上司に余裕を見せると、無限仕事地獄に落ちるからやめとけ
この時期になると来期の目標数値が本決まりになってくる。
僕は金融機関に勤務している本部の課長だから、どちらかといえば目標を設定し現場にやらせる側の人間だ。偉いとかではなく、そういう立場なだけだ。
なので、よく目標設定について意見を求められるし、会議にも参加している。
その会議の中で、上司である部長がこんなことを言う
ここに営業店の支店長がいたらシャイニングウィザードをブチかまされていたなぁクソだなぁと思いながらも、毎度同じようなことを言うので聞き流していた。
現場には余裕がある。
彼は一体なにを根拠としてこんなことをいっているのだろう?
僕はいつもそう思っていた。
近年、離職者が増加しているのが問題になっている。どこの金融機関でも聞く話しだ。
辞めるのはたいてい営業店のスタッフだから、抜けた穴をそのままというわけにはいかない。どうにかして埋める必要がある。
とは言え、全体的に人が足りず余剰人員などどこを探してもいない。だから応急処置的な対応をすることになる。
その場しのぎをしても、また人がやめていき、また応急処置をする。
そんな状況で戦略人事などできるわけがなく、能力に応じた人員配置だとかフェアな昇進昇格とかはどんどん後回しになっていき、目に見えて歪みが出てきている。そして、是正される見通しはない。
これは僕だけが観察できている事実ではない。誰もが認識しているオープンな現状だ。
それなのに、現場は余裕があるとほざく上司の脳内はどうなっているのか?
余裕がないのに経営者から「余裕がある」と判断されたら、業務やノルマは増加する。
その結果、退職者は増加していく。当たり前の話だ。
そんな環境下で、僕たちはどのようにして部下を指導すればいいのか?
少なくとも、こんな言葉はもう部下に言うことはできない
少し考えれば、その理由がわかるだろう。
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仕事というのは、際限なくこなせるわけではない。
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