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妊婦生活〜自宅安静中の家事について

妊婦健診で子宮頸管長が短いとの指摘があり、即刻自宅安静、在宅勤務なら可という指導をされた。

具体的には、
・在宅勤務中の座っての作業は可(少しでもお腹が張ったら横になること)
・運動不可(マタニティヨガやストレッチも不可)
・家事全般不可
・お風呂はシャワーのみなら可

簡単に言うと、動くな。
診断が下された当時の状態は「常にお腹に張りを感じる・子宮頸管長28mm」
上記の行動制限に加えて、朝昼晩そして寝る前に張り止め薬を2錠/回(計8錠/日)処方された。

8錠って、後々聞くと結構異常な数らしい。某プレママアプリで同じように切迫早産診断で薬を処方されている人は沢山いたが、確かに8錠は聞いたことがなかった。この辺りの判断はもちろんかかりつけ医師によって変わるが、かなり固めの判断をしてくださっていると思う。

こうして自宅安静が始まったわけだが、これが辛かった。身体は辛くない。だって横になっていればいいだけだもの。
私より遅くまで仕事を頑張っている夫に、全ての家事負担がいってしまうことが、気持ちは元気なのにそれを眺めることしかできなかったのが精神的に辛かった。

夫は自宅安静の私を責めるわけでもなく、呆れるわけでもなく、やり方を工夫して2人がストレスにならないようにしようと提案してくれた。
平日忙しくて食事を作る余裕のない夫は、土曜日の朝早くから開いているスーパーに行き、午前中を一週間分の常備菜を作ることに徹してくれた。
カレー、ハンバーグ、ぶり大根、野菜炒め・・・私が食べたいと言ったメニューだけではなく、病院から配布された妊婦に必要な栄養素を見て摂るべき栄養素を考えた食事を作り、
キッチンに立てない私が申し訳なさそうに見つめていると、食卓テーブルに材料とまな板を準備して、「ねむちゃん座りながらならできる?お野菜切ってくれる?」と提案してくれた。
掃除や洗濯は、二人暮らしのため平日はそこまでせずとも汚れることはないので週末まとめてこなしてくれた。

できることがなくて落ち込むなァと溢す私に、
ねむちゃんが落ち込む必要どこにあるの?お腹の中で赤ちゃんを育ててくれているのに。俺ができることは俺がすればいいんだから良いんだよ。と当たり前のように言ってくれた夫の言葉は一生忘れない。

妊婦になって分かったが、本当にマイナートラブルが多く、その多くが傍目からはわからないことが多い。社会に出てバリバリ働いていた人も、急に誰かに頼らないといけないという立場になってしまう。こういうときに、一番近くにいる夫が理解者だったのは私の精神状態に大きく影響した。
仕事で役職に就き、私には想像できないストレスを抱えて帰ってくることだってあるだろうに、そんなそぶりを一切見せずに穏やかに接してくれる夫にどれだけ救われたか。トラブルなないのが一番であるが、自宅安静を経てさらに夫婦仲が深まった気がする。

ちなみに、これだけの制限を忠実に守っても、結局私の子宮頸管長は最大で36mmまでにしか伸びなかった。臨月に入るまでの平均的な長さは30mm〜40mmであるので問題はなかったが、これだけの薬を処方していた割には、の長さだったので生まれつき子宮頸管の筋肉が弱いのかもしれないと医師には言われた。
本当に、妊娠を通じて自分の体を知ることが多い。

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