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本気で挑んだモンゴル実習で「初心忘るべからず」に気づいた話

(この記事は1,605字、読み時間2分30秒です)

11月22日からの4日間で、小売店の経営支援をやらせて頂いた。

自分が中小企業診断士になった時に、出てくるだろう大きな壁。
そのとき私は、恐らく今回の実習を振り返えり、その壁を壊して進むと思う。成功・失敗含めて、それ位、実りある実習だった。

私が行く前から決めていたことは、
「社長の心を動かすために、信頼を得ること」
「そのために、一生懸命、行動すること」であったが、後から振り返ると、
**
「初心忘るべからず」**

も大切にしようと思った。
今回の実習で、出会った沢山の「初心」

・募集後に、今年は視るじゃなくて「診る!」と決めたときの初心。
・経営支援する社長の「心を動かす」と決めたときの初心。
・渡航前、経営支援する店舗の「同一業種調査」に取り組んだときの初心。
・モンゴルの小売店で「何が売れるか」真剣に考えたときの初心。
・「年齢も役職も会社名も関係ない環境」で、どのようにチームを成立させるか考えたときの初心。
・小売店の現状に衝撃を受け、沈黙が続いたときに「それでもできる!」と心に誓った初心。
・一緒に努力した実習生と「継続して支援しよう!」と決めたときの初心。

書いたらキリがないけれど、それら全部忘れることができないものだった。

訪問日数内で、支援できることは限られている。
モンゴルにきて初めて知った実情も踏まえ、我々のチームが出した支援の結論は

「一緒に売り場をつくろう」

だった。
コンサル研修生が、偉そうに売上や商品、マーケティングの助言したところで、リスクを背負ってビジネスを行っている社長の心は動かないはず。
信頼を得ることが先だ。
だからまずは、我々が何しにきたのか目的から伝えよう。
その後、日本で事前調査した事例資料を紹介して、気になることがあったかとか、今何が大変かを聞いていこう。
その中で、社長がどんなお店にしたいか聞いて、それを実現するためにも、一緒に売り場をつくりましょう!と伝えよう。

チームで議論し、一致団結。
POPもアイキャッチも、あるものを活用して手作り。
モンゴルの物価を考えると、正直、お金で解決できたことはあったと思う。
でも、それって中小企業診断士としては適切ではない。
限られた制約の中で最大限の効果を発揮するために知恵を絞る。
自分が経営者だったらどうするかを考え、とことん寄り添う。
お金だけで解決したら、自立できるものも、出来なくなるはずだ。
とにかく、みんな夢中だった。
人生で、こんな感情を抱くことも、そうそうない。

あっという間に時間はすぎ、実習最終日の夕食時、社長が言ってくれたことが印象的だった。

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「いままでの自分は、言い訳ばかりをしていた。大きなトラブルがあったとか、棚がない、売れる商品がない、忙しい。そんな事ばかり言っていた。
でも、あなた達を見ていて、そんなの関係ないんだと思った」
「過去に、他の人も(支援に)来てくれたけど、うまくいかなかった。でも、あなた達は、本気でお店のことを考えて、売り場をつくってくれた
私いま、やる気マンマンです」
「ありがとう」
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日本語で一生懸命、話してくれました。
素直に嬉しかった。。

フィードバックでは、先生からお褒めの言葉と、診断士として大切なことを2点教えて頂き、喜び10倍増♪

今回の実習を企画・運営してくれた先生やスタッフさん、支援の機会をくれたモンゴルの社長、我々の言葉を、わかりやすく伝えてくれた通訳さん、モンゴルの経済状況を教えてくれた弁護士、土日にも関わらずイノベーションセンターを開けてくれたスタッフさん・社長、一緒に支援してくれた実習生、モンゴルで何が売れるか一緒に考えてくれた友達、関わってくれたすべての人の感謝です。
ありがとうございました。

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まとめ
・経験を埋めるのは時間ではなく、行動
・初心忘るべからず
・経営者と現場で一緒にやるのが先、経営理論を伝えるのは後。

追伸)
私は、ガッチャマンに似ているということを知ったのも新しい発見だった(笑

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