見出し画像

判断の次元

普段、自分が考えていることがいかに「良い」「悪い」で判断しているのか。ノンジャッジメンタルを知ることで、この視点でも見れるようになった。
これを意識してみると、かなり多くのことを良し悪しで判断していた。

たとえば、なにかアイディアを出そうと思った時。色々と浮かんでくるものを書きとめようとするのだけれど全然出てこない。なんでこんなに出てこないのかと考えたとき、無意識に「今考えていることは良いのだろうか、悪いのだろうか」を判断しようとしていた。アイディアを出す前に、この思考が制限になってしまっていた。

良し悪しの判断は、判断が1次元的である。良いか悪いか、この2点だけしかない。厳密には、まぁ良いけど最善じゃない、みたいなのもある。良いと悪いの度合がスライダーによって変化するがそれは1次元(線)だ。良し悪しのスライダーは狭い思考になりがちだ。

2次元的な考え方にすると思考の幅が広がる。良い悪いに別軸の判断を加えることだ。これは例えば、良い悪いが横軸に、現実的か非現実的かが縦軸にくるといったものだ。何かの優先度を付けるときは、この2軸型の考え方=2次元的な考え方(マトリクス)もよく使われる。

さて、3次元的な考え方はどうなるのだろうか。先の例で言えば、良い悪いがx軸、現実的か否かがy軸、早いか遅いかがz軸にくるような感じだろうか。軸がMECEになってないから微妙だが。2次元以上になると、多元的な見方が出来る分、判断がより難しくなる。目的次第にはなるけど、何かを判断するには複雑すぎる。

1元的な判断軸であれば、判断結果も1元的になる。良い悪い→行動するしない、といった具合だ。2次元的な判断結果であれば、行動するしないに加えて時間軸といった、もう一つの軸が加わる。3次元的な判断軸はどうだろう。行動するしない、いつやるのか、誰がやるのかのようになるのだろうか。

ここまで考えると、よくある5W1Hを適切に判断するためには、それに沿った判断軸、つまり6次元でのマッピングが必要ということになる。

逆に言えば、普段5W1Hを出す時には最低でも6次元の判断を行っていて、外的・内的要因がさらに複雑に絡んでくる。

現実にもどって考えてみると、良い悪いのコンテキストにはn次元の判断が無意識に働いていたりする。

その無意識の質をどれだけ上げることが出来るか、は経験によるものが多いと思う。さらに、出てきた結果を意識的に判断する根拠としては知識量が大きい、と感じる。

得られる知識量が少なければ、経験による判断の質が重要になる。だからこそ、昔は長く生きている人の判断が重宝された。
だが今は、知識いくらでも入手できる。しかも、経験が劣化していくスピードも早い。いかに情報をキャッチアップし、それを自分のなかで構築していけるか。これを常に行っていくことで判断の次元を増やしていくことが重要なんだと気づいた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?