孤独な日常会話
仕事でたまに遭遇する、ちょっと大変そうなドイツ人のお年寄り。
会うなり口をひらいたと思ったら
「わたしは死を待つ犬みたいなものよ」とか
「孤独がすごくて大変なのよ、家族もいないの、みんな死んでいった」
などなど。
さすがドイツ人、脳みそを介さず、思っていることをつらつらと話すもんだからこっちはときどき大変だ。
逆に、その人が日頃何を考えているかが日本人よりわかりやすいのでいいのだけど。
それにしても、そんな話はあんまり聞きたいことでもないので、
それを言ってどうなる!といつも言ってしまいたい気持ちでいっぱいだし、言ってしまったこともあるが
真面目なのでできる限り考えたい、もし自分が同じ立場だったら
どういう風に切り返してもらえるといいかということを。
と思っていっかい考えたが、イマイチそういう状況に置かれた自分が想像できないのよね。
いつの間にか、死についてあまり考えないようになっているこの時代、そんなちょっと苦な日常会話が誰かの自らの死を考えるきっかけになり、さらに
ああ、生きてるだけでハッピーなんだから
くだらないことで悩んだり、イライラしたり、悲しんだりするより
できるだけおいしいもの食べてバカになって笑っていたい。
と思ってもらえたらあたしはハッピーだ。
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