中学校でリコーダーの音が聞こえなくなった

子どもの通っていた小学校では、秋に発表会があった。
音楽の演奏は学年ごとにクラス合同でやるため、人数が多め。なかなかの迫力。高学年になると、楽器の種類も増える。ピアノ、ドラム、木琴などの、大きな楽器が舞台下の前方に並んでいる。奥はひな壇になっていて、リコーダーを吹く生徒が並ぶ。大きな楽器を演奏したい子は入れ替わる。苦手な子はリコーダーを吹く真似をしていてもいい。

子どもたちは高学年になったら、大きな舞台で演奏するのだと楽しみにしていたが、ここ数年の影響でできないまま卒業した。

前の方で好きな楽器を担当していても、ひな壇の奥でリコーダーを吹いていても、演奏するのが楽しいなと感じるきっかけになる。
もっと触れたい子はその後、吹奏楽部や、軽音楽部、和太鼓部など、それ以外の形でも音楽を楽しむことができる。地元の児童館にも音楽室があって、放課後は高校生たちのバンドが練習をしている。

多くの中学校、高校は楽器の演奏ではなく、合唱祭をすることが多いようだ。合唱祭は去年あたりから、観客の人数制限をしたり工夫してできるようになった。高校生になると、音楽は選択科目の1つで、楽器にまったく触れない生徒も多い。

そういえば近所の中学校ではここ数年、アルトリコーダーを購入しなくなった。飛沫の影響を考えてなのかと思う。音楽の授業で吹くことがなくなったようだ。琴を弾いたよ、と聞いたことがあるが、他に楽器を扱う時間はなかったようだ。

絶対にリコーダーがよい、と言いたいのではなく、何か気軽に手に入れることのできる楽器があればいいのだけど。十代前半の子どもが楽器に触れるきっかけが減ってしまった気がする。

2024.7.02補足
知り合いのお子さんの中学校では、代わりにウクレレに触る時間ができたようです。弦楽器は、チューニングとか大変そうだけど簡単な曲が弾けるようになったら楽しそう!




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