見出し画像

新入社員の心をいきなりヘシ折る、残酷な2つの真実

入社おめでとう。少し早いけど、お祝いの言葉を贈らせてもらうよ。


いよいよ新社会人だね。いまどんな気分かな?

顔を見るかぎり、こわばっているように見えるけど大丈夫かい?

まあ、それもしかたないよね。僕だって25年前はそうだった。いまの君とほとんど変わりない。

そんな君を見ていると、なんだか懐かしくなってくるよ。

君がどの企業に就職するかは知らないし興味もないけど、おそらくはそれなりに社員がいる会社に入社するのだろう。

となれば、当たり前だけど二つのことから逃げられなくなる。

「上司」と「競争」だ。

僕は君のことなんて全く知らないから、君がどれだけ苦しもうが大して気にもならないし実害もない。ブラジルで子犬が悲しそうに雨に打たれていても、僕はソフトクリームを舐めている。世界はそんなものだ。

でも、社会人の先輩として、つい君みたいな何も知らない若者に教えたくなってしまう。

こういうのを君らは「老害」と言うんだろうね。

まったくおかしな話だ。いつかは自分もそうなるというのに笑い物にするのだから。君たちには想像力というものはないのかな?

まあこんな言い振りも老害くさいのだろう。一旦やめておこう。

とにかく、新社会人の君に大事なことを伝えたくなったんだ。これは完全に気まぐれだから、君はもしかしたらラッキーなのかもしれない。

僕が長い年月かけて知った、とても個人的な真実。それを君に伝えたい。

だから、黙って聞いてくれ。異論は許さない。異論があるなら、去ればいいだけだ。


伝えたいことは、たった二つしかない。

本当はもっとあるけど、字数の制限というのもある。だから二つにしておく。

でも、これらは君の社会人としての人生において大きな価値を持つのは間違いない。それは保証する。

ああ、いまは結論を先に言うのがスマートなんだっけ? 僕はそんな品がない真似は普段はしない。いきなり挿入するようなマネのどこがスマートなのかよくわからないんだ。これってセクハラになるのかな?

まあいい、君らの流儀に従おう。タイパとか言い出さないうちにね。

ここから先は

3,842字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?