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「就職氷河期世代」は、自分が加害者である自覚がない

僕はいま47歳で、アラフィフに突入した氷河期世代の1人です。

苦労自慢をするわけではないですが、なかなかに酷い時代を通過してきたなと思います。

ネット上における氷河期世代の発言の多くは「俺たちは被害者だ!!」というものが多いのは間違いないでしょう。われわれの世代は人口の多さも相まって自認被害者の数が多いため、被害者であることが事実として定着していると感じます。

氷河期世代が被害者であることは、政府も半ば認めています。

その証拠に、2020年7月に就職氷河期世代の支援のために「ゆきどけ荘」というポータルサイトを爆誕させました。

このアパートには就職氷河期世代の被害者とも言える住人が暮らしているとの設定でしたが、批判を受けたためか、現在は存在していないようです。

僕も当時、このサイトを見ましたが、嫌悪感を抱きました。

「いまさら何はじめようってんだ。ばかにすんじゃねえよ」

第一印象はそんな感じです。そして、ある事実に気がつきます。

「ああ、日本という国は就職氷河期世代を公式に“被害者”として認定したんだな」

国が認定した被害者。まるで公害の被害者のようです。

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氷河期世代は被害者である。その機運は年々高まっていると感じます。

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