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耳から脳へ/カオスな美

この数ヶ月、毎日続けていることが2つある。1つは漫画を描く。もう1つは英語の摂取。英語の「勉強」と呼ぶと途端にねじり鉢巻が襲ってきて3日も続かないとわかっているので、あえて摂取の意識でいる。要は英語に触れられればいいので、洗濯物を干しながら英国人のPodcastを10分聞くだけで、その日はミッションコンプリートとなる。

気が向いたらBBCニュースのアプリを開く。ヘッドラインとサムネイル画像をずらっと見て、興味が湧いたニュースを読みにいくことにしている。

そのBBCニュースで教わった単語の1つがbanである。ある学校で宗教的な服装がbanされた。ある犯罪者の出国はbanとなった。banってなに? 調べてみたら禁止って意味だった。へえ。それ以降は、banをbanと捉えて読むようになった。最初に覚えたのがbanという英単語だったため、禁止という日本語に置き換えずにbanはbanで理解している。

そういう単語がちょっとずつ増えてきた。たとえばhilariousという英語。PodcastでもニュースやYouTubeでもすごくよく出てくる。面白いという意味なんだけど、よく知ってるfunnyよりも断然hilariousのほうが使用頻度が高い。馬鹿げた面白さがあるときに使うみたい。これも日本語に訳さず、hilariousで頭が理解している。

外国語を習得するいちばんの近道は、ネイティブが住む国に行って現地で恋人を作ることだと聞く。好きな相手が話す言葉をそのまま覚えて真似するうちに、自分も話せるようになるのだ。まったく理解できなくても四六時中その言葉を聴いていると、内容が自然にわかってくるという点で、赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じメカニズムなのだと思う。

私が空き時間に英国人のPodcastを聴き続けているのもそのためで、わからずとも聴いていればそのうち理解力が身につくと信じているからだ。私の英語摂取の目的は、大好きなイギリス映画やドラマを日本語の字幕なしで100%楽しむことにある。現地の言葉をそのまますっかり理解できる頭になるまで、これからも英語摂取を毎日続ける。

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