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旅行記 / 三河・銚子 太平洋の沿岸を歩き回る旅 (2022/08)

まだ行けていない場所、歩けていない場所の穴埋めをするような旅です。


2022年8月、青森をメインに東北を巡る予定でしたが、私の行く直前に大雨災害に襲われてしまったためキャンセル。爪痕は大きく、私が2月に乗ったJR津軽線は蟹田~三厩の存続がかなり怪しくなっています。

さてどうしようかと考えていると、6月に銚子に行き損ねたことを思い出し急遽行くことにしました。あまり歩いたことのない場所も行ってみようと、三河地方の沿岸も途中下車して歩いてみることにしました。それでは青春18きっぷを片手にスタート!

何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:東海道本線、東海道新幹線、総武本線、外房線、東金線、成田線、常磐線、水郡線、水戸線、東北本線、烏山線
● 主な私鉄路線:名古屋鉄道、伊豆箱根鉄道、銚子電気鉄道
● 主に行った場所:西尾市歴史公園、東幡豆海岸、愛知こどもの国、竹島、八百富神社、犬吠埼、犬吠埼灯台
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]

◆Day 1◆ 名鉄で西尾城跡と東幡豆海岸へ

前日の夜に飲み会があり、その酒がまだ残っているような気がしつつもとりあえず出発します。飛行機はもし運休になればキャンセル料が要らない…!と思ってギリギリまで粘ってみましたがあえなく撃沈。ちゃんと払います。

18きっぷでひたすら東に進みます。大垣から乗った快速は313系のボックスシートタイプ!東海道本線で乗るのは初めてかも。いつも転換クロスシート車両なので何だか新鮮です。


岐阜では新型特急車両のHC85系を初めて見ました。フルカラーLED方向幕と明るく見える車内がキハ85と違っています。

普段降りない駅で降りてみようと安城駅で下車。ここからバスに乗り南安城駅へ。名鉄西尾線に乗り換えて西尾駅まで行きました。西尾駅周辺は何度か来たことがありますが、観光などはほとんどしていなかったので歩いてみることに。

駅から少し歩くと西尾城跡があります。駅前には電線の排された道路などもあり、歴史的地区としてPRしていそうな様子が見てとれました。

ちなみに先日の北海道の反省を活かして長袖を羽織って散策していましたが、当然クソ暑かったです。失敗。


西尾から蒲郡線でさらに海に近づいていきます!幡豆(はず)で途中下車。

踏切から幡豆駅を眺めた図。ばね転轍機が備えられています。

駅から歩いて東幡豆海岸へ行ってみました!人出はまばらでしたが、その分ゆったりと綺麗な海を眺められました。

海岸は独特の匂い。藻類でしょうか?

蒲郡のシンボル竹島

引き続きダラダラ歩いて隣のこどもの国駅へ。夏真っ盛りなので歩くだけでもう汗だくです。水が1.5リットル消えました。

こどもの国駅は同じ名鉄の内海駅のような雰囲気で、バリアフリーなどとは無縁の施設でした。コンクリートむき出しの高架駅というのが良いですね。

終点の蒲郡に到着し、海岸の方へ歩いて行きます。蒲郡の観光地と言えば…竹島です!

橋を見ておおっ、と思いました!もうちょっと潮が満ちている時ならもっと「海の中」感があったかも?

竹島は全体が八百富神社の境内にあたります。もちろん参拝して今回の旅の安全をお祈りしました。

ちなみに蒲郡駅前の観光案内所には、この前メジャーリーグに挑戦して渡米した千賀投手のパネルがありました!蒲郡出身だったんですね。

伊豆箱根鉄道大雄山線に乗る

蒲郡から東海道本線で東に進みます。掛川から小田原まで新幹線でショートカットしました。在来線は何回も乗ったことあるのでもう良いでしょう。

ちなみに新幹線の掛川駅は後から開業したため構造が独特な感じです。

そして小田原から伊豆箱根鉄道大雄山線に乗ります!

名前が「大雄山」で壮大な感じがします。どんなすごい山に入るんや…?と思っていましたが、普通に住宅地でした。拍子抜け。

大雄山駅前には金太郎のパネルが置いてありました。この辺りが「足柄山の金太郎」伝説のある地なんですね。

小田原に戻って再び東海道本線で東へ。翌日に備えてこの日は東京で泊まりました。

◆Day 2◆ レトロな銚子電鉄

平日でしたがお盆だからでしょうか、電車は空いていました。朝ラッシュを想定していたので助かりました。

千葉から乗ったのは外房線経由成東行き。大網から東金線に直通する列車で、特にレア列車でもないですが単に直通するというだけで楽しみです。

誉田を出てから車窓に田園が広がり始めました!たまに雑木林。

無事に東金線に直通し、終点の成東で総武本線に乗り換え。次は総武本線の終点の銚子を目指します。ちなみに一駅手前の松岸で成田線と合流します。


しばらく乗って終点の銚子に到着。今回はここで終わりではなく、ホームの前の方へ歩いて銚子電気鉄道に乗り換えました。

ホームで待っていたのは岩下食品の「ピンクニュージンジャー号」!車両がそもそもレトロです。

そして車内がめちゃくちゃ派手!狭く感じるレベルで飾り付けがすごい…。

なお車内放送はきゃりーぱみゅぱみゅさんが担当しています。チャイムは「もんだいガール」。鉄道会社にとって厳しいこのご時世、「問題だらけ」な銚子電鉄のなりふり構わぬ涙ぐましい努力が垣間見えました。駅にこんなパロディーポスターも。

元ネタは…電車ではなくカメラですね。

太平洋に突き出た犬吠埼へ

軌道がガタガタで低速でもかなり揺れますが、これはこれで旅情を掻き立てられますね。

ゆったり走ってきた列車から終点の外川駅に降り立ちました。海風が強くて涼しい!レトロな駅舎が健在で、時が止まっているかのような雰囲気です。

この辺りは高台になっているようで、海の方へは下り坂になっていました。道の先の遠くに海が見えるというロケーション!

