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旅行記 / 名鉄・地下鉄 名古屋周辺でひたすら乗り鉄 (2021/11)

2日間、気合いの乗りつぶし旅へ。


今回は名鉄と名古屋の地下鉄の乗りつぶしを完了させる話です。これまでに乗った路線と合わせると、めでたく全線制覇になります。観光タイムは特に設けておらず乗ってばかりの話なのであらかじめご了承ください。

名鉄といえば記念すべき初回の旅行記のメイン鉄道でもあり、当時のことも思い出しつつの旅行となりました。路線図を見ていただくとどんなルートで進んだか分かりやすいかもしれません。それでは初心に戻ってスタート!

何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線: 東海道本線・飯田線
● 主な私鉄路線:名古屋鉄道、名古屋市交通局、愛知環状鉄道、愛知高速交通
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]

◆Day 1◆ 豊川線・蒲郡線・西尾線に乗る

いろいろあって前日は豊橋で泊まっていたので、早朝から乗りつぶしに出発できます。…が、二度寝してしまい全行程が半時間遅れになりました。まあ大都市圏や大手私鉄だと本数が多くて特に問題はありませんね。

名鉄の二日間乗り放題きっぷを片手に出発。まずは豊橋から国府(こう)に向かいます。そして国府から豊川線に乗って豊川稲荷へ。

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乗りつぶしのために豊川稲荷への参拝は残念ながら見送りました。豊川稲荷駅の横にあるJR豊川駅から飯田線で再び豊橋駅に戻ります。

JR豊川駅の改札階にはビックリ目のきつねの置物と、豊川市のキャラクター「いなりん」のパネルが置いてありました。またいつかじっくり観光に来てみたいところです。

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豊川から豊橋を経由して蒲郡までJRに乗り、蒲郡からは再び名鉄線へ。次は蒲郡線に乗ってみました。蒲郡線は廃止の危機に瀕しているそうで、行けるうちに乗っておきたい路線です。

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西浦駅を出ると車窓に海が見えてきました。名鉄から海が見える区間はそう多くない(と思う)ので嬉しいですね。ただやはり乗客は少なめ。土曜日の昼前ですが2両編成でも充分でした。

蒲郡線は吉良吉田で西尾線に乗り換えができます。両線の線路はつながっているものの直通運転はされていません。吉良吉田から西尾線に乗って北へ。

三河線・豊田線・瀬戸線に乗る

続いて名古屋本線の知立(ちりゅう)から三河線の北側に乗ってみました。碧南~猿投(さなげ)と南北を結ぶ三河線ですが、途中の知立で系統が分断されています。なお南側の碧南までの区間には乗ったことがあるので今回は乗りません。

知立駅は大規模な高架工事中の様子。今後どのような景色に変わっていくのでしょうか。

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三河八橋付近には複線化用地と思われる部分があり、近くを走っている愛知環状鉄道線のようでした。30分ほど乗って終点の猿投に到着しました。

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猿投から梅坪まで戻って豊田線に乗り換え。赤池からは地下鉄鶴舞線に乗り入れることになってややこしいので、一度改札を出て名鉄の乗り放題きっぷから地下鉄の「ドニチエコきっぷ」に切り替えました。3分で行って戻ってくるのはちょっと忙しないです。

地下鉄で栄駅まで出てから瀬戸線へ。現存する名鉄線のうち唯一他の路線と線路がつながっていません。地下鉄からの乗換駅である栄町駅は地下にありました。

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瀬戸線は駅間が短かったです。2021年10月のダイヤ変更で減便され、昼間が普通列車だけになっていました。このご時世、仕方のないことですがどこの鉄道会社も減便の流れですね。インバウンドで大賑わいだった2019年までの勢いはどこへ…。

リニモ・竹鼻線・羽島線・尾西線に乗る

瀬戸線の終点の尾張瀬戸で折り返し、新瀬戸で愛知環状鉄道線に乗り換え。さらに八草から愛知高速交通(「リニモ」の方が有名ですね)に乗ります。人生初のリニモ、これは楽しみです!

リニモといえば愛・地球博への旅客輸送でも話題になっていました。当時は愛知万博には行かなかったものの、リニモには一度乗ってみたいなと思っていたので今回乗れて良かったです。

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丘陵地帯を走る路線であり、そこそこ高低差があります。スピードも速めでジェットコースターみたいでした。発車の時の「カチャン」という音に毎回びっくりしつつ終点の藤が丘へ。

藤が丘手前でまさかの地下に潜りました。藤が丘からは地下鉄東山線に乗り換えるため、これは連絡良好やな!と思っていましたが…地下鉄のホームがなぜか2階にあり乗り換えにかなり時間がかかりました。なんやこれ。


名古屋から再び名鉄に乗り、笠松から竹鼻線・羽島線に乗ります。元は竹鼻線の江吉良(えぎら)まででしたが、新幹線駅の岐阜羽島と接続するために新羽島まで羽島線として一駅延伸されたとのこと。

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羽島市は繊維の街だそう。いつも通過するだけの岐阜羽島駅の駅前を初めて散策することができました。

名鉄一宮まで戻ってから尾西線に乗り換えました。尾西線は何と3つの運転系統に分断されており、この日は最も北側の玉ノ井方面にのみ乗りました。系統を分ける名鉄一宮ではまさかの縦列停車!テンションが上がります。

