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世界って思ったよりもたくさんあるらしい。

私がパートナーとお付き合いを始めて、もう1年が過ぎた。

まさか自分が他の誰かと生活を共にする未来が来るなんて、
1年半前には想像もつかなかったことだ。

まさに過去の自分とは違う世界に生きていると思う。

さらに、こんなに性格も境遇も違う、
昔なら避けてしまうような部分をもつ人とこうして一緒にいるなんて、、
とさえ思う。

過去の自分からすれば、
他の惑星と住人と日々を過ごしているかのようだ。

彼と私はこんなに違う人間なのに。

よく
「どうして彼がいいと思ったの?」
「最初からビビっとくるみたいなのあったの?」
と聞かれるが、そんなことは全くなく。

むしろ違いすぎて自分とは近くにいるけど、
遠い存在だと思っていた。


私と彼の違うところ。


彼は明るく誰とでもすぐに打ち解ける。
私は人当たりはよいが打ち解けるには時間がかかる。

彼はこれをしたい!あれが欲しい!と思ったら即行動。
私はこれいいな、と思ってからが長い。
でも、やっぱり、と色々考えてしまう。

彼は好きな物を見つけると結構どっぷりハマる。
ハマりにハマって、どこかで我に返り、ぴたっとブームが去る。
私は好きな物を同時並行させて、
あっちにいったりこっちにいったりする。

彼は常に今、この瞬間を生きている。
だから何か逆鱗に触れると瞬間湯沸かし器のように思いを表出する。
出し切るとその分フォローをしたり反省したりする。
この部分はいまだに慣れなくて、過去の自分はこういうタイプの人とはすぐに距離を取っていたと思う。

私にとって、今と過去は同じ空間に存在している。
今に引っかかりがあると、過去の経験を引っ張り出して比べてみたり並べてみたりする。
そんなことをしてるから結構もやもやを引きずる。
彼にしてみればじれったいだろうなと思う。


それでもこうして一緒にいる理由がある。

自分でもどうして一緒にいたいと思うのか、
すぐに言葉にできないことがあったけど、
今なら言えると思ったから言葉にしようと思う。

彼と私は違うことだらけだけど、
これは同じだと思うことがある。

それは
「違うことが面白い」
という価値観があること。

私は仕事で障害がある子どもたちと関わっている。
みんな個性を爆発させて日々生きている。
そんな子どもたちれぞれのよさを見つけることが
私は大好きだ。

彼は「海外で仕事がしたい」が口癖の人で、
今は日本中を飛び回って仕事をしているし、
過去には海外に留学したり、バックパッカーをしたりしていたようだ。
国内外で出会った人たちとのエキサイティングな思い出話をする彼は、
生き生きしている。

境遇も生きる世界も違うお互いの話を聞いて
「いいねえ」と言い合えることは、
結構貴重なことだと思う。

お互いの身の上話をして
「そういうこともあるんだね」と
受け入れてくれることは、
私にとってはかなり大きい存在だ。

だからお互いに
自分のやりたいことを追求していることも
尊重できるんだろうなあ、
と思う。

違うことが当たり前になったらもっと生きやすい。

社会人になって
「自分の過ごしてきた当たり前は、当たり前じゃなかった」
と思うことがたくさんあった。

教員になって、
落ち着いて授業に参加すること、
授業の内容を理解して活動すること、
お友達と仲良くすることが、
誰もが当たり前にできることではないと気づいた。

障害がある子と関わって、
自分の足で学校に通うこと、
言葉でコミュニケーションをとること、
自分の食べたい時に食べたいものを食べられることが
当たり前ではないと知った。


自分と同じ条件が「当たり前」である人は
意外とごくわずかなのかもしれないと思うようになった。

そう思ったときに
自分も「~あるべき」に縛られる必要は
なくなるのではないかと思う。
そのあるべき姿は
世界のほんのわずかの人間にとっての
理想の姿でしかないのだから。

自分も他人も「~あるべき」という枠に
縛られずに生きていけたら、
もっと面白い世界が
生まれるのかな。

お互いの違いに「それ面白いね!」を見つけて
それを掛け合わせたら、
よりワクワクすることができるんじゃないかな。

だから私は
こんなに違う世界で違う人生を送る
彼の隣で過ごすことが
とっても面白いと日々思うのです。





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