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「#noteフェス」セッションのゲストってどんな人?(9)加藤貞顕さん✖️深津貴之さん

最初に、加藤さんと深津さんにお詫びします。
お二人の顔写真に猫耳つけてごめんなさい!
いま出先で、ペンタブがないんです。似顔絵が描けない。やむなく耳とヒゲだけ付け足したら、教科書の落書きみたいになってしまいました。
後日あらためて似顔絵と差し替えます。本当にすみません。

さて、いよいよ今夜スタートします。
noteの夏祭り「noteクリエイターフェスティバル」!

これまで8組の登壇者を猫耳似顔絵と共に紹介してきました。今回はついにクロージングセッション。スピーカーは、note株式会社CEOの加藤さんとCXOの深津さんです。

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noteはクリエイターの街。創作する人、応援する人、個人も法人も、みんなが毎日訪れたくなるような場所にしたい。その実現のためにいま取り組んでいることを、お二人が話してくださいます。

加藤貞顕さん

cakesとnoteを作ったえらい人。と言うだけではおもしろくないので、いつものようにインタビュー記事を探してみます。

2年前と少し古いですが、加藤さんのプロフィールが丁寧に取材されているものを見つけました。STARTUP DBという、起業を目指す人向けのサイトです。

小学生の頃から加藤さんが好きだったのは、本とコンピューターでした。学校の勉強は大学に入っても好きになれなかったそうです。おまけに就職もしたくない。大学院までねばり、やっと面接を受けた会社はたった1社、アスキーでした。

大学院生のとき、Linux関連のオンラインコミュニティに所属していたんです。そのなかで、とある雑誌が新しく創刊されるからコラムを書ける人を探したいと求人情報が流れてきて。それが、アスキーから出版されることになった『Linux magazine(リナックスマガジン)』という雑誌でした。

コラム2本が掲載され、編集業に興味を抱いた加藤さん。アスキーに入社して5年、立ち上げた一般書の企画で数字を上げ、ダイヤモンド社に移ります。
『もしドラ』こと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海さん)は加藤さんが編集して大ヒットさせた本。

過去の本の販売データなどを調べてみると、ミリオンセラーになる書籍のテーマって、5つくらいしかないんです。お金・健康・家族・恋愛・青春の5つです。どのテーマも、日本人全員に関係のある、1億人規模の大きなマーケットがあるものばかりです。つまり、大きなマーケットだからこそミリオンセラーは生まれる。

『ゼロ』(堀江貴文さん)や『マチネの終わりに』(平野啓一郎さん)など、名だたる本を世に送り出してきたヒットメーカーの加藤さんですが、Webコンテンツ化していく出版界の未来を以前から懸念していたそうです。

出版業界はこれまでコンテンツ産業を支える根幹でした。しかし、それらがだんだんシュリンクし始めている。もっともっと根本的に解決したいと思っていて、誰かがやるのを待っていたのですが、誰もそういったサービスには手を出さなくて。それなら自分がやるかと、ピースオブケイクを立ち上げることにしました。

2011年、ピースオブケイクの誕生です!今年の春、ノートに社名変更されましたね。peace of cake、そんなのカンタンという、私も好きなかわいいフレーズですが、加藤さんにとって起業後は苦労の連続だったようです。なにしろこれまで誰も見たことのないプラットフォームを根付かせようというのだから、そうカンタンには進まない。

2年前のこのインタビューで、cakesやnoteは将来どんなサービスを目指しているのかという質問がありました。加藤さんはこう答えています。

僕たちがやっていることは、”クリエイターのための街をつくる”ような仕事だと思います。そこには彼らの居場所もあるし、マーケットもある。
もしもインターネット上にクリエイターのための本拠地があるなら、そこに創作物を載せて、ファンが集まり、SNSで拡散もでき、ビジネスにもなる。その後、書籍になり、テレビになり、映画になる。これまでとは逆順の流れをエコシステムとしてつくること。それが、ピースオブケイクが挑戦していこうとしている未来です。

本当にいまこうなっていますよね!noteやcakesから生まれた書籍やドラマ、映画がどれほどあることか。加藤さんの理念が形になって、いま目の前に表れています。

自粛生活が始まった今年の春、6周年を迎えたことを綴った加藤さんのnoteに、このような文章がありました。

こんなときに、会社としてなにをしたらいいのかな? とよく考えます。実際、いろんな企画を実行しているのですが、やっぱり最後は「創作を応援する」ということだなと、思い至りました。つまり、これまでやってきたこととまったく変わりません。

6年間、ひいてはピースオブケイク創業から9年間、少しも変わらないnoteのミッション。「これからもまだまだやることはある」とおっしゃる加藤さんと、頼もしいスタッフのみなさんが率いるnoteに、これからも安心してついていこうとあらためて思いました。

