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【ファミレスを享受せよ】ファミレスを享受しながら振り返る vol.3

こんばんはnekorobiです。

永遠に時間が続くファミレスムーンパレスで雑談したりドリンクバーを飲んだりするゲームをプレイしました。やりおえてなんともファミレス欲が高まり、某ファミレスからこの記事を書いています。

お腹が空いたのでご飯も食べます

ファミレスのたらスパ、大好きなんですよね。自分で混ぜ混ぜしている時間は至福です。

※本記事はvol.2からの続きとなります。
vol.2記事はこちら

プレイ記録(vol.2のつづき)

注意⚠️以降ネタバレ含まれるので、未プレイの方は以降お気をつけください!

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09.ドリンクバー無双

さて、ムーンパレスに舞い戻りストローでいろんな飲み物を飲んで行きますかね。

ほんとに?!

あのサイズのミルクが喉通って出てくるのか...ちょっと想像すると...。そういえばガラスパンはミルク使い切るくらい好きみたいだし、後で一個あげよう。人が吐き出したので良いかはあれだけど。

つづいて錠剤も入手。主人公喉強いな。

第一のスープをドリンクバー前で飲むと、何か見えそうだけど対象に近づく必要があるとのこと。よくよく考えたらドリンクバーついでそのまま機械の前で飲み干してるってなかなか異常だったな。いや、そもそもムーンパレスが異常だから大したことではないか。

第一のスープを注いで、席が近い王様からいこう。

10.スパイク王の過去

王様の席の前でスープを飲み干します。

...

書庫を訪れる王様とクラインが書庫で話している。王様は夜中に抜け出して本を読むのが好きだったんですね、だから主人公が映画の雑談をした時も「物語は好きだ」と言っていたんだ...

王様とクラインは、物語の話を続けます。現代もそうだけど、自分の好きなものについてその好きの中身や解釈を同じ温度感で語らえる人というのはなかなか出逢えないですよね。

私は好きなアーティストがいますが、曲の音の流れが好きな人、アーティスト本人のカリスマ性に惹かれている人、歌詞に感銘を受けている人、ビジュアルとして好みな人、一口に好きと言っても全然違って。各々の気持ちを吐露しあって、それを否定も肯定もせず、ただ語らいあうというのは大変貴重なことだなと思うのです。

満月を背に語り合う2人

物語を通して、2人の会話がつながっていく。王様にとってもクラインにとっても、この夜の時間は心安らぐ時間だったのだろうなと思います。

また、この回想のなかでとても好きな一説がありました。クラインの「物語というものは、満たされた人間に用はないんです」という言葉です。

好きな一節

物語は、事件や事故、心の葛藤や権力争い...様々な満たされない状況からの変化や逆転劇、もしくは転落と変化を、平和な立場から嗜むことなのかもしれません。

ただ、王様はただ平和に時間が過ぎ、美しい描写を感じる、そんな時間が好きだったわけで。本当は王様は物語自体を楽しんでいたのではなく、自身の置かれた平和が約束されない不安定な争いの日常から、唯一、逃れられる時間が物語と向き合う時間だったのだろうと。そして、その平和な時間をくれるのがクラインだった、ということなのではないか、と思ったりしました。

クラインとの別れは一瞬で、ムーンパレスに移管されてしまう王様。2人の別れの瞬間が何とも切ないです。

12.セロニカの過去

セロニカも月側の人だったとは...しかもクラインと友達だなんて...。そんでもって処刑人だなんて...!本当に図書館の事務だと信じ込んでましたよ私は!

王様を逃した件で机に向かい合う2人。セロニカは処刑人として刑を決める立場ですが、不可逆な精神状態だったかもしれないと、クラインが犯した罪を認めることができない様子。そりゃそうだよね、想像するだけでつらい...信じたくないよね...

なんて苦しいシーンなんでしょうか...

大事な友達との永遠の別れを、自分が決せねばならない。一個人としては別れを選びたくない、それでも罪に応じた判断をせねばならない。こんなに残酷なことがありますか...

冒頭の手はセロニカのものだったのか


耐えられないほどの悲しみがあったとき、人間には平等に死という終わりがありますが、月の住人たちは、永遠にそれを抱えなくてはならない...永遠とは死よりもはるかに恐ろしく感じます。そう思うと、死は唯一の許しなのかもしれないとすら思います。

13.ガラスパンの過去

ガラスパンの回想は、ムーンパレスに来てから始まるようです。どうやらこれはラテラとの会話を回想している様子。

会話から、ガラスパンの素敵な言葉はラテラの言葉を受けてのものもあったのだな、ということがわかります。月は道に満ちているし...というのもラテラのセリフでしたね。

「あなたが一生懸命大事にしている退屈だとか憂鬱って感情には何の意味もないんだよ」も心惹かれたセリフでした。

永遠のファミレスでは退屈も憂鬱も意味をなさない

後に「焦りは有限な時間を持て余していることからきているのかもしれない」と言った趣旨のことをガラスパンが言っていましたが、それはラテラのこの言葉を受けて、自分なりの答えだったのでしょうか。

他にも「めちゃナイーブでメランコリーな少女」など、キャッチーなセリフをたくさん残すラテラ。ラテラは何でいなくなってしまったのか。ラテラがいなくなる瞬間がこの回想の確信部分だろうと思っていましたが、そうではなく。

誰もいない向かいの席...

ラテラは元から存在していなかった...思うに、ムーンパレスでこれまでガラスパンは取り乱していたようなので、心が壊れないように作り出したイマジナリーフレンドだったんでしょうか。

特にガラスパンは初の漂着者なので、このムーンパレスに辿り着き、扉の向こうから出てこないチェネズしかいない、だれかと顔を合わせて会話することができないというのは相当のストレスだったと思います。

ガラスパンにとって心の支えであったわけで、ラテラはイマジナリーで存在しませんでした!ではなく、確かにその期間ムーンパレスにラテラは存在したと私は思います。

人との関係は、心の中にその人がいるかどうかだと思っており、たとえば、幼少期の同級生でもう名前も思い出せないような人は、物的には今も存在していても、私の心の中では存在していないも同然です。

それが良い悪いではないですが、物的に存在しているかどうかはそれほど人生において大きな意味をなしていない気がするのです。少なくともガラスパンにとってのラテラは確実に存在したと思います。

14.チェネズの過去

チェネズは新人管理人としてムーンパレスにきていたのですね。イレギュラーが起こりやすいタイミングだと知ったら、私だったら絶対先輩にお願いしてしまいます...

タイミング悪く漂着したガラスパン、部屋から出られないまま王様も漂着し、セロニカも。そして主人公も、と。溶けちゃったチェネズはもう焦りまくってるでしょう...

これが
こう

にしても月の人たちとは、もとは本当に液体というか、スマイムみたいな見た目なのですね...形成は人型もいれば魚の者もいる。そのあたりどういうルール?があるのか。個人の好みなのでしょうか。

間違い探しの最後にあったように、魚になるのは気持ちがいいのかも...人の形になるのとは違うのか、気になります。

vol.3後記

過去を知って、皆ムーンパレスで何とはない顔をして過ごしているのに様々な背景をもっていたことがわかりました。

クラインに話を聞いた時は、王様に薬を飲ませて、チェネズにトークンを渡すつもりでした。

しかし、セロニカの過去を知った上でそのままでいいのか、もしかしたら何も知らないままが幸せかもしれない。クラインは王様との約束を叶えることを望んでいるかもしれないが、王様は大切なクラインの記憶をなくして生きていくことを本当に望んでいるのか?

...この辺りは次回の記事に託します。
拙文をここまで読んでいただきありがとうございました。

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