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旅行記 / 東海私鉄・3セク (3) ついに静岡県東部まで到達 (2023/04)
東海地方のJR以外の路線にいろいろ乗ってみようと思い立ちまして。
何度かお世話になっている「乗り鉄☆たびきっぷ」を利用して乗り鉄をしてきました。前回は2020年11月(!)と、かなり時間が空きましたが一応その続きとなる回です。これまでの話は当時の記事を読んで思い出すことにしましょう。
前回は静岡県西部まで進んできて、今回は東部へ進出。これでいよいよこの東海私鉄シリーズもおしまいです。乗りつぶしだけでは面白くないので桜が見頃の時季に行ってみました。過去、桜とは何となく相性の悪い私ですが、今回は無事に見られたのでしょうか…?
何に乗って、どこへ行ったか
● 主なJR路線:東海道本線、御殿場線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:遠州鉄道、天竜浜名湖鉄道、静岡鉄道、伊豆箱根鉄道
● 主に行った場所:天竜二俣駅、浄蓮の滝、日枝神社、修禅寺、修善寺温泉
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]
◆Day 1◆ 遠州鉄道から天竜浜名湖鉄道へ
京都から新快速、米原から特別快速と乗り継いで東海エリアへ向かいます。いつも通りの見慣れた東海道本線も、沿線の所々で見られる桜が見頃で綺麗でした。これは嬉しい!
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大阪発の特急ひだ号を近江長岡で通過待ち。HC85系の通過がめっちゃ静かでびっくりしました。見ておかないと通過したのが分からないほど。かつてのキハ85系とは全然違います。
小腹が減ったので、豊橋での乗り換え待ちの間にコンコースにある藤田屋の大あんまきを買いました。東海道五十三次を歩いている時に池鯉鮒(知立)宿の名物として食べてからハマっています。この日も変わらずの美味しさ。でも前より30円値上がりしていましたね…。
浜松で降りて駅前に出てみると、フラワー家康(!?)がお出迎え!噴水が何ともシュール。大河ドラマ「どうする家康」の人気にあやかって、静岡県内はお祭り騒ぎのようです。
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それでは減便ダイヤ以来の遠州鉄道に乗ります!今回は無事に通常ダイヤ。列車は葵の御紋ラッピング列車でした。どこもかしこも家康です。ちなみに今回も前面展望しました。窓が広くて眺めが良いです!
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単線ですが各駅にY字分岐があり、対向列車ともタイミングよく行き違いを繰り返していました。確かに前回よりも行き違う回数が多いような…?
終点の西鹿島で天竜浜名湖鉄道に乗り換えます。今回最初の目的は天竜二俣駅にあり、ということで降りてみると…。
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副駅名「どうして!?信康」と名付けられていました!ここも家康の人気に便乗してそうな雰囲気。いや絶対してますね。どうしてこの副駅名になったのか、についても説明がありましたがあまり覚えていません。すみません。
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駅前のロータリーには桜の木があり見事に咲き誇っていました。その手前に停めてあるバイクも良い味を出しています。
天竜二俣駅で転車台見学ツアー
さて天竜二俣駅で何をしたかと言うと…転車台見学ツアーに参加しました!車両基地で今もなお使用されている転車台まで案内してもらい、実際に稼働している様子を見学できるツアーです。予約なしで当日参加できるのがありがたい。
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普段は係員専用の通路を歩いて奥の方へ。ポイント(転轍機)から溢れ出る鉱油臭がすごかったです。こういうのも普段はなかなか近くでは見られないですからね。
事務室やその他施設も昔の造りのままのようでした。こちらは溢れ出る昭和感。
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それではメインディッシュを見に行きましょう。ゆるキャン△ラッピングの車両を載せて転車台はぐるぐる回転。迫力ある!
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稼働中は周辺も少し揺れるほど。車両はこれまた古い扇形庫へと入っていきました。面白かったです!この転車台は検車場への入出庫に必要ということで、今なお現役で使われています。果たしてこの先いつまで使い続けられるのでしょうか…?