深津貴之さん

なんとなーく、「髪の長いエンジニアさんですか?」と思って見ています。深津さんのnoteアイコン。”インタラクション・デザイナー”だそうですが、何のデザイン?よくわからない。

技術系の話はさっぱりなので、もうちょっと人となりを知りたいなあと思いながら探していたら、ありました!
加藤さんと同じく、これも2年前のインタビュー。”技術者のキャリアを考える”「エンジニアtype」というサイトです。

Flashクリエイターからスマホアプリ開発、UIデザイナーを経て、現在はUXデザイナーとして活躍する深津さんに、「エンジニアのキャリアチェンジに必要な視点」を聞いてみた。

noteフェスのサポーターやってなかったら、たぶんこの続きは読まないと思う。並んだ単語がチンプンカンプン。でもがんばって読んでみて正解!深津さんのおもしろい考え方を知ることができました。

時系列でプロフィールをまとめますと、子どもの頃はプログラムと工作が好きだった。大学のゼミで「テクノロジーで人の生活や文化がどう変わるのか」を学びながら、プログラミングを個人勉強。ロンドンでプロダクトデザインを学び、Flashクリエイターに。3年後、iPhoneが登場します。

プロダクトデザインと、Flashのようなインタラクションやアニメーションのキャッチーさ、そしてテクノロジーが交錯している状態が面白かったんですよ。「今後の生活がどう変わっていくのか」に興味を持って、カメラアプリを開発しました。

そのアプリは150万本売れ、大ヒット作になりました。

(29歳の深津さん。livedoorニュースサイトより)

ここまでは優秀なエンジニアの話なんですが、このアプリがなぜそんなに売れたのかという、深津さんの自己分析が興味深いんです。

アプリのUI設計に興味を持ったのは、「総合格闘技的に自分のスキルセットが全部使える場所だ」と感じたから。当時のエンジニアはテクノロジーだけで勝負をしていましたが、僕は仕事で広告キャンペーンのコンテンツ制作などを経験する中、「キャッチーな見せ方で商品が売れる」とか「リピーターになる設計やバズらせる設計をすると良さそうだ」といった、時代に先行した元ネタを持っていたわけです。

自分の持ち駒をすべて使い、単なるアプリ開発に終わらせなかった深津さん。
そういったご自身の経験から、個でなく大局を見て行動することで、自分自身の希少性も上げられるとおっしゃっています。

1万人に1人のエンジニアになるのは難易度が高いけれど、「10人に1人」なら不可能じゃない。その上で、音楽についても10人に1人という存在になれば、100人に1人しかいない「音楽ができるエンジニア」になれます。加えてゲームの実装が10人に1人のレベルでできたなら、「ゲームと音楽をインタラクションにプログラミングできる」という1000人に1人のエンジニアになれますし、さらに10人に1人のディレクション能力を身につけたなら、「1万人に1人」の逸材になれるわけです。

興味のおもむくまま、なんでもやってみる。やがて生まれた希少性の高い人材に、様々な分野から声がかかる。自然と仕事が舞い込んできて、人生も楽になるというわけです。

また、深津さんはトライアルの重要性についても言及しています。

超大作のソフトを一発で作ろうとするより、毎日面白いコードを書いている人の方がヒットを出す打率は高いですよね。トライアルの回数が多ければ多いほど、平均化されてノイズや不確定要素が減り、予測もしやすくなる。自分自身の方向性や可能性も見えやすくなるでしょうし、こういう考え方ができること自体がバリューにもなります。

そうなんですよね。トライアルを重ねる人は、バットの芯にボールを当てることがだんだんうまくなっていく。ヒットが続くと結果が出るし、こう打てばこう飛ぶということが感覚でわかってくるから、「自分自身の方向性や可能性も見えやすくなる」。
わかりやすいなあ、深津さんのお話。

サービスを生み出し、集客し、成長させていくとき、皆さんはどんなことをから考えますか?

この一文から始まる深津さんのnoteがトップに固定されています。こちらも大変やさしい例えで書かれているので、ぜひ読んでみてください。

コンピューター好きの加藤さんと、エンジニアの深津さん。理系同士、すごく気が合うんでしょうね。お二人のトークが断然楽しみになってきました!

イベント視聴は飛び込みでもできますが、上のnoteから事前申し込みをすると、zoomなどの背景に使えるオリジナル画像や、アイコンフレームがもらえますよ。こういうやつ。

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お揃いのフレームをつけてるアイコンがたくさんあるの、ご存知ですか?
お祭り感!

視聴方法についてはこちら。
(noteイベントさんのアイコンにも、お祭りフレームついてます!)

初日の今日は、この二組が登壇されます。

今日から9/5までの4日間、”創作を楽しむ人の祭典”noteフェスをみんなで楽しみましょう。
私はチューハイ買ってきます!


最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。