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誰かのための名探偵図鑑

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「発表からあまりに時間が経過しており収録メディアの入手が困難」 「作品のほとんどが短編な上に、数が少なすぎて刊行に至らない」 「作者の他の作品の探偵役が有名過ぎて話題に挙がらない…
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#小説

誰かのための名探偵図鑑No.1「S夫人」

誰かのための名探偵図鑑No.1「S夫人」

S夫人は推理作家・大倉燁子の創造した名探偵。1934年デビュー作「踊る影絵」(元タイトルは「妖影」)にて登場し、翌年刊行された同名の単著では複数の短編で活躍する。

名探偵の特徴外交官の妻であったが、夫の没後探偵趣味が高じて探偵事務所を開く。夫とともに世界を回っていたため世界情勢に詳しく、また変装の達人でもある。本名は不明で助手の台詞の鍵括弧のなかでも「S夫人」と呼ばれている。モデルは著者(大倉燁

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「誰かのための名探偵図鑑」をはじめたい

「誰かのための名探偵図鑑」をはじめたい

毎年恒例の多忙期間を過ぎ、何か書こうと思い立ったのだが、いろいろ使い方を忘れてしまっている気がする。まあその点は追々慣れていくしかない。

さて本題。

『名探偵コナン』の単行本カバーに「青山剛昌の名探偵図鑑」という名の各種メディアに登場する創作探偵の紹介文が載っていることは有名である。単行本が100巻を数えた今となってはついにその数も100人(99人+1匹?)に至ったわけだが、ここでちょっと待っ

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