ありがとう、くまさん【スピリチュアル怪談】
私は昔からぬいぐるみが大好きだ。もちろん大学生になった今も大好きだ。一人っ子なもんだから遊び相手はいつもぬいぐるみたち。一人暮らしを始めた今も実家から全部のぬいぐるみを持ってきては一人で遊んだりしている。いや、ぬいぐるみなんかではなく姉妹のような存在であり、命の恩『人』でもあるのだ。
私の相棒でもある「くまさん」が命の恩人になったのは、私が小学六年生の時。私は生まれつき体が弱く、小さい頃はよく入院していた。ベットで暇そうに寝ている私に母が買ってきてくれたのがくまさんだった。