夜について

ふと夜について考える。
夜は良い、静かで人が少なく歩くだけで楽しい。家の前からの眺めは煙草を吸うのに持ってこいだ。しかしふとした瞬間に体の奥底からぞわっとするような怖さを感じる。これはまだ夜が恐れられていた時代の名残なのだろう。今は街灯のお陰で闇への恐怖は取り払われているが人気の少ないところを歩くと夜はまだあの頃の闇を保ったままそこにいる。この先文明がさらに発達しても夜の闇は無くなることはないだろう。夜はただ存在し僕たちを包み込む、この先もずっとずっと。

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