やさしい金縛りにあった話


私はよく金縛りにあう。

頻繁に金縛りになるので、

なったところで
もはや何も驚きはしない。


大抵、
平日の休みの日に
昼寝をすると金縛りが起こる。



体が動かずに脳だけが
動いているような感じだ。


慣れているとは言っても若干の気持ち悪い感覚はある。

体が横たわっている状態で
目を開けたり、起き上がったり、声を出すことができない。


意識だけが
数メートル離れたところにあり
機能しているような感じだ。



「霊的なものでは?」という懸念があるかもしれないが、


金縛りは「睡眠のバグ」みたいなものなのだそうだ。


以前テレビで
「金縛り」=「金縛りにあう夢」を見ている状態なだけ、
という解説をしていて、
とてもしっくりきた。


つまり、ちょっと長い昼寝をしてしまうと


「体が横たわっている状態で
目を開けたり、起き上がったり、声を出すことができないのに
脳だけが機能しているという気持ち悪い状態」の夢、
を見てしまうことになるのだ。




この「金縛りにあうの夢」というのは多少厄介で、


私の場合は毎回、


頭の周りで何かが「バサバサ」と動き回る夢を見るのだ。
ひとの体が動かないのをいいことに。


その「バサバサ」も何種類かあり、

鳥のようなものの羽がバサバサと頭の周りで動くこともあれば
人間が厚手のティッシュのようなもので人の頭の上でバサバサと
音を立てることもある。
または、2〜3歳くらいの小さな子どもがバタバタと頭の周りを走ることもある。



ひとの体が動かないのをいいことに。



そして先日のこと。


前日の夜に
熱帯夜かつ、
深夜に猫に「にゃあ〜!!(撫でろ!構え!)」と起こされ、

寝不足気味で
日中の作業に手がつかないため、


昼間に仮眠をとることにした。



お昼の番組をながしながら横になると
自然と眠りについた。


寝始めてはいるのだが、
浅いレム睡眠のため


うっすらと意識がある。







こういう時に金縛りにあうのだ。







案の定、

頭の周りで例の「バサバサ」という動きを感じ


また金縛り(という名の夢)か。
と悟った。





しかし、今回の金縛り(という名の夢)は
いつもとちょっと違うことが起こったのだ!





動けない私の体の横、
頭の横あたりに


ふわっとした
柔らかく温かい存在を感じたのだ…!



それがなんなのか、
私はすぐにわかった。








  猫だ・・・!!







うちの飼い猫のゴロちゃん♀だ・・・!!








ゴロちゃん♀が
動けない私の体に寄り添って、
添い寝してくれてるううううう・・・・!!





こんなやさしい金縛り(という名の夢)
にあったのは初めてだ。






この夢がせめてあと1時間は続いてほしいと思った。






体が動かず、目も開けられない状態でありながらも
頭の横のもふもふの存在が

飼い猫のゴロちゃん♀だと
はっきり確信するあたりが

レム睡眠中にしっかりと
脳が動いている証拠である。




ちなみに現実では、


オス猫のコロは冬場に私の枕元で
ズテンとお尻を向けて眠るが、

メス猫のゴロちゃんは
滅多に枕元には来ない。




金縛り(と言う名の夢)のおかげで
ゴロちゃん♀と添い寝をするという
夢を見ることができて良かった。

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