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11月下旬ということで、17時過ぎながらすでに外は暗かったです。代わって出てきた満月がめちゃ綺麗でした。そういえば前日の部分月食も良かった。

日も沈んだので今日はもう終わり…のその前に地下鉄名港線だけ乗っておきました。地下鉄なら車窓は特に何もないので、日が沈んでからも気にせずに乗り鉄できます。景色も見たい派の私の、ちょっとした乗り鉄のコツです。


ちなみにこの日はプロ野球日本シリーズでオリックスが劇的サヨナラ勝ちをしていた日でした。最後の方だけテレビで観られましたがシビれましたね!良い試合が続いた日本シリーズでした、という旅行に関係ない話をして一日目を終わります。

◆Day 2◆ 築港線・常滑線に乗る

2日目も名鉄からスタート。常滑線に入って大江駅から築港線に乗りに行きます。名鉄名古屋駅のこの停車駅表示、古いシステムながらなかなか分かりやすくて良いですね。

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築港線はJRの和田岬線などと同じく平日朝夕の通勤客輸送に特化していて、土休日にはほとんど本数がありません。乗りつぶしには計画が必要です。

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築港線の途中にレアなものを発見。まさかのダイヤモンドクロスです!同年10月に乗った伊予鉄もう少し前に行った高知のとさでんでも通っており、それ以来のダイヤモンドクロス通過でした。こうして直交しているタイプはなかなかレアです。

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東名古屋港で折り返して大江に戻り、常滑線で太田川に向かいました。

河和線・知多新線に乗る

太田川から河和線に入って河和方面へ、細長い知多半島を南下します。車窓から見えるのは田園風景がメインでした。

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終点手前から左手にちょっとだけ海がチラ見え。蒲郡線もそうでしたが名鉄から見える海は控えめですね。

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河和線の富貴駅からはさらに知多新線への分岐があります。名古屋本線から数えて実に3回も分岐してやっと知多新線に入ることができるのです。本線からここまで分岐する盲腸線、なかなか類例がないのでは?

下の写真の左側が河和線、右側が知多新線です。知多新線は複線用地があるものの単線でした。意気揚々と建設したけども結局需要が伸びなかった…という想像がついてしまうのですが、実際どうなのでしょうか。

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終点の内海駅の、バリアフリーもくそもない昭和感に惹かれました。どことなく物寂しい構内。写真と言葉では伝えられないので一度行ってみてほしい場所です。

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これで知多半島の路線を無事に完乗できたので、内海から特急で名鉄名古屋方面に戻ります。

行きの時は気付かなかったのですが、常滑線と河和線の分岐駅である太田川駅はなんと多段高架なんですね!こういうダイナミックな配線を見るとワクワクしますね。

犬山線・広見線・小牧線・尾西線に乗る

続いて犬山線の列車に乗り換え、犬山から広見線にさらに乗り換えました。こちらは見慣れた田園風景。可児市内に入ると少し住宅街になりました。

広見線は新可児駅で運転系統が分断されており、終点の御嵩(みたけ)駅に行くには新可児駅での乗り換えが必須です。なお、新可児駅までは中部国際空港駅からの電車が直通しています。

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御嵩で折り返して再び犬山へ。小牧線で名古屋市内に戻ります。犬山駅構内からは電線に阻まれながらも犬山城が見えます!懐かしの初回旅行記以来の登場ですが、今回は時間がないのでこれだけです。

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小牧線の列車は地下鉄上飯田線を経由して、名城線の平安通駅まで直通しています。なお上飯田線は上飯田駅と平安通駅の2駅だけしかない超短い路線ですが、小牧線と地下鉄を結ぶ重要な役割を担っています。

で、この上飯田線に乗れば名古屋の地下鉄完乗となります。やったね!

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車窓を眺めていたところ小牧付近で未成のモノレールらしき構造物を発見。何やろ?と思って調べてみると、桃花台線という既に廃線になってしまった路線の遺物だったようです。未成ではなくもう終わっていたのでした…。

平安通から地下鉄を経由し、金山から再び名鉄線へ。もちろん地下鉄は名鉄乗り放題きっぷでは乗れないため、金山で精算する必要があります。小牧線から乗り入れてきた旨を申し出れば簡単に精算してもらえるのでご安心を。


須ヶ口駅から津島線に入り、津島駅からは尾西線の最も南側の区間へ。尾西線の末端にある弥富駅はJRとの共同駅で、対面での乗り換えが可能になっていました。いつもJR関西本線の快速で通過している駅なので全く知りませんでしたね…。

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弥富から津島に戻り、尾西線3系統のうち乗り残している区間である津島~名鉄一宮の列車に乗りました。途中の森上~山崎には銀杏が数多く植わっており、イベントも開催されていた様子で賑わっていました。秋の風景です。

そして名鉄一宮まで乗ってついに名鉄線の全線完乗達成です!もちろん達成感がありますが、なかなかのハードスケジュールで疲れました。あとはもう帰るだけ。


帰りは近鉄名古屋から特急ひのとりをチョイス。めっちゃ混んでいました。2時間を贅沢空間で過ごして今回の乗り鉄旅はおしまいです。乗り鉄的にはとても収穫のあった二日間でした。

次は、関西を走るJRの特急に乗って鳥取と和歌山に行った話を書きます。

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