見出し画像

HISの思い出

今日は思い出話をしようと思います。
HISは航空券と宿がセットで格安なのでよく取った。そのHISの添乗員さんが、いつも何となくヤバかった。添乗員と言っても空港から宿に連れてって、帰りに空港まで送って飛行機に乗せるだけなので、別にどんな人だろうとそんなに気にはならなかった。
初めてイギリスに行った時の帰りの若い男性添乗員は(だいたい行きと帰り違う人だった)、別に現地の運転手がいたのでとにかく終始眠い眠いと、その老齢の白人運転手さんに愚痴っていた。うちらの飛行機が朝早かったのよね。そして私が隙を見て急にいなくなり、時間ギリギリまで免税店で買い物してたのでめっちゃ慌てたらしい。すまんかった。
LAに行った時の添乗員さんは2度とも女性だったが、イギリスの男性もそうだったけど何故か目を見て話さない。挙動不審というか。長く外国にいるから日本語忘れちゃったのかな?ぐらいに思っていた。
2度目のLAの時にたまにはオプションでも付けるかと思って、「山の上の素敵なお城レストランでお食事」みたいな1万もしないオプションを付けた。なぜかチャイニーズシアター集合で、うちらの他にも1組いた。その時の運転手兼添乗員のおっちゃんが、もうヤバくて、それまでうっすら感じていたHIS添乗員のヤバさ総決算みたいなおっちゃんだった。たぶんヒッピー崩れなんだと思う。英語も酷かった。
そのオプション自体も、ユニバーサルスタジオの近くの山の上にたまたまレストランがあるから、USの客をピックするついでに他の客に飯でも食わそうという安直な企画だったらしくて、着いて早々に「他の客を迎えに行かなきゃならないから45分で食ってくれ」と言われて爆笑した。45分で終わるコースなのか?と思ってたら案の定、デザートが来ないまま時間になったのだけど、おっちゃんは「じゃあテイクアウトにしよう」と酷い英語で交渉した挙句、デザートと、そのレストランのカトラリーを勝手に持ってきてしまったのです(ちゃんと断ったのかもしれないけど通じてたのか疑問)。
しょうがなくタッパーに入ったケーキとカトラリーを持って、他のUS帰りの客と共に酷い山道を、そのおっちゃんの酷い運転で帰ったのだけど(さすがに帰りはサンタモニカの宿まで送ってくれたけど、このまま誘拐されるのではないかと思った)、こういうのアメリカっぽいのかな?とか夫と笑いながら、もう2度とHISでオプションは頼むまいと思った。
その時の銀の素敵なカトラリーがまだうちにあるんですよ。どこの何てレストランかも知らされなかったから返したくても返せないし、仕方なく使ってるけど見るたびに思い出してしまう。今考えるとただ異様にブッキラなだけで、根は良い人だったのかもしれないあのおっちゃんまだアメリカにいるのかな。失業してないかな。心配だ。

ちなみにカナダに行った時は添乗員いなかった。でも空港から電車出てるし宿も駅前のヒルトンだったので何の不自由もなかったよ。交通が便利なら添乗員は要らないね。いなきゃいないでちょっと寂しいが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?