#19 奴隷の自覚がない奴隷ほど、会社と自分を一体化している
日曜の朝から、またしても田端信太郎に殴られた気分になった。
もちろん、僕はフジテレビに興味はない。テレビはほぼ見なくなってしまっている。朝の情報番組くらいしかマジで見ない。
刺さったのは、その文脈から発せられた言葉だ。
「人間は環境の奴隷であり、企業は人間の集団である」
田端氏は、フジテレビは社屋をお台場に移したことにより、東京つまりは日本の中心からズレてしまったため、メディアとしての求心力の源泉を失ったと喝破している。
情報の鮮度が命であるマスメディアにとって、情報の中心地からわずかでも離れる愚かさを、稀代のメディア野郎は嘆いているのだ。
人間は環境の影響から自由にはなれない。どうしても環境から影響を受けてしまう。
わずかに中心地から離れた程度の影響はすぐには露見しないが、時を経て牙を剥いてくる。田端さんのポストからは、そんな怖さを感じることができる。
どんなに優秀な人でも、環境に勝つことはできない。その意味で「奴隷」という言葉を使っている。
人は環境の奴隷である。それは自分だって例外じゃない。
田端信太郎本人はそう考えている。
傑物でさえ、環境の影響力に隷属している自覚がある。
あなたは、ちゃんと奴隷としての自覚があるだろうか?
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ほとんどの人が会社員である。そんなことは言うまでもない。
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