犬吠埼灯台は暴風!飛ばされそう!そして太平洋が広い!

犬吠埼は地質学的にも価値あるジオパークの一部となっています。地質学の知識はないですが、地球を感じられるので(?)ジオパークは好きです(?)。これまでの記事でも何度か登場していたかと思います。

帰りは犬吠駅から乗車。待ち時間にお土産の購入が捗りました。ぬれ煎餅やラーメンなど、もはや食品会社ではないか?と思える充実のラインナップ。実際、鉄道よりもこちらの収入の方が多いとか…。

水郡線の支線に乗る

銚子まで戻ってからは成田線で西へ進みました。ここ4ヶ月で3回目の成田。観光は結局できていないのですが…。

成田から我孫子、そして水戸へ。眠気に襲われつつ訪れたのは水郡線です!実に4年半ぶりでどこ懐かしさを覚えました。当時乗ったのは水戸~郡山の本線でしたが、今回乗ったのは水戸~上菅谷~常陸太田の「常陸太田支線」です!


この旅で初のディーゼル列車でした。まさかの3連でめちゃパワフル。

途中で日が暮れて、雨も降ってきてしまったのでただ乗るだけになりましたが、ゆったりとした時間を過ごしました。窓の外に目をやると遠くに車列。どうやら大きな道路も並走しているようです。

終点の常陸太田は思っていたより立派な駅舎で、駅前もよく整備されていました。日本最古の地層の石?も展示されていました。

ここはもうそのまま戻るだけ。水戸からは水戸線に乗って小山へ、そこから宇都宮まで北に上がりました。夜なので景色はもちろん何も見えず、眠気との戦い。

でもここで嬉しかったことが一つ。栃木県内に初めて着地しました!残すは沖縄県のみ。47都道府県制覇ももうすぐです!

宇都宮駅前はムクドリがめちゃ鳴いていました。全国津々浦々、ムクドリが大繁栄していますね。

◆Day 3◆ 内陸を進む烏山線

朝早くから日光線の乗り鉄に行こうかと思っていたのですが…日頃の疲労があまりにも溜まっていて限界だったのでナシにして烏山線だけにしました。しかもこれも予定より2本後。そもそもそんな疲れているのに遠出するなという話かもしれませんが…。

とはいえ駅に来るとやっぱり乗り鉄モードになります。やって来た烏山線の列車はACCUMこの前の男鹿線みたいな九州風ではなくちょっと古めの顔です。写真は下に載せています。


宝積寺で東北本線から分岐して、徐々に標高を上げつつ進んでいきました。周囲はもちろん田園風景。小塙駅前にはひまわり畑もありました。

終点の烏山ではACCUM恒例の充電タイム!パンタ上げのタイミングは見損ねましたが…。

烏山駅の外に出て写真を撮っていると、ホームから山あげ?か何かの音楽が流れてきました。もう発車かと思って焦りましたが、時計を見たらまだあと2分あります。何の合図でもなくただ流れただけなのでしょうか…。ちなみに発車メロディは標準的なやつでした。

烏山線を往復して宇都宮に戻ります。駅構内から、もうすぐ開業するLRTの軌道がチラッと見えました。

試運転で脱線したりケーブル盗難があったりと前途多難のようですが、無事開業できるよう祈っております。開業したらもちろん乗りに来ます!

静岡のホームライナーに乗る

宇都宮から湘南新宿ラインでひたすら南下しました。15両編成の先頭と後ろ2両ずつにボックスシートがあることを今更ながら把握。ボックスシートは足許が狭くて窮屈ですが、ロングシートよりは楽かもしれません。

戸塚で熱海に行きに乗り換え、熱海から静岡まで鈍行。これぞ18きっぷ旅。


今回の〆に静岡からホームライナーに初めて乗りました!18きっぷで乗れるお得な列車として有名だった3号(沼津~浜松~豊橋)が平日のみになり、ホームライナー自体に乗る機会もないかと思っていましたが、まさかのこのタイミングで乗れて嬉しかったです。ちなみに今回乗ったのは1号です。

特急用の373系が専用のヘッドマークを携えてやって来ました!わくわく。

こんな感じで、駅で買った乗車整理券を前の座席のヘッドカバーポケットに入れておきます。今は自由席で設定されているため、好きな席に座ることができます。

ホームライナーは終始空いていて車内も静か。ただその乗客の少ない中でも藤枝までたった一駅、わずか10分強の利用もそこそこ多く感じられました。

終点の浜松まで快適移動し、浜松からは新幹線で一気に京都へ。今回はこれにておしまいです。


目的地はちょっとマイナーな場所が多かったですが、逆にそれが面白かった旅行となりました。たまにはこういう「穴埋め旅」も良いですね。

次は、香川県にうどんを食べに行った話を書きます。

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