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病猫との時間/クールな愛

トップの写真はうちの猫です。舌を出してる白いほうが腎不全で、週2回ほど通院しています。茶色いのは元気いっぱい。病猫にもたれかかるんじゃない。

写真からはわかりづらいかもしれませんが、かなり深刻な腎不全で、正直に言うといま生きているのが不思議なくらい。かかりつけの獣医さんに「干からびてる」と診断されるほどひどい脱水状態で、トイレでふんばる体力もないため、私が補助することもあります。

一緒に暮らして6年が経ちました。元は野良猫だったので正確にはわからないけど、たぶん10歳くらいじゃないかな。茶色い猫も10歳ですが、並んでいるのを見比べると、毛艶や目の輝きに、祖母と孫のような開きを感じます。

よろよろ、ふらふら歩いています。お別れの日がゆっくり確実に迫っている。こうなってくるともう長生きしてほしいという願いはなく、望むことはただひとつ。最後の日までできるだけ穏やかに過ごしてもらいたい。

飼い主としてできる限りのサポートをしながら、緩やかな呼吸に動く痩せた体を静かに見守っています。一日がとても貴重な毎日です。


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最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。