理想が理想のままで終わる分岐点は見えにくい
コロナ禍による行動規制が徐々に緩和されてきました。
私の会社でも飲み会が解禁され、さっそく歓送迎会が企画されました。
私は歓送迎会は嫌いではなく、一つの締めとしてとても良いと感じています。どんな形であれ物事に節目は必要であり、パーッと飲んで締めてしまうのは結構合理的だと思っています。
そんなある日、同じ部の先輩(A氏)と話しました。
A氏は私の少し上の先輩で、お酒を飲むのが好き、というか相当に好きな方で、周りが心配になる程飲んでいました。そんなA氏がこう言ったのです。
「俺は2次会行かないよ。1次会で帰る」
私はびっくりしてしまいました。「え?!何でですか??」と思わず聞いてしまいました。酒好きのA氏が早々に帰るだなんて意外すぎたのです。
不参加の理由は、以下の二つでした。
①コロナ禍で外で飲む機会が減ってから、あんまり飲み歩きたくなくなった。
②2次会に行くと立場上多く出さなければならないためアホらしい。
①はわからなくもないです。確かに私も随分億劫になりました。特に40代になってからは3次会以上付き合うと次の日どころか1週間くらい調子が悪い。深酒は避けたい。
しかし、②については疑問が残ります。確かに多く出すことにはなりますが、そこまでべらぼうに高額を出すわけではない。もう少し突っ込んで聞いてみると、以下の返答が来ました。
私は絶句してしまいました。
40代後半の管理職が、一回3,000円の飲み会で満足している。しかも、飲む相手は同じ会社の人間ばかりなのです。
加えて、送別の場を日常の飲み会と比較してコスパが悪いとして回避しようとする。
私は、気持ち悪くなりました。
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自由になるお金がない、というのもあるでしょう。お小遣い制ならかなり厳しいのはわかります。
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