眠れない夜に書いた妊娠・出産日記 13


【これは2021年3月・妊娠8ヶ月の眠れない夜に書いた妊娠日記】

子宮筋腫が8センチまで成長してしまった。

人によっては痛みが出るらしいが、私の場合は何事もなくここまで来て、赤ちゃんの順調に育っていた。

子宮筋腫がある場所によっては出産の時に赤ちゃんの邪魔になって出てこれなくなってしまうので、どこにあるのかMRIで確認する必要があると言われた。

出口付近にあると帝王切開になるし、そうなってくると入院する日も予定日より早くなるので、気持ち的な準備をしていかなくてはならない。



MRIを撮ると言っても、狭い所と大きい音、何より初めてやることが苦手な私にとって、なかなかの一大事だ。

仕事していても家事をやっていても「次回の健診はMRIだ…!!」とチラついてしまって憂鬱だった。



不安を解消する為に下調べて当日に挑んだ。

技師の方が「狭い所は大丈夫ですか?」「体調は大丈夫ですか?」と気に掛けてくれて優しかったのでちょっと安心。

動くベッドに固定されお腹の上に何か色々と乗っけられ、「大きな音がするから」と耳栓代わりのヘッドホンを付け、いざ機械の中へ。

室内が明るかったので狭さはそんなに気にならなかったが、音はなかなかうるさかった。

ヘッドホンからオルゴール調の音楽が流れていたがお気持ち程度の音量だったので機械の音はどんどん聞こえてくる。

しかも、機械の音はずっと同じではなく定期的に音の種類が変わるので、変わる度にびっくりしていると、赤ちゃんもお腹の中でびっくりしていた。

しばらくするとその音にも慣れてきて、「グレイズアナトミーみたいだな〜」「先生がデレクみたいな人だったら最高なのにな〜」「早く新シーズン配信にならないかな〜」と考える余裕が出てきた。

(グレイズアナトミー…Netflixで配信されている海外ドラマ。面白いので是非観てね)

15分程で検査は終了。「大丈夫でしたか?」と心配されたが、後半余裕が出てきたので「全然大丈夫でした!」と答えた。

固定が外されてベッドから降りると背中からお尻が冷や汗でベショベショなことに気が付く。

技師の方がベッドの消毒をしていて何かちょっと恥ずかしかったので、急いでMRI室を出て行った。


その後すぐに健診で結果を聞かされる。

写真を見せてもらうと赤ちゃんの隣に子宮筋腫がどーんとあってなかなかの存在感を放っていた。

大きいし出口付近にはあるけど、帝王切開でなくても産めるとのこと。

ちょっと安心した。このまま何事もなく出産を迎えたい。

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