれた。
あの時子供なりの浅はかな知恵だったが
根負けして願いを叶えてくれた。
そして次は私が願いを叶える番だ。
我が家にも猫がいる。
子供達の欲しいものリストの一つだ。
ネコの分までこの子は長生きして欲しい。
そう思いながら毎日一緒に生活している。
本日も最後まで読んでいただき有難うございました。
またのご訪問心よりお待ちしております。
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