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世界で最後の猫。

本心のところで人間があまり得意ではない私。
幼い時の境遇が影響して、これまでの人生のほとんどを自己肯定感が低いまま生きてしまった。OMG。
自己肯定感が低いだけでもしんどいのに。
それを見せない様に平均的な人間として振舞う事に神経を張り詰めながら生きるのも重ねてしんどい。
でも瞬間、瞬間でノーマルゾーンに這い上がり続けなければ
私の場合、背後が紙一重でダークサイドなのだ。
落ちてしまえばもうきっと平凡な幸せは一瞬で遥か宇宙の彼方に。

自分の人生を始まりからしっかり面と向かって振り返るのはまだ体力を消耗するので出来ないけど
かいつまんで思い出した部分にその都度向き合って精算している。

私の中の大きな転換期は28歳の時で。
今でもその衝撃を忘れていない。
それまでの見えないほどの塵の努力が積もって
確実に精神的な何かを突破した感覚だった。

圧倒的に気づいた事は
『私は絶滅危惧種だ。』という事。

どんなマイナスでもプラスでもいいのだ。
存在丸ごとが世界にこの私しかいなくて
圧倒的に絶滅危惧種なのだ。
この感覚、伝わるだろうか??

圧倒的絶滅危惧種なのだから
私という存在はめちゃくちゃ大切にしていいし、されていい。

そしてそれは世界中の一人一人ももちろん完全オリジナルすぎて絶滅危惧種だという事。
だから大切にしなきゃいけない。
絶滅してしまってはもう二度と復刻なんてできない。

自分の事を絶滅危惧種だと思えた瞬間
初めて自分の事を尊いと思えた。幸せで涙が出た。
絶滅危惧種。失われそうでまだギリギリ失われていない存在。
儚くて儚くて、とても大切。

人間とのコミュニケーションですり減ったり
シャーシャー牙剥いて攻撃的になりそうだったり
笑顔の裏が怖くて尻尾巻いたり
色んなシーンがある。

でも相手も圧倒的絶滅危惧種だから
壊したり奪うまではしてはいけないのもちゃんと理解できた。
そっと離れたらいいのだ。

イリオモテヤマネコと同じく
私も絶滅しないように願う。
どうか、どうか。


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