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ツアーの最後には扇形庫に併設されている資料館を見学する時間も取られています。古い駅名標がたくさん保存されているのが印象に残りました。
静岡県の西部から中部へ
転車台見学ツアーを堪能したので列車に戻ります。掛川行きの車窓からは所々で茶畑が見られました。もうあと一ヶ月ほどで八十八夜ですね。
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途中で渡った川の堤防沿いにも桜並木が!こちらももちろん見頃です。
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桜木駅もその名の通り桜が満開でした。終点の掛川駅に到着したらJRに乗り換えて静岡駅へ。実は初めて改札の外に出たかもしれない。
そして静岡から新静岡まで歩いて静岡鉄道に乗ります!…と意気込みながら歩いたのですが、移動するのかなり難しくないですか??私の選んだ経路が悪かったのか、途中で案内板とはぐれてしまい時間がかかりました。しかも「静岡まつり」の真っ最中で人の往来が激しくて大変でした…。
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静岡鉄道は混雑。遠州鉄道みたいにY字分岐しそうな雰囲気ですが全線複線です。運転頻度もそれなりに高くてびっくり。JRとほとんど並行しており、真横を走る区間もあります。時々JRの車両が走り抜けていく姿も見えます。
ただ、JRと並行するわりには両端の新静岡と新清水は、それぞれJRの静岡と清水からちょっと遠いんですね。駅数は静岡鉄道の方がかなり多く、市内の短距離移動の需要を拾っているようです。ターミナルの分離と併せて上手く棲み分けができていそうな感じがします。
清水は日本少年サッカー発祥の地だそうで、JRの駅前にはそれらしき銅像が建っていました。ちなみに東海道沿いの魚町稲荷神社には石碑もあるそう。
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清水からさらに東へ進む列車を待っていると…313系8000番台がやって来ました!しかも窓側に座れた。強運。前年3月の記事で書きましたが、313系8000番台は青春18きっぷ旅のありがたいお供なのです。
岳南電車の夜景電車から工場夜景を眺める
吉原で岳南電車に乗り換え。もう日も沈んで暗くなってきたのに乗りに来たのはもちろん理由があります。
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その目的は…岳南電車の観光列車の一つ「夜景電車」です!沿線には工場が並んでいて、その明かり(工場夜景)を暗い車内から楽しめます。
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ということで発車したら終点の岳南江尾まで車内照明は消灯!これだけでも非日常感があって楽しいですね。ただし通常ダイヤの列車に併結されているため、隣の車両は普通に点灯していました。
フリー乗車券は何と蓄光式。暗くなったらぼやっと光ります!
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通常ダイヤなのでゆっくり走る区間はほとんどありませんが、普段とは違う雰囲気の列車にワクワク。新鮮さがありました。
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もっと楽しみたい!という方には「富士の宵」なるグレードアップした夜景電車がオススメ。こちらは全車両消灯で、特別ダイヤで運転しているそう。ちなみに私が行った当時は「プレミアムトレイン」という名前でした。
岳南江尾では折り返しの待ち時間に駅の周辺を散策。と言ってもバリバリの住宅街なので、駅前にあるイルミネーションを眺めるほかありませんが…。
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さすがにスマホでは、列車から写真をきちんと撮るのはなかなか難しかったです。でも撮らずとも眺めているだけで充分面白いアトラクションでした!
乗車時にはお土産も手渡され、ミネラルウォーターと「バリ勝男クン。」が入っていました。バリ勝男は好きなので嬉しい。ビールのお供です。
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吉原に戻ったら東海道本線に乗ってもう少し東へ。沼津から御殿場線に乗り換えて宿に向かいました。この日はここまでです。
◆Day 2◆ 伊豆箱根鉄道で伊豆半島西側へ
朝、駅で待っていると桜のある風景を発見。迷わず一枚撮っておきました。
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沼津から三島まで、一駅ですが東海道線は大混雑でした。そして三島で伊豆箱根鉄道に乗り換えます!伊豆箱根鉄道と言えば、小田原から伸びる大雄山線には以前乗りましたが、今回は駿豆線(すんずせん)に乗ります。たまに見られる飛び地の私鉄路線となっています。
こちらは拍子抜けするほど空いていました。座席も選び放題!
