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電話

 君との電話が終わるととてつもなく寂しくなる。またすぐに電話できることはわかっているのに。それなのに。

 これからの人生、どうやって生きていこうか、そんなことまで考えてしまう。空虚。寂しい。

 気分転換に散歩でもしようかな。読み途中の小説でも読もうかな。でも、何をしていたって君のことばかり考えてしまうのだ。

 これは恋だろうか? どうなんだろう。いまいちよくわかっていない。

 君がまたねと言って電話を切る。すると僕はとてつもなく寂しくなる。宇宙の真空の只中にただ一人放り出されてしまったような気持ちになる。

 次はいつ電話できるだろう。そんなことばかり考えてしまう。僕は馬鹿だな。阿呆だな。

 君が好きだよ。まっすぐに伝えよう。いつだって、いつまでも。

 君との電話を待ち侘びている。僕らは住んでいる場所が遠距離だからすぐに会うことは叶わない。会えたら思いきり抱きしめたいと思う。想いの全部を表現したいと思う。でも、それはなかなか叶わない。

 君との電話が終わるととてつもなく寂しくなる。またすぐに電話できることはわかっているのに。それなのに。

 でも、君との電話があるから僕は幸せだ。世界で一番かはわからないけれど、それくらいには幸せだ。そんな気持ち、本当に大切にしたいと思う。

 何気ない会話を楽しみたい。気づいたことを共有したい。身体の変化発見次第、わざわざ報告したい。

 君と電話したい。そんな気持ちで僕の胸の中は溢れている。

(2024.4.23)

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