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住宅地を進んでいき、しばらくすると田畑が広がってきました。所々で対向列車と交換しながら南を目指します。三島から40分弱で終点の修善寺に到着しました。
駅前ではイベントが開催されているようで、ジャズとスタンプラリー企画で賑わっていました!
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修善寺と温泉に行く予定で、バス路線案内をボーっと見ていると…「浄蓮の滝」の文字が見えるではありませんか!完全にノーマークでしたがせっかく来たし行ってみたい、という気持ちがめちゃくちゃ湧いてきて行くことに。
ここから先の旅程はもう白紙、とりあえずバスに乗りました。川沿いの桜はここでも綺麗です。
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ちなみに帰りの新幹線も当然変更。こだまは普段なら自由席の方が圧倒的に空いているとよく聞くので、思い切って指定席をやめて自由席にしました。これでもう観光に時間制限はありません。
バスは狩野川沿いに山の方へ向かっていき、その名も浄蓮の滝バス停で下車しました。伊豆の踊子の銅像が出迎えてくれます!
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滝は水量が多くて迫力ありました!そして滝壺の前には「天城越え」の歌碑も。1年前の龍飛崎に続いて、期せずして石川さゆり聖地巡り(?)になりました。でも今回は爆音ボタンはないようです。
まいあがりィ~~~~~ゆれおちるゥ~~~~~ pic.twitter.com/vIO0aefkPb
— ね (@nekoyama9653_e3) April 2, 2023
わさび畑なるものも初めて生で見ました。観光用と言ってしまえばそうかもしれませんが、なるほどという感じでした。
そして見てくださいこの見事な柱状節理!美しい自然の造形に感動です。
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周辺には天然記念物のハイコモチシダも生息。こういうのも面白いポイントですね。突然思い立って行ってみた浄蓮の滝、楽しめました!
伊豆の小京都・修善寺を巡る
バスで駅に戻り、別のバスに乗り換えて中心街の方へ向かいました。ぶらり歩いて日枝神社や修善寺へ。「伊豆の小京都」と言われる通り、落ち着いた雰囲気の古刹でした。
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意識して数えていないので分かりませんが、「○○の小京都」巡りもだいぶ進んできたのではないでしょうか。ただ、個人的には京都は馴染み深い土地なので、旅先でもわざわざ積極的にその雰囲気を味わう気にはあんまり…。
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ここでも桜は見頃。良いですね!今回はどこもドンピシャの見頃でした。
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こちらは独鈷(とっこ)の湯。弘法大師の時代からあるそうです。さすがにここには入れない(!)ので締めは日帰り入浴施設「筥湯」でさっぱりしてきました。修善寺観光はこれでおしまい。
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バスで修善寺、伊豆箱根鉄道で三島まで戻ってきたらあとは帰るのみ。三島からそのまま新幹線…でも良いのですが、せっかくなら乗ったことのない駅から乗ってみる、というのを普段からやっています。
というわけで新富士駅から乗ることにしました!東海道新幹線で唯一、在来線との連絡駅ではなく他路線との接続もないので、在来線の富士駅から歩くしかありません。これが地味に遠くて疲れる。
新富士は新岩国などと同じような雰囲気の駅かと思っていましたが、新富士の方がより年代が近いというか、平成感(?)を感じました。それに対して新岩国は昭和感…。
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開通後に新たに設置された駅であり、ホーム側の線路が後から付け足されたことがよく分かる構造になっています。架線柱の位置にものすごく違和感がありますね。他には掛川なども同じような構造です。
そして確かにこだま自由席はガラガラでした。ありがたい!東海道新幹線の新たな知見を得ました。今回はゆっくり帰っておしまいです。
今回は「乗り鉄☆たびきっぷ」で東海地方の私鉄の乗りつぶしを進め、このきっぷが使える範囲の東の端まで来てしまいました。目的を達成できたのでこのきっぷを使うことは暫くはないような気がしますが、また何かの機会でお世話になると思います。皆さんもお得なきっぷで乗り鉄してみませんか?
次は、関東の二つの山に行った話を書きます。
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